ライター

2000年生まれ、長崎県出身。生涯旅人を目指す24歳。旅が好きで、現在はパートナーとド派手シエンタで日本一周中。「その人らしさ」を引き出すインタビューと、「臨場感と地域の魅力」を伝える執筆を得意とする。旅と人と世界遺産が好き。「正しい道ではなく、楽しい道を選ぶ」ことをモットーにしている。

旅に出た時、あなたはどんな瞬間に心が躍りますか?

私が心踊る瞬間は、”地元の人の暮らしや日常に触れる時”です。

観光名所を巡るだけではなく、街の空気や暮らしに触れることで、旅はより豊かで忘れられない思い出となって心に残ります。

思いがけない小さな発見に出会う瞬間こそ、心が踊るのです。

旅先で出会った、忘れられない瞬間たち

サザエの香りと、おばちゃんの笑顔に癒されて


観光名所の近くで、サザエを販売していたおばあちゃんと立ち話。

焼き方のコツを教えてくれたり、私たちの旅の話にも「いいねぇ」と笑顔で耳を傾けてくれたり。おばあちゃんの温かさに心を動かされ、「ここで買いたい」と思い、購入を決めました。

帰り際には、人数分のおまけまでつけてもらい、観光は景色だけでなく、人との出会いが思い出を深めてくれるのだと実感したできごとでした。

偶然立ち寄った市場で、名産品を堪能


旅の散歩中に偶然見つけた、土曜日だけ開かれる小さな市場。威勢のいい声や笑顔であふれる中、私は思わず足を止めました。

200円の大ぶりな生牡蠣を頬張り、名産品を買い歩くうちに、地元の人の暮らしに溶け込んだような心地よさを実感。

観光地を巡るだけでは出会えない、日常の息づかいに触れるひとときが、旅の醍醐味だと改めて感じました。

街並みに刻まれた暮らしの知恵

東北を旅していると、ふと家の造りが関東と大きく異なることに気がつきました。

家の造りには、屋根の勾配や二重玄関の構造が見られ、冬の厳しい雪や寒さに備えた暮らしの知恵を垣間見ることができたのです。

雪国の人々の暮らしには、窓の配置や屋根の形など、地域の気候に合わせた工夫が日常に溶け込んでいることを知り、旅先で地域の暮らしに目を向ける面白さを改めて実感しました。

祭りに加わって、街の一員になる瞬間


夏には、青森のねぶた祭りや静岡の下田黒船祭などに実際に参加し、地域の一員としてお祭りを楽しみました。

祭りでは、華やかな山車や色とりどりの伝統衣装、掛け声や太鼓の響きに包まれる中で、観光として眺めるだけでは味わえない一体感や熱気を肌で感じられました。

こうして地域の文化に溶け込むことで、祭りの楽しさと人々の温かさを改めて実感できた貴重な体験でした。

私なりの旅の楽しみ方


旅を通して気づいたのは、名所や景色を見るだけでなく、地域の人々の暮らしや日常に触れることも旅の醍醐味だということです。

おばあちゃんとの会話、市場の活気、家の工夫、祭りに参加した体験……どれも、地域の文化や知恵、温かさに触れる瞬間に、旅の楽しみ方がぐっと広がりました。

旅は目で見るだけではなく、五感で感じ、人とつながることでより深く忘れられない学びを与えてくれます。

地域の日常に触れる体験こそ、旅が私たちに残してくれる一番の贈り物なのかもしれません。

All photos by Harugorou

ライター

2000年生まれ、長崎県出身。生涯旅人を目指す24歳。旅が好きで、現在はパートナーとド派手シエンタで日本一周中。「その人らしさ」を引き出すインタビューと、「臨場感と地域の魅力」を伝える執筆を得意とする。旅と人と世界遺産が好き。「正しい道ではなく、楽しい道を選ぶ」ことをモットーにしている。

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