4.リベリア〜シエラレオネ間/狂気のロデオバイクで地面に投げ出される
◆現場:リベリア〜シエラレオネ国境
- 身の危険度:★★★★★
- 突破難易度:★★★☆☆
- 必要言語力:★★☆☆☆
- 必要精神力:★★★★☆
必要な素質:指の筋力、体幹、腰全体の頑丈さ、スピードへの耐性
シエラレオネに入国後、非常に衝撃的な事実を告げられます!
それが、「交通手段の欠如」!普通、西アフリカでは、国境を越えるとすぐに、乗り合いバスや、乗り合いタクシーが待ち構えているものです。
しかし、ここにはいません。そこで私がなんとか見つけたのが、一台のバイクタクシー。
つまり、バイクで二人乗りをする形で移動するということです。驚異的な悪路を、尋常ではないスピードで駆け抜けるので、お尻浮き放題!
しっかりとバイクに捕まっていないと、“本当に”地面に投げ出され(比喩ではなく)ます。しかも、最も近い町に移動するだけでも数時間がかかるのです。
想像できますか?少し軽めのロデオを数時間ずっと行なうようなものです。(通算、3時間10分)私はこれで、手の指の皮がむけてしまいました。「スピードを落としてくれ」と言っても全くの無視です…。
5.ギニア〜ギニアビサウ 間/森の中で放置プレイ
◆現場:ギニア〜ギニアビサウ国境
- 必要精神力:★★★★★
- 必要言語力:★★★☆☆
- 突破難易度:★★★☆☆
- 身の危険度:★★★☆☆
- 必要な素質:ジャンプ力、水を恐れない心、寝相の良さ
便利なアイテム:半ズボン、旅行用まくら
この国境では、乗り合いタクシーで川を渡ります。タクシーが先に進んで行き、鉄製の渡し船に乗るので、置いていかれないように急いで乗って下さい!(写真を撮っている場合ではありません…!)
国境に到着すると、突然こう告げられます。「今日はもう、入国審査のオフィスが閉まっているので、そこらへんで寝なさい」
…衝撃ですね!辺りには何も無い、ただの国境です。森、土、ゲート(駐車場の入り口にある棒のようなもの…)があるだけです。
ただ、そこで一本の木を倒す様にしてつくられた、小さなベンチを見つけました。人は、追い込まれれば、何でもできるものですね。
横になってみると、全く寝相のうちようがない状況でした(木の大きさ:ちょうどアイロン台)が、思いの外、ぐっすりと就寝した自分がいました…。
6.ブルキナファソ〜コートジボワール間/世にも「窮屈でカタい」電車旅!
◆現場:ブルキナファソ〜コートジボワール国境
- 身の危険度:★★★☆☆
- 突破難易度:★★☆☆☆
- 必要言語力:★★☆☆☆
- 必要精神力:★★★★☆
必要な素質:環境適応能力、汚れることへの耐性、空間認知能力
ブルキナファソからコートジボワールへは、国境を跨ぐようにして電車が走っています。
いかにもプラスチック製という「カタすぎる」座席が窮屈に並べられている車内。時間が経つ毎に、乗客が食べるご飯やらバナナの皮やらが床に散乱していきます。足を伸ばすスペースなど当然ありません!
夜も、そのまま走り続けるのかと思いきや、突然停車します。ゾロゾロと降車する人々に続くと、驚きの光景が。
皆がプラットフォームで横になり始めるのです!(上の写真は、昼の休憩時に撮影:昼に寝る人も続出!)
コンクリートで頭が痛む上、あらゆる場所に人が寝ているので、正しいスペースを確保する能力も必要となります。
とはいえ…寝られないことはありません!平然と寝込む人々。空には美しい星空。まだまだ自分には、たくましさが足りませんね。ちなみに、強者は、草むらの中の方で寝ていました。
国境を“二度見”してしまう旅人たちへ
all photo credits: ohira shunya
どうでしょうか?国境は人を惹き付けますね!(もしくは、国境を避けようという思いでしょうか…?)
西アフリカには、いわゆる「観光地」は多くありません。だからこそ、とんでもなく飛び抜けた衝撃に出会えるのです。最後にもう一度言いますが、西アフリカの旅行は、決して、安易な気持ちで行なわないで下さい!
私自身は、旅、ビジネスと西アフリカに縁がありますので、大好きですが…!