ブータンの治安
治安はとても良いです。ブータンの制度上、ガイドが常に行動を共にし移動費や食費も公定料金に含まれているので、ぼったくりにあう心配もありません。ただティンプー等の都市部では近年、置き引きやスリが増加傾向なので注意が必要です。
また、ブータンは野良犬が非常に多いです。ブータン人は敬虔な仏教徒なので、捕まえて殺処分したりしないそうです。狂犬病の予防注射も一般的ではないので、野良犬を見かけても不用意に近づかないようにしましょう。
ブータンの物価
物価は日本と比べると少し安かったです。ブータンの通貨はヌルタム(Nu)で1Nu≒1.7円(2018年2月現在)です。ホテルで買った1Lのミネラルウォーターが50Nuで約85円、ティンプーのお店で買った革靴が4000Nuで約6800円でした。
ブータンでは宿泊費や食費は公定料金に含まれているので、現金を使う機会がほとんどありません。加えてヌルタムは再両替が難しいので、あまり高額を両替する必要はないと思います。
米ドルも使えるので、不安な方は米ドルを多めに持っていくと良いかもしれません。時々インドルピーがお釣りに紛れてきますが、ヌルタムと同じレートで使用できます(逆は不可)。
ブータンの美味しかった料理や食べ物
ブータン料理は世界一辛い料理と言われています。というのも、唐辛子を野菜の一種とみなしており、唐辛子をふんだんに用いた料理が多いから。
代表的な料理はエマ・ダツィと呼ばれる唐辛子のチーズ煮込み。辛いですが、主食の赤米によく合い、クセになります。もちろん辛くない料理もあり、焼きナスやゴーヤの炒め物はとても美味しかったです。肉は基本的に干し肉を使うので硬く、あまりおいしくなくて残念…。
あと僕はあまりお酒は詳しくないですが、民家にお世話になった時にアラという手作りのお酒を頂きました。友人曰く、薄い焼酎のような味わいだとか。
ブータンのエンターテイメントやアクティビティ
石焼風呂ドツォが絶対おすすめ!僕は初日にお世話になった民家で体験させて頂きました。木でできた湯船に水を張り、そこに真っ赤に焼けた石を入れてお湯を沸かします。焼石で焦げた木の香りがなんとも言えません。入る直前にお湯に薬草を浮かべます。
ホテルと違ってシャワーとかはなく、きちんと体を洗うことはできませんが、とてもリラックスできて旅の疲れが癒されました。
ブータンのナイトライフ
パロやハでは町の中心部から少し離れた民家に宿泊していたので、夜になると外は真っ暗でした。おまけに野良犬の遠吠えがうるさく、とても出歩こうという気にはなりませんでした…。その代わり、泊めて頂いた家の人たちを夕食をともにし色々お話しできたのが良い思い出です。
ティンプーでは、事前にカウチサーフィンで知り合った友人と待ち合わせてホテルのバーで飲みました。本当は夜のティンプーにくり出したかったのですが、夜の8時にシャワーのお湯が止まるということで断念…。
ブータンでは割り勘の習慣がないらしく、今回は友人が全部奢ってくれました。ごちそうさまでした。
ブータンのお土産
ブータンには会社とかでばらまくのに適した、小分けのお菓子は売っていませんでした。その代わり、ハンドクラフト系の小物はかなり充実している印象です。
特に目を引くのが男性器をモチーフにした魔除けのお守りポー。ブータンでは男根崇拝の風習が根強く残っており、民家の壁などに当たり前にポーが描かれています。
また、切手やポストカードがとてもきれいで人気のお土産になっています。ティンプーの中央郵便局では自分の写真を使って切手を作製してもらうことができます。もちろん普通に使うことができて、友人は自分が写った切手を貼って実家に手紙を書いていました。
ブータンのビザ
パスポートの有効残存期間は、ブータン出国日を含んで6か月以上必要。ブータンの旅行会社を通じて申請します。国境で自分で申請することはできません。
僕の場合、ビザの発行が遅れて出発日ギリギリに発行されました。予定が決まった段階で早めに申請した方が良いと思います。
ブータンの基本情報(首都、通貨、言語、宗教、時間帯など)
首都:ティンプー
通貨:ニュルタム
言語:ゾンカ語、英語
面積:約38,394平方キロメートル
人口:約79.7万人
宗教:チベット系仏教、ヒンドゥー教
時間帯:日本との時差は-3時間
気候:高山・ツンドラ気候、モンスーン気候、亜熱帯性気候
ブータンへの行き方(日本から行った場合)
ブータンへは日本からの直行便はないので、第三国での乗り継ぎが必要です。利用しやすいのはバンコクで乗り継ぐパターン。
インドのどこか一都市を経由して、4~5時間ほどでブータンのパロに到着します。ちなみにこのパロ空港、周りが山々に囲まれているため世界屈指の離着陸難易度が高い空港なんだそうです。
ブータンにある有名な世界遺産
2018年7月現在、登録されている世界遺産はありません。
最後に一言
長年の夢だったブータン訪問。いざ訪れてみると、日本で調べていた以上に深い文化があり、増々ブータンが好きになりました。
今回は日程と予算の都合で東部ブータンへは行けなかったので、次回は是非行ってみたいです。一人で行くと高くなるので、誰か一緒に行きましょー!