ライター
土庄 雄平 山岳自転車旅ライター|フォトグラファー

1993年生まれ、愛知県豊田市出身、同志社大学文学部卒。第二新卒を経験後、メーカー営業職とトラベルライターを両立。現在は、IT企業に勤めながら、自然や暮らしに一歩踏み込む、情報発信に精を出す。 山岳雑誌『山と渓谷』へ寄稿、「夏のYAMAPフォトコンテスト2020」入賞、「Yahoo!ニュース ベストエキスパート2024」地域クリエイター部門グランプリなど。山での活動をライフワークとし、学生来、日本全国への自転車旅を継続している。

愛知県と言えば、まずどんなイメージが浮かぶでしょうか?

名古屋、名古屋城、名古屋めし?車?TOYOTA?ナガシマスパーランド?(愛知ではない)

など、驚くほど、自然・絶景の印象がありません。しかも、時には県庁所在地である名古屋=”退屈な街”と揶揄されてしまうことも!

確かに、休日どうしようか?と悩むぐらいには観光要素に乏しく、その結果、他の県に遠征することも多いので、その意見は否めません。しかしながら、一方で愛知県は意外なポテンシャルも秘めているのはご存知でしょうか?

それが「春の花」の絶景。桜をはじめとして、春の愛知は色彩に富み、心癒される情景が数々繰り広げられます。3月下旬から5月に至るまで、一挙に7つのオススメスポットを紹介していきましょう。

愛知が誇る最大の桜名所!岩倉市「五条川」


春といえば、真っ先に見たい景色が「桜」。都会の印象が強い名古屋周辺でも、本当に美しい桜の絶景を満喫できる場所が数々存在します。中でも特に規模が大きく、見応えがあるのが岩倉市の「五条川」です。

約7.6キロメートルにもわたって続く約1400本の桜並木は圧巻!日本の桜名所百選の一つに選出されており、愛知を代表する春の絶景として多くの人に親しまれています。


ポイントとなるのは、川に枝垂れるように咲き誇る、密度の高い桜並木。五条川の中心にある岩倉橋〜昭和橋には、川の水面と同じ高さまで下りられる遊歩道があるのですが、そこでは一面ピンク色に包まれる絶景が楽しめます。時折おこる、桜吹雪も一興。


一方で、少し中心から離れた大口町側の五条川も必見!新田橋の少し上流には、ソメイヨシノと菜の花のコラボレーションを眺められる場所が存在します。はしゃぐ子供や、のんびりと鑑賞に耽るお年寄りの姿も、とても絵になる癒やしスポットです。

■詳細情報
・名称:五条川
・住所:愛知県岩倉市下本町天神塚72
・地図:
・アクセス:名鉄犬山本線・岩倉駅から徒歩5分〜10分
・所要時間:1〜3時間
・例年の見頃:3月下旬〜4月上旬

ふんわり春の陽気で満たされる。名古屋「山崎川 四季の道」


個人的に名古屋のベスト桜スポットは「山崎川 四季の道」。瑞穂区の住宅街を流れる小川ですが、春になると声も出ないほど美しい桜の風景が広がります。

特徴は、川の両岸を満たす、たわわになったソメイヨシノ!ふんわりとしたパステルカラーの花と小川のせせらぎの共演は、まさに心を和ませてくれる日本の風景です。


また、橋が絵になる点も密かなポイント!桜並木は3キロメートル程と、それほど規模が大きいわけではないものの、景色に変化があり、さまざまな桜の表情を眺められるため、何時間でも過ごせます。

望遠レンズでの撮影が本当に楽しいので、ぜひ持参してみてください。


また例年、3月末〜4月上旬に行われる夜間のライトアップもも必見!優しく包み込むような桜が、夜になると凛として幻想的な佇まいになり、日中とは違った趣が味わえますよ。

■詳細情報
・名称:山崎川 四季の道
・住所:愛知県名古屋市大殿町4丁目1
・地図:
・アクセス:名古屋市営地下鉄・瑞穂運動場東駅から徒歩5分〜10分
・所要時間:1〜3時間
・例年の見頃:3月下旬〜4月上旬 ※ライトアップは例年3月末から

桜と五重の塔の共演!名古屋「覚王山日泰寺」


桜の名所として最後に紹介したいのは、穴場スポットの「覚王山 日泰寺」。明治37年、タイ王国から寄贈された真舎利(仏陀の遺骨)を安置するために創建された、日本唯一の超宗派寺院です。

そんな日泰寺、あまり知られていませんが、春になると東側参道から境内まで、数十本の桜が咲き乱れます。


桜の本数こそ少ないのですが、特筆すべきはその見応えある風景です。なんと、鐘楼を前に眺めてみれば、日泰寺の五重塔と桜が共演する構図に!まるで春の京都を象徴するような絶景を名古屋でも味わうことができます。

また、五重塔と桜が天井画にようになる、東参道も見逃せません!


なお日泰寺の桜は、春の野鳥の楽園。都会の一角に、鳥のさえずりが響き、花をついばむ小鳥の姿が印象的です。望遠レンズを装着し、のんびりと過ごしながら気の向くままカメラを構えていれば、それだけで幸せな気持ちになれます。

■詳細情報
・名称:覚王山 日泰寺
・住所:愛知県名古屋市千種区法王町1丁目1
・地図:
・アクセス:名古屋市営地下鉄・覚王山駅から徒歩5分〜10分
・所要時間:1時間
・例年の見頃:3月下旬〜4月上旬
ライター
土庄 雄平 山岳自転車旅ライター|フォトグラファー

1993年生まれ、愛知県豊田市出身、同志社大学文学部卒。第二新卒を経験後、メーカー営業職とトラベルライターを両立。現在は、IT企業に勤めながら、自然や暮らしに一歩踏み込む、情報発信に精を出す。 山岳雑誌『山と渓谷』へ寄稿、「夏のYAMAPフォトコンテスト2020」入賞、「Yahoo!ニュース ベストエキスパート2024」地域クリエイター部門グランプリなど。山での活動をライフワークとし、学生来、日本全国への自転車旅を継続している。

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