LCCキャリアを含め、空の交通網の拡大やインターネットの普及によって、最近では海外旅行に行くことはもちろん、世界一周だって昔ほど難しいことではなくなってきました。
しかし、世界の国々全てを訪れたことがある人はまだまだ少ないのではないでしょうか?
この地球上には国連に認められた国家が193カ国あります。今回紹介するBoris氏はその全ての国を訪れることを目標にして、残りあと10カ国となりました。
彼がなぜ旅を続けるのか?最後に訪れたい国とは?彼のストーリーをご紹介します。
参考記事:KLMオランダ航空公式ブログ
Boris氏のバックグラウンド
4年間コンピュータープログラマー/アナリストとして働いたのだけど、オフィスで働くことは性に合わないとわかって、辞めました。それから働いて、ヨーロッパとアフリカを旅して、そして大学に通い始めました。そこで旅に出たい病のせいで1990年に客室乗務員という仕事に応募してみたのだけど、もうこの仕事がとっても好きになってしまって。大学卒業後も客室乗務員の仕事を続けることにして、今では客室責任者(シニアパーサー)をしています。(引用:https://blog.klm.com/10-more-countries-to-go/)
Boris氏の勤めるKLMオランダ航空はヨーロッパで一番古い航空会社でオランダから世界中、61カ国250都市に就航しています。つまり、大手のエアラインで25年のキャリアというベテランCAですね。
頭を抱える国々
Photo by AMISOM Public Information
2008年に地球上の全ての国に行こうと決めたBoris氏。その当時訪れたことのない国は70以上もあったそうです。最初のうちは次に行く国を決めるのは簡単だったそうですが、だんだんと難しくなっていったそうです。
リストに残っていく国は、危険で、外務省から警告が出されていることもあります。いくつかの国はいかにして安全に、そしてできればたくさんの写真と共に帰って来れるかということで、頭を悩ませています。そこで 2014年に私はそのような国々に優先順位をつけることにしました。そうすると、悩んでいた問題がとけてきました。
そして、順番に、イラク、ソマリア、コンゴ東部、南スーダン、中央アフリカを訪れました。それほど問題もなく旅ができた国もありましたが、中には知恵を働かせ、それと同時に運が良くなかったら旅できなかったような場所もありました。(引用:https://blog.klm.com/10-more-countries-to-go/)
最後に訪れる国とは意外にも…?
彼が最後に選んだ国は「アイルランド」です。これだけ危険な国も訪れていたのに、なぜ、近場ヨーロッパの国を最後に選んだのでしょうか?
数年前から最後に訪れる国をどこにしようか考えるようになりました。最後は何か特別でないと!とは思っていました。だって、最後の国のスタンプをパスポートに押される時はきっと感慨深いでしょうから。ですから、最後の国はこの世界旅行をしている間、ほったらかしてしまった友人や家族と一緒に行きたいと思いました。アイルランドなら、オランダからも近いので、友人や家族にとっても行きやすいと思うからです。(引用:https://blog.klm.com/10-more-countries-to-go/)
なるほど、最後は心配をかけたであろう、友人や家族と一緒にというのも素敵ですね!
でも、よく笑われますよ。世界制覇の目標を語った後、じゃあ最後の国は?て聞かれるんですが、その答えを知るとみんな、「アイルランド?そんなのアムステルダムから90分じゃないの!わたしでも行ったことあるのに!」ってね(引用:https://blog.klm.com/10-more-countries-to-go/)
気になる残り9カ国
2015年の11月に、ナイジェリアへ向う途中であと10カ国で目標を達成するということが分かったというboris氏。アイルランド以外の残りの国は、
マダガスカル、モンゴル、チャド、パプアニューギニア、リベリア、ボツワナ、パラオ、ミクロネシア、マーシャル諸島
だそうです。でも、全ての国を訪れたら、もう旅をやめてしまうのでしょうか?