一般的に、都市は人口が多くなってゆくごとに市域がどんどん広がり、また都市の内部の道路や街並みは複雑になってゆきます。
膨らんでいった都市は気づけば迷路のような構造になっていて、旅行するのはおろか、生活するのにも大変不便になってしまうということも頻繁に起こっています。
今回は、便利なはずの都市が複雑化しすぎて迷路のようになってしまった例を世界から7つ厳選して紹介します。ガイドブックを持っていても役に立たないほど迷ってしまう都市とは、一体どんなところなのでしょうか。
ヴェネツィア(イタリア)
イタリアはもとよりヨーロッパを代表する水の都・ヴェネツィアは、その名の通り街中のいたるところに水路があります。市内を観光する際には水路を渡るために橋を探さなければいけないのですが、市内に400もの橋があるのでどの橋を渡らなければいけないか把握していないとすぐに道に迷ってしまいます。
街自体も小路が多数存在していて行き止まりも多く、観光の難易度は高めだと言えるでしょう。
モスクワ(ロシア)
ロシアの首都モスクワも、迷路のように入り組んだ都市として有名です。急速な経済発展に伴って国内外から企業が集まり、近代的なビルや高層マンションが多数立ち並び、せわしなく人が行きかっています。モスクワは地下鉄が複雑なことでも知られていますが、環状線が一本走っているので、日本人の感覚としてはまだ分かりやすいと言えるでしょう。
上海(中国)
近年の著しい経済発展によって急速にビルが増加した上海市。中国の大都市特有のごみごみした感じに加えて、無秩序な発展のためにかなり複雑で分かりにくい都市になってしまっています。観光する際には場所だけを捉えるのではなく、道のりまできちんと理解して進まなければいけないでしょう。
アルジェ・カスバ地区(アルジェリア)
地中海沿岸のアルジェリアの首都・アルジェは、他の地中海の都市同様、侵攻の危険から市民を守るために、入り組んで迷路のようになった街並みを今日まで維持しています。