ライター
小泉 翔 TABIPPO / 創業メンバー・マーケター

20歳でアメリカ留学、世界一周の旅に出発し、旅先で出会った仲間と2011年にTABIPPOを創設。新卒では株式会社サイバーエージェントに入社しWEB広告全般の事業に従事し、2014年にTABIPPOを法人化し独立。2020年に渋谷区からJリーグ参入を目指すサッカーくらぶSHIBUYA CITY FCを運営する株式会社PLAYNEWに取締役として参画。

世界放浪の旅が始まる

小泉:ワーホリが終わり、ついに旅が始まったんだね。思い出深いハイライトを教えて!

倉嶋:14ヶ月の旅の期間で、総予算は約160万。素晴らしい体験ばかりだったんですが、かいつまんで旅の思い出をお伝えできればと思います。

まずアルゼンチンのパタゴニアは、まさに会社を辞めてでも旅をしたいと思っていた場所でした。パタゴニアに行くことが大学生のときからの夢でした。ずっと写真集やエッセイで読んでいた町や山を訪れ、トレッキングをし、キャンプをして一ヶ月間を過ごしました。

トレッキングをし山頂から10年間憧れた景色を見て、朝日の美しさを眺めたときは涙が止まりませんでした。朝日を見て泣くなんて人生で初めてでしたね。

自分の決断・生き方は、「普通」ではないかもしれないけど、決して間違いでなかったんだとその朝日を見て確信しました。学生時代や社会人時代、オーストラリア生活など色々な経験、思いなどがこの一瞬に凝縮された瞬間でした。

西アフリカのコートジボワールからブルキナファソへは鉄道で旅をしました。観光客のいない2等車に乗り込み、灼熱の中、エアコンも扇風機もない中で32時間旅をしました。

フランス語圏で会話も難しくサウナのような蒸し暑さだったけれど、現地の人とのコミュニケーションは楽しかったし、車内からみんなでご飯を買ったり食堂車で車掌さんたちとビールで乾杯したり。

今までの経験を通し、後から思い返すと「辛いときのほうが記憶に残って楽しい思い出になる」という気付きがありました。

それに気付いたときに「大変な今の状況って後で絶対いい思い出になる」ってポジティブに考えられるようになって。そこから、何が起きても楽しめましたね。

他にもアマゾン川を4000km近く船で旅をしたことや、大好きな中米での思い出、チェルノブイリ原発を訪れた話など挙げ出したらやはりキリがないですね。

ケニアでスタートアップにジョイン

小泉:旅の途中に、ケニアにも滞在してるよね。

倉嶋:2018年10月〜2019年4月、ケニアの首都ナイロビで、農業系スタートアップで働きました。日本人CEOとケニア人社員約35名に囲まれCOOとしてジョインしました。

オーストラリアにいたときに英語で働く環境にはいたものの、日本を含めてスタートアップで働いたこともありませんでした。自分のポジションも、日本で働いていたときと違って、部下がいるという状況で。

何をするにも新しいことの連続でした。今まで日本で働くときは、チームの中でずっと自分が最年少だったし、ある意味で好きなことをやっていればよかったのですが、彼らを評価したり、モチベーションを管理したり、叱ったりと今までやったことがないことをケニアで経験することができました。

仕事は大変で忙しかったけれど、普通に日本で働いていたら経験できない濃い半年間でしたね。

 

旅を終えて、新たな人生へ

小泉:すごく濃密な期間だったね…。帰国してからのことを教えてください!

倉嶋:約900日の旅を終え、2019年4月に日本に帰国しました。学生時代に同じ学生団体で活動していた2個上の友人が独立して作った会社に誘われ入社しました。ケニアの会社を退職した後、実はカナダのバンクーバーかニュージランドににワーホリで住もうと考えていたんです。またバリスタとして働きたいと思っていて。

そんなことを考えていた時に、一緒にやろうと声をかけてもらいました。会社は大きく言うとデザイン会社。メインは音楽フェスなどのイベントで壁画を描いたり、オフィス、商業施設、飲食店などの壁面にペインティングをしています。

この事業での自分のポジションはプロデューサー。日本での前職と似た感じですね。新規で営業をし、提案・打ち合わせを重ね、クリエイティブを作り上げていって、そして現場も行ってデザイナー陣と一緒に描く。

つい先日TABIPPOの主催しているPEACE DAYでもペイントさせてもらいましたね。

小泉:PEACE DAYではお世話になりました!他にはどんなことをしてるの?

