サラエボオリンピック(ボスニア・ヘルツェゴビナ)
夏季オリンピックだけでなく、冬季オリンピックの会場も廃墟と化しているところが多くなっています。特に冬季競技は競技人口が少ないことや用途が限られることから、廃墟となってしまう割合も多くなっているようです。
旧ユーゴスラビア時代の1984年に行われたサラエボオリンピックは、当時国の威信をかけて行われたプロジェクトであり、結果的に数々の廃墟を生み出すことになりました。写真は現在のボブスレー競技場の様子です。
ベルリンオリンピック(ドイツ)
商業化する前のオリンピック会場も、経年劣化によって廃墟と化しているところは数多くあります。その中でも1936年に行われたベルリンオリンピックの会場は、資料的価値も高く風情のある景観になっているとして、廃墟マニアからの人気も高くなっています。
戦時中はドイツ軍が、戦後はソ連軍が進駐していた場所だったようですね。写真は現在の競泳競技会場の様子です。
アテネオリンピック(ギリシャ)
オリンピックの聖地、アテネで行われた2004年アテネオリンピックの会場は、国内の経済状態の悪化も相まって荒れ果てている場所ばかりとなっています。
特にソフトボールなど国内での人気が低いスポーツの会場の惨状はひどいものとなっています。
まとめ
商業主義が推し進められて以降のオリンピックは、創設時の理念に関する倫理的な批判以外にも、箱モノの建設が多数行われること自体が時代遅れであると言った批判が相次いでいます。
最近では開催地決定の度にそれらが議論されている節があり、オリンピック終了以降会場をどう使って行くかということは、最適解のない永遠の課題だと言えるかもしれません。