中央アフリカの大半を占めるコンゴ民主共和国は、世界で11番目に大きな国です。地域によって生活習慣は異なり、様々な民族が暮らしています。
首都キンシャサは人口1000万人の大都市ですが、広大な国土には大自然が広がり、国立公園や野生保護区は自然遺産として登録されています。そこで今回は、コンゴ民主共和国にある世界遺産全5ヶ所をご紹介します。
ヴィルンガ国立公園
コンゴ民主共和国最古の国立公園で、ヴィルンガ山地からルウェンゾリ山地にかけて広がっています。多様な動物相が認められる中、とりわけマウンテンゴリラとカバの生息地として知られ、その保護のために国立公園に指定されました。
しかし隣国ルワンダの内戦の悪化の影響で多数の動物たちが殺され、危機遺産にも登録されています。
サロンガ国立公園
サロンガ川とロメラ川流域一帯に広がる国立公園です。コンゴ民主共和国最大の広さを誇り、面積はおよそ3万6000平方キロメートルに及びます。
熱帯雨林を中心に乾燥地帯やサバナなど様々な形態が見られ、2万頭生息しているとされるボノボを筆頭に、コンゴクジャク、オカピ、ボンゴなどが生息しています。1984年、世界自然遺産に登録されました。
ガランバ国立公園
ガランバ川一帯に広がる国立公園で、キタシロサイの保護区として知られています。限られた地域にのみ生息しているキタシロサイですが、密猟によって絶滅危惧種に指定されました。