ライター
愛優 ドイツに恋した自由人

トラブルをできるだけ事前回避するタイプの旅人。 旅行会社に2年間勤務後、フリーランスに転向。 現在は世界を転々としながらライターやフォトグラファーとして活動中。 次はジョージアへ移住予定。 きれいとおいしいとねこが好き。

こんにちは!多拠点フリーランスの愛優です。

私は現在ライターやフォトグラファーとして仕事をしていますが、プライベートでも写真を撮るのが大好きでよくカメラを持って出かけています。そんな私がよく写真を撮りに行くのが水族館です。

暑さや寒さ、天気に左右されずに楽しめるだけでなく、時期によって催し物をやっていたり、行くたびに違う表情をみせれくれたりする水族館は、何度行っても飽きません。

今回は水族館でたくさんの写真を撮ってきた私が、水族館撮影をもっと楽しむポイントをご紹介します。

レンズ選びのポイント

photo by PIXTA
海の生き物がたくさん展示されている水族館。実は素敵な写真スポットだって知っていましたか?生き物たちのさまざまな表情や幻想的な水槽の様子を写真に収めることができます。

せっかく水族館に行くなら、複数レンズを持っている人であれば持って行く機材選びからこだわってみましょう。

photo by Ayu Takayama

私のおすすめはズームレンズです。それもなるべくF値が小さいものがおすすめです。

というのも水族館は展示されている水槽によって、生き物との距離がさまざまです。水槽の近い場所にいる生き物も、遠い場所にいる生き物も同じように写真を撮るには単焦点レンズだと非常に難しいため、ズームレンズがおすすめです。

さらに館内は照明が暗く設定されていることが多いです。のちほど説明しますが、F値が小さく明かりがたくさん入るレンズの方が写真が暗くならずに撮影できます。

遠くまでズームできるレンズであれば、イルカのショーやご飯タイムなんかにも重宝しますよ!

オートモード以外での撮影に挑戦

photo by Ayu Takayama
普段、自動で調整されるオートモードで写真を撮っている人はこれを機にオートモード以外のモードでの撮影にチャレンジしましょう!

カメラのマニュアルモードは主に3つの数値を変えて写真を撮影します。

シャッター速度

これは文字通りシャッターを切る速度です。水族館では、水槽内を自由に動き回る魚たちをきれいに撮影するために、シャッター速度は短く設定しましょう。

一方で短くなりすぎると写真が暗くなってしまうので、1/100~1/200ぐらいがおすすめです。

F値

F値はカメラの絞りを調節する数値です。これが小さくなると絞りが開くのでたくさん光が入って写真が明るくなる一方で、背景がぼけやすくなり生き物に焦点を当てるのが比較的難しくなります。

逆にF値を大きくすると写真のピントを合わせやすくなる一方で、写真が全体的に暗くなってしまいます。

前述の通り水族館は照明を暗く設定しているので、F値は小さいほうがおすすめです。

ISO感度

ISO感度とは、カメラが集めた光の増減を調整する数値です。ISO感度の数値が上がると写真は明るくなりますし、下がると暗くなります。

水族館が暗いのであればISO感度を上げればいいのではと思われるかもしれませんが、ISO感度は上げすぎると写真にノイズが入ってしまうので注意が必要です。

ホワイトバランス

ホワイトバランスは光によって変わる色合いを調整する機能です。

例えば太陽の下では白く写るものでも、家のオレンジの蛍光灯の下ではオレンジがかったように写ります。ホワイトバランスはこの差を調整する役割を担っています。

水族館では水槽のきれいな青を写真に収めるためにも、ホワイトバランスを低く、青みがかったように写るよう設定するのがおすすめです。

オートフォーカスを駆使

photo by Ayu Takayama
水族館で撮影をするときの最初のハードルがピントです。水槽の中を自由自在に動き回っている生き物にピントを合わせて撮影するのは至難の業。

そこで活躍するのがオートフォーカスです。中でも撮影したい対象をピンポイントで追跡してくれるモードは、ピントのボケを気にせずに撮影できるのでおすすめです。

多重露光で幻想的な写真を撮ってみる

photo by Ayu Takayama
多重露光とは2枚以上の写真を重ねて一つの写真にする技法です。水族館のように光をきれいに撮影できる場所では、多重露光の幻想的な写真撮影が可能です。

上の写真も元は以下のような別々の写真でした。

photo by Ayu Takayama

photo by Ayu Takayama

多重露光はカメラにその機能が備わっていることもありますし、編集ソフトのフォトショップを利用している人であれば、撮影した写真を後から多重露光のような写真に加工することもできます。

今はスマホで多重露光のような写真に加工してくれるアプリもあるのでそちらを利用するのもひとつの方法です。

これがあると水族館撮影はもっと楽しめる!

photo by Ayu Takayama
カメラ一台でいろいろな生き物の表情をカメラに収めるのも楽しいですが、ちょっとしたアイテムを持って行くことで撮影が楽になったり、面白い写真が撮れたりします。

タオルやハンカチ

水族館で水槽のガラス越しに撮影をしようとするとどうしても光が反射してうまく撮影できないことも……。

そんな時に活躍するのがタオルやハンカチです。

特別大きなものを用意する必要はありませんが、カメラレンズに映りこまないようにレンズの周りをタオルで囲って、水槽に接近して写真を撮ると光の映り込みを最小限に抑えられます。

しかしこの方法で撮影する際には周囲の方の迷惑にならないように注意してくださいね。

ガラス玉

もう一つがガラス玉です。光が差し込む水槽の下でガラス玉を通して水槽の光を撮影したり、大水槽を悠々と泳ぐサメやマンタをガラス玉の中に閉じ込めたような写真を撮影したり。その活用方法は無限大です。

Amazonなどで1,000円程度で販売されているので、一つ持っていると撮影の幅が広がりますよ。

水族館の撮影でNGなこと

photo by shutterstock
水族館撮影でついついやってしまいがちなのがフラッシュ撮影。実はこれ、水族館撮影ではタブーです。

フラッシュが水槽に反射してきれいな写真が撮れないこともそうですが、カメラのフラッシュは思いのほか明るい光を発するため、水槽の中の生き物が突然の光に驚いてしまいます。

水中生物の中には光を苦手とする生き物がいたり、突然の刺激に弱い生き物も多いので、先に説明したようにカメラの数値を変えてフラッシュをたかずに撮影できるようにしておくことが必要不可欠です。

雨の日も晴れの日も!水族館で写真撮影を楽しもう!

photo by Ayu Takayama
水族館は水槽の中を泳ぐ生き物を見たり、幻想的な雰囲気を楽しむこともできますが、カメラを持って写真撮影をすることも楽しみ方の一つです。

また外とは違う状況での撮影は、いつもとは少し違った技術も必要となるため、カメラの練習にももってこい。

ぜひカメラを持って水族館に出かけてみてくださいね!

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愛優 ドイツに恋した自由人

トラブルをできるだけ事前回避するタイプの旅人。 旅行会社に2年間勤務後、フリーランスに転向。 現在は世界を転々としながらライターやフォトグラファーとして活動中。 次はジョージアへ移住予定。 きれいとおいしいとねこが好き。

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