「ヘブライ語」は、イスラエルに住むユダヤ人が主に使用している言語で、ヘブライ語のことをヘブライ語では「イヴリート」と言います。
古代にパレスチナに住んでいたユダヤ人が母語として使用していたましたが、約2千年前にユダヤ人が世界拡散した頃から、研究、儀式、祈りなどのみに使われ、日常語としては使われなくなりました。
しかし、19世紀ごろからユダヤ人のシオニズムの流れとともに復活し始め、現在はイスラエルの公用語として話されるようになったのです。
つまり、日常語として使われなくなった古代語が再び復活して話されるようになったという興味深いエピソードを持っています。
1. まずはあいさつ Shalom!(シャローム!)「こんにちは!」photo by pixabay
英語で「Hello!!」と同じ意味の挨拶です。お店やレストランの店員さん、人に声をかけてみたい時など、まずは「シャローム」と挨拶してみましょう! 時間に関係なく朝でも夜でも使えます。
イスラエルでは、金曜日の日没から土曜日の日没までが「安息日(シャバット)」とされていて、シャバットになると「シャバットシャローム」とあいさつします。
「Shalom(シャローム)」は、あいさつだけでなく「平和」と言う意味も持っています。
2. 感謝を伝えよう Toda(トダー)「ありがとう」
人に感謝を伝えたいとき、現地の言葉で伝えてみましょう。感謝の気持ちはより伝わりやすくなります。丁寧に言いたいときには「Toda raba(トダ ラバー)」、「Toda(トダー)」と言われた時には「Bevakasha(ベバカシャ)(=どういたしまして)」と答えます。
3. Le-chaim!(レハイム!)「乾杯!」
町なかのBarやレストラン、現地の人と現地の言葉でLe-chaim(乾杯)してみましょう! お酒も楽しくなりそうですね。
ちなみに、イスラエルでよく飲まれているビールは「GOLDSTAR(ゴールドスター)」というイスラエル産のビールです。
4. イエス? ノー?Ken(ケン)「イエス」, Lo(ロー)「ノー」
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何かを聞かれたときに覚えておくと便利です。イエスの場合は「Ken(ケン)」、断りたい場合には「Lo(ロ)(=いいえ)」または、「Lo, Toda(ロ、トダー)(=いいえ、ありがとう/結構です)」とはっきり断りましょう。
5. 何かを聞きたい時はSliha(スリハー)「すみません」
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レストランでウェイターを呼びたいとき、まわりの人に何かを聞きたいときなどに使います。人にぶつかってしまったときや人ごみで道を開けてもらいたいときなどにも使えます。
6. 道に迷ったら Eifo(エイフォー?)「どこ?」
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駅やトイレを探したいときなど、「Eifo~~~?」のように、Eifoの後に目的地を言えば伝わります。駅=Tahana(タハナ)、トイレ=Sherutim(シェゴティーム)、レストラン=Misada(ミスァダー)なども合わせて覚えておくと便利です。
7. 友達ができそうなときには Na’im Me’od(ナイームメオッド)「はじめまして」
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もしかしたら現地の人と話が盛り上がるかもしれません。誰かの紹介などでイスラエル人と話す機会があるかもしれません。名前などを交換したときにさっと続けて言ってみましょう。
また「Na’im Me’od」と言われたときにも同じく「Na’im Me’od」と返します。
8. 日本はヘブライ語で何ていうの? Yapan(ヤパン)「日本」
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ヘブライ語で日本のことを「Yapan(ヤパン)」といいます。また、日本人を「Yapani(ヤパニ)」、日本語を「Yapanito(ヤパニート)」と言います。
「私は日本から来ました」と言いたい場合には「Ani mi Yapan(アニ ミ ヤパン)」、「私は日本人です」と言いたい場合は「Ani Yapani(アニ ヤパニ)」となります。
9. Lailah Tov(ライラトーヴ)「おやすみなさい」
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Lailahは「夜」、Tovは「良い」という意味です。「おはようございます」の場合は「Boker(=朝) Tov(ボケルトーヴ)」と言います。宿などで知り合いができたら使ってみましょう。
10. 別れのあいさつ Lehitraot(レヒトラオート)「さようなら」
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「さようなら」の意味、別れるときに使います。イスラエル人との良い出会い、そしていい別れにはしっかり挨拶して締めましょう。
まとめ
移民の国イスラエルでは、世界の各地からユダヤ教の移民が集まっています。そして、移民だけに限らず、誰でもヘブライ語を学びたい人が学べるヘブライ語の教育機関「Ulpan(ウルパン)」があります。(筆者も通っています。)
町なかのレストランやお店、学生など一般的に英語力の高いイスラエルですが、挨拶だけでもヘブライ語で挑戦してみましょう。恥ずかしがらずに挑戦して現地の人と話してみても、旅がぐっと広がるかと思います。