ライター

北海道出身、関西在住。読書と珈琲と旅を愛する31歳。インドとネパールが大好き。旅の記憶や心の機微、日々の内省を、温度感のある文章で綴る。現在はオンライン限定の「珈琲と本と旅のお店」で活動中。夢は旅する珈琲屋兼作家。

旅が好きな人ほど、きっとこの街に長居してしまうだろう。

大阪の中心地、梅田から歩いて十分ほど。ビル群を抜け、JRの高架下トンネルをくぐると、急に時間の流れがゆるむ場所が現れる。それが中崎町だ。

nakazaki tunnelトンネルを抜けるとそこには……
ここは戦災を奇跡的に免れ、戦前の木造建築や長屋がいまも残るエリア。細い路地が迷路のように入り組む街並みはノスタルジックだが、そこに立ち並ぶのは古着屋やこだわりの自家焙煎の珈琲屋、フィルム映画限定のミニシアターなど、マニアックな香りを放つ店ばかり。

ノスタルジックで個性的な街並み

theater nakazakiフィルム映画限定のミニシアター
それはまさにレトロとサブカルの融合。歩いているだけで好奇心をくすぐられ、別世界を旅しているような気分になれる。

僕は関西にやってきてから何度この中崎町に足を運んだだろうか。とにかく、この街の空気感と時間の流れが好きで、いつまでも身を浸していたくなるのだ。

今回は、そんな僕が愛してやまない中崎町の魅力を伝えるために、4つのお気に入りのお店を紹介しようと思う。

nakazaki view入り組んだ路地は冒険心をくすぐる

「green pepe」昭和の匂いに立ち止まる

⁡中崎町を歩くなら、まずはここから。

昭和レトロ雑貨と古着の店「green pepe」。

green pepegreen pepe
扉を開けた瞬間、まず色と情報量に圧倒される。ずらりと並ぶ古着の柄シャツ、古き良き時代のレコード、ビビッドなカラーのプラスチック雑貨、当時のノベルティグッズなどなど。どれも主張が強くて、視線があちこちに移り変わってしまう。

けれど、それが楽しい。雑多なのにどこか落ち着く。それは店主の「好き」がそのまま詰め込まれているからなのだと思う。昭和という時代を愛し、ここにあるものを大事にしていて、お客さんにも楽しんでほしい。そんな思いが店全体を包んでいるように感じるのだ。

中崎町を訪れるならぜひここに立ち寄って、時代をこえる香りに包まれてみてほしい。

green pepe 2所狭しと並ぶ雑貨

Green Pepe3昭和レトロマッチにステッカー

■詳細情報
・名称:green pepe
・住所:〒530-0016 大阪府大阪市北区中崎3丁目1-12
・地図:
・営業時間:
月・木・金 12時00分~18時00分
水 12時00分~17時00分
土・日 12時00分~19時00分
・定休日:火曜日
・公式サイトURL:http://www.greenpepe3104.com/

「葉ね文庫」余白を感じる場所

⁡古着屋がたくさん入った「サクラビル」。中崎町を代表するスポットであるこの雑居ビルの一階に、ひっそりと佇む書店がある。

名前は「葉ね文庫」。

短歌や詩歌を専門に扱う、全国的にも珍しい本屋だ。

hane book雑居ビルの一角に構えるお店
廊下で靴を脱いでから入る店内は、まるで誰かの部屋にお邪魔するかのよう。

中に入ると、その本の数に思わず息を飲んでしまう。本棚にぎっちり詰め込まれているだけではなく、床や机にも本が積まれていて、そこはまさに本の海。

店内には椅子が置かれていて、気になった一冊を腰を下ろしてじっくり読むことができる。

hane book2まさに本の海

hane book3海を泳ぐように店内を探索
短歌や詩という世界。

生活や感情の断片を切り取ったその短い言葉には、無限の余白の広がりがある。そこに思いを馳せる時間は、現代で求められがちなコスパやタイパとは掛け離れている。

ふだん短歌や詩にあまりふれない人でも、なにか一冊手にとってみればきっとなにか感じ取れるものがあるのではないだろうか。

そんな体験を提供してくれる「葉ね文庫」という店自体が、目まぐるしく移ろう社会や時代の余白そのものなのかもしれない。そんなことを思ったり。

hanebook4きっとお気に入りの一冊が見つかるはず

■詳細情報
・名称:葉ね文庫
・住所:〒530-0015 大阪府大阪市北区中崎西1丁目6−36 サクラビル 1F
・地図:
・営業時間
火・木 18時30分~21時30分
土 11時00分~21時30分
・定休日:月・水・金・日
・公式サイトURL:https://hanebunko.com/
ライター

北海道出身、関西在住。読書と珈琲と旅を愛する31歳。インドとネパールが大好き。旅の記憶や心の機微、日々の内省を、温度感のある文章で綴る。現在はオンライン限定の「珈琲と本と旅のお店」で活動中。夢は旅する珈琲屋兼作家。

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