ライター
たいやき 世界遺産×旅×世界

【世界遺産×旅×世界史】14歳のときにアメリカ一人旅をして旅の世界へ入る。実はアラビア語スピーカー。2019年~2020年に世界一周予定。

こんにちは、たいやきです。日本人にとっては、あまり身近な存在ではないアラブ世界。

先日も向こうの友達とアラビア語で電話をしていたら、街行く人たちに好奇の目で見られたので、まだまだ日本人にとって、アラブは遠くて馴染みのない世界なんだと実感しました。

しかし一方でアラブ世界の人たちは日本のことをよく知っている上に、実は日本人に対して好印象を持っている人が多いことをご存知ですか?

そのためアラブ世界には、日本を身近にとらえているからこそ、思わぬところで「意外な日本」を見つけることができます。そこで今回は、実際に現地へ行ったからこそ遭遇できる、「少し変わった日本」を紹介していきます。

 

アンマン城砦のヘンな日本語

ヨルダンの首都・アンマンの中心部にそびえるアンマン城砦博物館の注意書き。こんなところで日本語を見ることになるとは驚きです。

「説明博物館で許可されていません」

……どういう意味でしょう、これ。博物館なんだから、展示物の説明は必須だと思うのですが…(実際、各展示品の説明書きはきちんとありました)。

「説明なんかいらん、感じるんだ!フィーリングや!」ってことでしょうか。今見ても謎な、ヘンな日本語との出会いです。

 

ペトラ遺跡と日本の意外な関係

看板をよく見ると「JICA」の文字と、日本の国旗が描かれていますね。JICAといえば青年海外協力隊で知っている人も多いのではないでしょうか。

JICAがペトラ博物館の設立協力を行い、展示品の管理援助等もしており、その功績や両国間の友好親善を記念して立てかけられた看板なのです。

ペトラには貴重な遺跡や歴史的遺物がたくさん保存されていますが、それらの管理援助を日本が一緒となって行っているというのは、どこか誇らしくも感じます!

文化財保全や管理の技術や体制に関しては、日本は世界トップレベルを誇っているので、そうした「日本の強み」が今も世界のどこかで活躍していると考えると、これも一つの国際交流の理想であるのではないでしょうか。

 

パレスチナ自治区の分離壁に書かれているメッセージ

「全ての人に夢を掴むチャンスを」

だれがいつ書いたのか分かりませんが、非常にメッセージ性の強い落書きです。他にも分離壁には様々な言語で、何かしらのメッセージが書かれているのですが、それらはみんな同じような内容なのでしょうか。

今なお世界中を巻き込みながら根強く残る「パレスチナ問題」。イスラエル建国以降、故郷への帰還とパレスチナの独立を望み続けているパレスチナの人々の「夢」が実現する日が来ることを願うばかりです。

 

イスラエル兵士たちに大人気の和食店

エルサレムの「セントラルバスステーション」の建物内にある、フードコートの一角で見かけた寿司屋。「Sushi Bar」というだけあって、お客さんは立ち食い寿司をしていますね。

写真にも写っているように、イスラエルには街中の至るところに兵士がいて、人々の日常生活の中に溶け込んでいます。わたしたち日本人からすると、となりに座る人がゴツい機関銃を腰に携えているのは、ギョッとするかもしれません。

でもそうした兵士たちの存在こそが、イスラエルが治安の良い国だと言われている理由の一つでもあります。街中に兵士がいることは、それだけ治安が悪いことを暗示しているようにも思えますが、むしろ逆に兵士たちが街中にあふれかえっているからこそ、「犯罪抑止」になっているのです。

 

そのため大きな犯罪はなかなか起きません。そんなイスラエルを守っている兵士たちもランチになれば、一般市民に混じって食事をする…これこそギャップ萌え!

写真の女性兵士たちはおそらくお昼休憩か、どこかに遠征に行く前のバス待ちをしているのでしょう。

ところ変わって「ベングリオン国際空港」のターミナル内にあったのは、まさかの「キッコーマン」。日本人的には「キッコーマン=醤油」ですが、これは寿司屋でした。(バーカウンターの装飾が若干中華っぽいのが気になる…)

イスラエルというと「紛争」や「民衆デモ」「テロ」といった危ないイメージがあるかもしれませんが、実際にはとても穏やかで、日本文化の人気も高い国なのです。

 

エジプトでは日本語学習が流行ってる?

エジプトで最大規模を誇るカイロ大学には日本語学科があり、近年日本語を学びたいという学生が増えています。

ぼくが現在アラビア語を教わっているネイティブの先生は、カイロ大学の日本語学科出身なのですが、定員は20名ほどしかないのに、日本語の人気が高まっていることで、学科入学倍率が年々上がっているようです。

そうしたエジプトの学生たちの日本語ブームを示すかのごとく、大学購買や街の書店にも、日本語学習用の参考書や辞書が売られていました。

アラビア語を学ぶ日本人よりも、日本語を学ぶアラブ人の方が多くなってきているといってもいいくらい、中東において日本語学習の需要が伸びてきているのです。

P.S. カイロアメリカン大学の大学書店は、非常にデザインチックでおしゃれな空間です。

日本ではアラビア語の学習参考書が少ないですが、さすが現地では多種多様なテキストがそろっています。日本で買ったら5000円以上はする英亜辞典が約2000円で売られていたので、思わず即買いしそうになるくらい、アラビア語学習者にとってはパラダイスでした。

アラビア語を勉強しているけど、満足のいくテキストに出会えていないという方は、エジプトへ行きましょう!物価も相当に安いので、好きな本をいくらでも買えるはずです。

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【世界遺産×旅×世界史】14歳のときにアメリカ一人旅をして旅の世界へ入る。実はアラビア語スピーカー。2019年~2020年に世界一周予定。

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