倉嶋:LOBBYというバーを池尻大橋で経営しています。

これはメンバーの一人が設計会社で以前働いていたこともあり、彼が図面をひき、内装をデザインしたお店で、自分は経営面を主に見ていて、数字の管理や目標の設定、他飲食店などとのコラボイベントなどの企画、アルバイトスタッフ含めて人やオペレーションを担当しています。

やっていることはクリエイティブやデザインの仕事と、前職に近いですが、空間の仕事があったり、飲食店の経営やなによりスタートアップという環境と新しいことの連続ですね。毎日が新鮮で、難しいことの連続ばかりで。でも本当に楽しいですね。

 

一連の「旅」を終えて

小泉:旅を終えて、どんなことを考えるようになった?

倉嶋:いわゆる大企業に務め、「社畜」と揶揄されながら働く20代でした。そこから大きく自分の人生を方向転換させました。オーストラリアや旅、ケニアでの生活など全ての日々から得たのは「なんとかなる」ということですね。どこにいるか、何をしているかは関係なく、自分の考え方・行動で物事を前進させることが出来る。

でも、それは思い切って犠牲を払い、なにか新しいことにチャレンジしなくては始まらないということも気付きました。なにかを捨てないと新しいものも得られないですから。

ワーホリも旅もケニアでの仕事も今の仕事も、振り返れば過去の色んな経験や体験・知識があって結びついています。やって後悔したことは一度も無いし、きつかったことが思い出となり、自分への自信となっている。その場、そのときは「点」になっていたものが、いま振り返る「線」になっていました。

 

ZINEの制作と個展の開催

小泉:最近始めたクラウドファンディングについても聞きたい。

倉嶋:今日お話させて頂いたような旅の経験や思い出を少しでも伝えられればと思い、世界各国で撮りためた写真やデータを整理し、本(ZINE)の制作と写真展を開催することにしました。

この日本を離れて旅をしている間、日記を毎日書いていたんです。日常生活では日記は書きませんが、大学2年生のインドの旅のときから、毎回ノートを買って日記を残していて。今回の旅でもずっと書いていました。

今回のZINEは、中南米を旅したときに書いた日記にフォーカスした本となる予定です。そしてそれ以外のエリアで撮影した写真や、その他アイテム、グッズなどが手に取れる機会を作りたいと、自身初の個展を開催することにしました。

このZINEや個展を見て頂きたいのは、旅が好きな方々ももちろんですが、普通の社会人の方々にもぜひ楽しんでもらえればなと思っています。

小泉:本は、どんな内容なの?

倉嶋:今回の本はあえて、おもしろ事件盛りだくさんのような日記の内容にしていません。自分の好きな旅はローカルの人の生活に寄り添って、ただそこにある美しいもの、生き方を一緒に過ごすことなんですね。なので、そんな「普通」の日々をお伝え出来ればと思っています。「非日常の日常」を二年半過ごした記録というイメージです。

20代の男性が自分の好きなことを信じて、やりたいことをやったという単純な行動を見てなにか感じてもらえればいいなと。この本を読んで「私も転職してみようかな」とか「引っ越ししよう」とか「旅行しようかな」とか、その人にとっての新しいなにかを始めるキッカケになれればなと思っています。

このプロジェクトは資金をクラウドファンディングで行っています。ぜひ興味を持たれた方は、本1冊のコースからあるのでのぞいてみてください。ZINEの詳細も載っています。

Makuake|903日間、68カ国。世界を渡り歩いて出会った日常の記録で本を作りたい!|マクアケ – クラウドファンディング

小泉:今日はありがとうございました!また一緒に旅もしたいね。笑

倉嶋:確かに!男2人旅もいいかもですね。

▼Ayumu Kurashima Photo Exhibition -yes, here I am.-

会期: 10/29(火)-11/3(日)

10/29(火)-11/1(金) 19時-26時
11/2(土) 12時-26時
11/3(日) 12時-18時

場所:LOBBY
〒153-0043
東京都目黒区東山3-6-15

Writer:小泉翔
photographer:松永エイゾー

ライター
小泉 翔 TABIPPO / 創業メンバー・マーケター

20歳でアメリカ留学、世界一周の旅に出発し、旅先で出会った仲間と2011年にTABIPPOを創設。新卒では株式会社サイバーエージェントに入社しWEB広告全般の事業に従事し、2014年にTABIPPOを法人化し独立。2020年に渋谷区からJリーグ参入を目指すサッカーくらぶSHIBUYA CITY FCを運営する株式会社PLAYNEWに取締役として参画。

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