ライター
橋場 泰樹 海外旅行情報サイト『トラベラーズカフェ ワールドギャラリー』代表

海外旅行情報サイト『トラベラーズカフェ ワールドギャラリー』代表。海外渡航回数は120回以上、旅の総延長距離は世界67周以上の実績を持つ旅のプロフェッショナル。世界5大陸 56ヶ国・570都市以上にも渡り旅を続け、旅行写真家、海外旅行評論家としての顔も持つ。過去に大手旅行会社で添乗員として活躍し、一味違った旅を演出するなどツアー満足度 優良表彰を多数受賞。バックパッカーから豪華客船まで幅広い旅に精通する。

「絶対に予定通りに!」と決め込んでしまうと、そういったバックパッカーならではの体験をするチャンスを逃してしまいます。「予定は予定であって、どうするかは現地で決断すればいい」ぐらいに思っていればOKです。

 

7. 地図を用意する

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photo by Yasuki Hashiba

準備の中でもかなり重要なのが現地の地図です。どこに何があるか? 訪れる場所の位置関係がわからないことには動きようがありません。僕がいつも準備する地図はこんな感じです。

  • ・町全体の地図
  • ・要所となる場所の詳細地図
  • ・ホテル周辺の詳細地図
  • ・陸路で国境超えをする場合は両国の国境を含めた、ある程度詳細な地図

 

では、どうやって地図を用意するか?ガイドブックを持ち歩いてもいいですが、重いですよね?僕の場合は下記の2通りの方法で用意しています。

  •  ・ガイドブックの地図を拡大コピー、又はGoogle マップをプリントする
  •  ・Google マップをスクリーンショットで撮り、タブレットに入れておく

 

上記の写真は僕が旅で持ち歩いているタブレットに、Google マップのスクリーンショットを入れて表示させている様子です。画像なので拡大して見ることもできます。
スマホに地図のスクリーンショットを入れておくのは、あまりお勧めしません。画面が小さすぎて全体的な位置関係を把握するのが難しいからです。

 

バックパッカーの旅では観光名所はもちろんですが、バスターミナルであったりゲストハウスであったり、ローカルな場所で動くことが多め。そのためガイドブックの地図では事足らないことが多々あるので、Google マップなど道の名前もわかる詳細な地図があると本当に心強いです。

ちなみにGPSが付いたスマホなら現在地がわかるので役立ちますが、Wi-Fi環境が必須。つまり地域によっては(特に途上国)全く役に立たないのでご注意を。

 

8. バックパックと町歩き用のバッグを準備する

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photo by Yasuki Hashiba

バックパッカーの旅の計画をされる方の多くが「どのくらいの大きさのバックパックを準備しよう?」と選び方で迷われると思います。「大は小を兼ねる」という言葉がありますが、バックパックの選び方としては完全な間違いです。大きすぎると重量が重くなり、体への負担が大きくなるからです。

では、どのくらいのサイズがおすすめか?については、下記の旅行日数とサイズ(容量)を目安にしてみて下さい。

  • ・1週間~3ヶ月 30~39L
     
    女性に最も扱いやすいサイズ。男性であれば背負ったまま観光もできる大きさ。
  • ・1ヶ月~6ヶ月 40~49L
     男性に最も扱いやすい、標準的なサイズ。旅慣れている人なら1年間でも問題なし。女性でも冬服などかさ張る物が多い場合であれば最適だが、重さがある物を詰め込むと少し辛い大きさ。

 

旅を楽しむための鍵は、「いかに荷物を軽くするか」と言っても言い過ぎではありません。人は疲れてくるとどうしても「観光するぞ!」という意欲が低下し、楽をすることを考えてしまいます。そして「もう疲れちゃったからやっぱ行くのやめよう」となることが結構あります。
1週間程度なら気力で旅行を続けることが出来ますが、それ以上だとそうもいきません。重さの目安は「バックパックを背負ってダッシュできる重さ」に抑えましょう。

バックパックの選び方については下記ページに詳しく案内していますので、参考にしてみて下さい。
バックパックの選び方

 

そして、町歩きや観光中に持ち歩くバッグも準備しましょう。選び方の基準は、とにかく利便性を最優先して使いやすくてなるべく軽いバッグを選ぶのがおすすめです。

上記の写真は僕が20年前に購入したバックパック(今回の旅のために奥底に仕舞い込んでいたのを引っ張り出しました)と、町歩き用の3Wayバッグです。バックパックの容量はなんと30L! かなり小さめですが、このバックパックで最長6か月間の旅をこなした相棒です。

 

町歩き用のバッグですが、僕の旅では常に一眼レフカメラとコンデジ、タブレットを持ち歩くのである程度大きめでしっかりしたバッグを選んでいます。この3Wayバッグはリュックにもなるので使い勝手が良く気に入っています。

 

8. 海外旅行保険に申し込む

バックパッカーの旅は、当然ですが全てが自己責任。誰も保障はしてくれませんし、勝手がわからない海外ではトラブルに合うリスクは当然あります。具体的にはスリ・置き引き、体調不良、怪我をしたなどなど。

日本国内であれば健康保険がありますから、体調不良や怪我の場合は患者の負担額は少なくて済みますが、海外では当然ながら全額請求です。一般的に高額になるため、海外旅行保険は必須です。必ず申し込んでおくようにしましょう。

 

では、どこで申し込むか?僕が最もおすすめするのはネット申込みです。なんと旅行会社のカウンターや空港で申し込むのに比べて半額!とにかく安い!しかも補償内容は全く同じなのでネット申込みが断然おすすめです。

詳細は下記ページをご覧になってみて下さい。尚、一般的に出発の60日前から出発当日まで申し込み可能です。
海外旅行保険の格安ネット申込み

 

誰もが初めは不安があるに決まってるけど、準備次第で不安は無くなる!

バックパッカーの旅の準備について、どうすれば良いかイメージが付きましたでしょうか?

旅慣れていない人にとって、旅に出る前は誰もが不安だらけです! 現在旅のプロとして活動している僕だって、初めてのバックパッカーの旅ではめちゃ不安がありました。

僕がパッカーデビューした1995年はインターネット利用率がわずか3%以下。旅行情報サイトも無ければブログも無かったし、情報と言えばガイドブックしか無かったですから余計です。

 

ではどうやって不安をなくすかと言えば、それはもうしっかりと準備するしかないと思います。「知らない」から不安なんです。つまり、知ってれば不安じゃなくなるんですよ。不安な人ほどしっかり調べてわからないことを減らしていけば、そのうち好奇心が不安を上回ります。

なお当記事は、初めての海外バックパッカー一人旅の予算と準備の仕方 という記事を基にシンプルにまとめていますので、より詳細に知りたければ元記事を参照してみて下さい。

旅を知り尽くした僕が言うのですから大丈夫です!早速準備を始めましょう。なお今後複数回に渡って、僕が今回行ってきたバックパッカーの旅の様子を連載する予定です。お楽しみに!

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