不思議の国インドには世界中から観光客が訪れますが、インド観光省の調べによると、2015年4月の外国人観光客数は54万人を記録しました。
リピーターの旅人が訪れることの多いインドですが、今回は「あまりメジャー過ぎる観光地はちょっと…。」という方のために、インドの廃墟スポットについてご紹介したいと思います。
石好きならロマン溢れる『ハンピ』へ行こう!
南インドのカルナータ州に位置するハンピは、幻の都と呼ばれています。14世紀から16世紀にかけてこの地を中心に栄えたヒンドゥー教王国であるヴィジャヤナガル王国は、16世紀にイスラム教王国によって滅ぼされてしまいました。
その後、廃墟となってしまった王国跡ですが、今に残された巨石と遺跡の素晴らしい彫刻群は、その地を訪れる人々の心を惹き付けてやみません。
悠久の歴史を感じる美しき廃墟『オルチャ』
デカン高原の北に位置するオルチャは、朽ち果てたままの姿が美しい宮殿跡などが魅力の廃墟スポットです。ジャハーンギール・マハルやラジ・マハルなどの立派な宮殿群においては、かつての壮麗な姿が見え隠れし、言い尽くせないほどの風情を漂わせています。
小さな町であるにも関わらず、18世紀まで栄えたバンデラ王国跡の廃墟群など見所いっぱいのオルチャは、近年注目されはじめたスポットで、まだまだ観光客の数はそれほど多くはありません。時が止まったかの様な体験がしたい方には、オススメのスポットです。
夜間は立ち入り禁止?!呪われた廃墟スポット『バーンガル』
インドのラージャスターン州に位置するバーンガル。16世紀までは多くの人がそこに住み、大変栄えた都市として知られていました。ところが、まだまだ都市として使用できたにも関わらず、18世紀までにはその地の住民はどこかへと消えてしまいます。
それが、戦争によるものなのか、呪いによるものなのか、はっきりした理由は分かっていません。唯一はっきりしているのは、この地が今でも夜間は立ち入り禁止だということ。オカルト好きの廃墟マニアなら、一度は訪れてみたいスポットですね!
村人が忽然と消えた?!廃墟になった村『クルドラ』
インドで一番広い州であるラージャスターン州には、かつては多くの村人が住んでいたクルドラという村があります。19世紀まで栄えた長い歴史を誇る村でしたが、美しい村長の娘を冷酷な宰相から守るため、村人たちは村を捨てたとの言い伝えが残されています。今では、村として見る影もなくなり、立派な廃墟スポットとなっています。
かつての王国跡が残る廃墟跡『マンドゥ』
かつて栄えたマルワ王国の重要な要塞の役割を担っていたマンドゥ。素朴なインドの田舎の風景と、重厚な遺跡や建物群が堪能できる廃墟スポットとなっています。とても保存状態の良い廃墟跡なので、砦好きや宮殿好きなど建築マニアには堪らないスポットとも言えるでしょう。
まとめ
古代の遺跡群や寺院跡がゴロゴロ存在するインドですが、ちょっとミステリアスな廃墟を訪れてみるのも、良い旅の経験になるかも知れませんね!