ライター

早稲田大学院中退後、2017年にカメラに出逢い、2020年より東京を拠点に写真家、ライターとして活動中。 メーカータイアップ、企業案件や広告撮影、雑誌への寄稿・記事の執筆等、活動の幅を広げる。 月の半分ほど国内を中心に旅をしている旅好き。初の著書を2022年3月「日常のフォトグラフィ」(玄光社)に出版。

【3日目】自然の恵と食のルーツを考える

この日は、「川湯エコミュージアムセンター」の見学から始まりました。摩周地域の自然、動物について詳しく知ることができます。それぞれ興味のある分野について勉強しました。

次に向かったのは、「渡辺体験牧場」。まさに北海道という感じで素晴らしい緑と青の景色が広がっていました。

晴れた日の牧場は、空気が美味しい。どこまでも続く一本道が広がっています。

そして、アイス作りと乳搾りを体験しました。

アイスがこんな風にできるなんて、正直驚きました…!かき混ぜて、かき混ぜて、徐々にアイスの形になっていきました。

これは、美味しいに決まっている…!

そして乳搾りも。

普段、乳製品を何気なく何も考えずに食べていますが、原点はここなのですよね。改めて体験するとそのありがたみを感じます。

今回お世話になった牛さん。自分をずっと見つめて(カメラ目線)くれて、心が通った瞬間でした(笑)

普段自分たちが食べているものすべて誰かが大切に育てていたり、過去から現在まで守ってきた自然の恵みであることを見つめ直すきっかけになりました。

「食のルーツを知る」このことを忘れたくないと思いました。

地域の方が未来へ繋げる、川湯温泉川

午後は、川湯温泉川の歩行体験をしました。ここでは阿寒摩周国立公園川湯地域運営協会の方々を中心に川湯温泉川の清掃活動を続けています。真夏の日差しの中でも、厳しい寒さの日も、手を止めず作業を続けたことで、汚れていた温泉川は現在の姿まで本来の美しさを取り戻しています。

温泉川は屈斜路湖に流れ出るため、これから観光客の方がボートやカヌーで遊べるように更に整備を進めていくそう。自然を守りつつ人が楽しめるアクティビティとして最適だと感じました。

今あるものを活かして未来への取り組みに挑戦する、地元の方の熱い思いに心が動かされました。

夕食後は、期間限定イベントの川湯の森ナイトミュージアムにお邪魔しました。森の樹々が光に照らされ、夜ならではの森の観察体験ができる「図鑑の森」や、川湯周辺の美味しいグルメが揃う「森のマルシェ」を楽しむことができます。

グランピングのような雰囲気のテントのもとで、弟子屈町産ぶどう100%のワイン『葡萄色の旦』と屋台グルメを満喫しました。

木々がイルミネーションで美しくライトアップされ、森は一層幻想的な雰囲気に。訪れた多くの人々がその美しさに魅了されていました。

【4日目】今ここでしか見れない絶景が広がる摩周湖

天気予報の晴れマークを見て、日の出前に摩周湖へ。霧の摩周湖で朝日が見れるチャンスだからと、4時起きで向かいました。

道中、鹿の家族に3回ほど遭遇しつつ、とうとう着きました。

4日目にして快晴。紅葉と摩周湖が朝日に照らされ、橙色の素敵な世界が広がっていました。

「来て良かった。早起きして良かった。」そんな気持ちで宿に一旦戻りました。

自然のパワーを感じる、つつじヶ原・硫黄山トレッキング

一息ついたあとは、つつじヶ原・硫黄山のトレッキングへ。「片瀬自然ガイド事務所」の片瀬さんにガイドを担当していただきました。

雨での行程変更もありましたが、最終日が快晴で良かったです。写真とともに素敵な自然をご紹介したいと思います。

そして、目的地である硫黄山が見えてきました。
まるで異世界のような風景。圧巻です。北海道の自然が生み出した迫力。とにかく圧倒されました。意外にも結構近くまで近寄ることができました。

