アルメニアの治安
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アルメニアの人々は優しく、治安は比較的良いとされています。外務省海外安全ホームページではレベル1の「十分注意してください。」です。ただし、アゼルバイジャンとのナゴルノ=カラバフを巡る紛争は未解決ですので、アゼルバイジャンとの国境付近はレベル3の「渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」となっています。
比較的治安は良いとされていますが、他の国同様に身の回りのものから目を離さないこと、また人通りの少ない夜道を1人で歩くなどは避けましょう。
アルメニアの物価
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物価は比較的安く、ペットボトルの水は30円弱です。コーカサス地方であるアゼルバイジャン、ジョージア、アルメニアの3カ国の中では一番物価が安いという印象でした。
食事は500円前後で済ませることができます。私が泊まったドミトリーは600円弱で、比較的清潔な宿に泊まることができました。500円ちょっとでクオリティもそこそこの宿であれば、宿泊費も安めに抑えることができて良いと言えるかと思います。
アルメニアの美味しかった料理や食べ物
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アルメニア料理はトルコやロシアの影響を受けており、周辺国とも似たような料理が多いという印象でした。
私のお気に入りは「ヒンカリ」という水餃子のような料理です。ジョージアで有名ですが、アルメニアでも食べることができ、日本人の口にも合う味なのでおすすめです。
ひき肉やお米をぶどうの葉で包んだ「ドルマ」と言われる料理は、ヨーグルトを付けて食べます。ぶどうの葉が少し酸っぱいのでヨーグルトとぴったり。「ラバシュ」と呼ばれる薄焼きのパンには肉などを包んで食べます。
アルメニアのエンターテイメントやアクティビティ
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首都エレバンから南東に約250㎞程離れたところに、タテヴという街があります。タテヴにはタテヴ修道院があり、そこまでの道のりにギネスに登録されている世界一長いロープウェーがあります。
世界一長いと言われるロープウェーの長さは5,752mもあります。頂上までは約10分の空中の旅を楽しむことができます。
このタテヴ修道院はアルメニアで一番美しい修道院と言われており、崖の上に立つその姿は立派でその言葉も頷けます。エレバンから距離があるので、行くのが少し大変ではありますが、世界一のロープウェーと最も美しい教会を見に訪れてみたい場所です。
アルメニアのナイトライフ
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パブやバーなどは、夕方ごろから深夜0時~2時ごろまでの営業のお店が多いようです。中には朝まで営業しているお店もあり、ワインやコニャックと言ったアルコールが有名な国でナイトライフも十分に楽しむことができそうです。
アルメニアのお土産
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アルメニアのお土産にはアルメニア布製品や雑貨、アルコールはコニャックやワインが有名なのおすすめです。
また、アルメニア語は英語と同じアルファベットではなく、アルメニアの文字なのでスーパーで普通のお菓子や食べ物などを買って帰っても、現地の文字が入っているため喜ばれるかもしれません。英語が書かれていないことが多いので、内容がわからない場合は店員さんに聞いてみましょう。
アルメニアのビザ
日本国籍保持者であれば、ビザは不要でアルメニアに年間180日の滞在が可能です。パスポートはアルメニア出国時に有効である必要があります。
アルメニアの基本情報(首都、通貨、言語、宗教、時間帯など)
首都:エレバン
通貨:ドラム
言語:公用語はアルメニア語
面積:2万9,800平方キロメートル
人口:290万人
宗教:主としてキリスト教
時間帯:日本より-5時間
気候:ステップ気候(低地)、亜寒帯湿潤気候(高地)
アルメニアへの行き方(日本から行った場合)
日本からの直行便はないため、ウィーンやパリなどで乗り継ぎ。
アルメニアにある有名な世界遺産
ゲハルト修道院とアザート川上流域
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ゲハルト修道院は、標高1700mにもなるアザート渓谷の絶壁の上に4世頃建てられました。岩肌に張り付いてるような険しい場所に建つ修道院は、おごそかで神秘的な雰囲気を醸し出しています。
さらに13世紀には4つの洞窟聖堂が築かれ、洞窟修道院とも呼ばれています。中世アルメニアの建築様式で建てられた聖堂が今もそのまま残っている歴史的世界遺産です。
最後に一言
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日本人にはあまり馴染みのないアルメニアですが、歴史ある建物や教会、豊かな自然を味わうことができます。周辺の国と似ていながら異なる部分をインターネット上の情報だけでなく、自分で実際に見つけて体感してもらいたい旅行先です。