2時間ほど歩きましたが、気持ちの良い疲れと晴れた空が心地良かったです。

最終日のランチには、摩周エリアで生産されている貴重な摩周そばを「釧路圏摩周観光文化センター」の中にある「レストラン摩周」でいただきました。

最後に全員で集まり、振り返りを。今回のツアー内容が盛り沢山で、正直言葉をまとめるのが難しかったです。

参加者一人ひとりが「観光」「自然」「文化」、そして「阿寒摩周の未来」についてサステイナブルな視点で振り返りました。

お別れの時間がやってきました。3泊4日という短いようで濃い時間を一緒に過ごしてきたことから、一種の連帯感のようなものが生まれ、寂しく感じました。ただ本当に沢山の文化、自然と触れ合ってアクティブに活動したツアーゆえにその充実感が寂しさを上回りました。

また日本のどこか、旅で会おうという旅人の別れをみんな残し、帰路に向かいました。

観光と共にその土地の文化・自然を守っていくために、今すべきこととは

本当に盛り沢山のツアーで、いくら書いても物足りないくらいの時間を過ごしました。

そのような一種の充実感を得られた大きな要因として、「ただ観光地を楽しむ」ということから一歩踏み出した「サステイナブルツーリズム、観光と共にその土地の文化・自然を守っていくために今すべきことは何か」という学びの側面があったからだと思います。

そして、サステイナブルツーリズムについて一義的な正解はなく、その土地に合った、その土地に住む人々の生活を尊重した方法を提案していくことが理想型だと感じました。

そう思わせてくれた大きな理由の一つは、アイヌの方々の伝統です。アイヌの伝統文化を理解せずに外野の人々があれこれ勝手に決めるのは、やはり違います。サステイナブルツーリズムを語る上で「この土地では、この方法が良い」など多角的に考えていくことの必要性を改めて感じました。

また違う季節に阿寒摩周国立公園を訪れて、その問いに向き合いたいなと思います。

Peachを使ってお得に阿寒摩周の旅へ


photo by Ai Tabata

北海道の大自然を感じることができる阿寒摩周エリアですが、最寄り空港となる「女満別空港」「釧路空港」には、東京からも大阪からも約2時間ほどのフライトで行くことができます。

「空飛ぶ電車」をコンセプトに、リーズナブルで快適な移動を提供する「Peach」は、成田空港と関西国際空港から「女満別空港」「釧路空港」まで就航しているので、とっても便利。今回もツアーでも多くのメンバーがPeachを利用し、阿寒摩周の旅を楽しみました。

阿寒摩周への旅を計画する際は、Peach公式サイトをぜひチェックしてみてくださいね。Peachが運営する旅の小ネタ帳「tabinoco」も参考になりますよ。

今回の旅の様子は「#阿寒摩周サステイナブルキャンプ」を付けて、tabinocoとSNSで発信しています!

阿寒摩周サステイナブルキャンプモニターツアー参加募集中!

阿寒摩周国立公園 サステイナブルキャンプ応募について
❐限定10名
❐宿泊費、アクティビティ費など参加費の一部無料
❐2022年1月27日(木)〜1月30日(日)に北海道・阿寒摩周で開催
❐現地集合&現地解散なので、前後の旅程は自由に設定可能
❐阿寒摩周ならではの大自然を活かしたアクティビティやユニークな文化体験が可能

2022年1月末にもモニターツアー第二弾を実施予定です。「冬募集応募サイト」をご用意しておりますので、ぜひご応募をお願いします。

※マスクは撮影時のみ外しています。ツアー前のPCR検査、ツアー当日の抗原検査の実施、毎日の検温・消毒を徹底しツアーを実施いたしました。

All photos by 相沢亮

ライター

早稲田大学院中退後、2017年にカメラに出逢い、2020年より東京を拠点に写真家、ライターとして活動中。 メーカータイアップ、企業案件や広告撮影、雑誌への寄稿・記事の執筆等、活動の幅を広げる。 月の半分ほど国内を中心に旅をしている旅好き。初の著書を2022年3月「日常のフォトグラフィ」(玄光社)に出版。

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