ライター
土庄 雄平 山岳自転車旅ライター|フォトグラファー

1993年生まれ、愛知県豊田市出身、同志社大学文学部卒。第二新卒を経験後、メーカー営業職とトラベルライターを両立。現在は、IT企業に勤めながら、自然や暮らしに一歩踏み込む、情報発信に精を出す。 山岳雑誌『山と渓谷』へ寄稿、「夏のYAMAPフォトコンテスト2020」入賞、「Yahoo!ニュース ベストエキスパート2024」地域クリエイター部門グランプリなど。山での活動をライフワークとし、学生来、日本全国への自転車旅を継続している。

この世のものとは思えない魅惑的な青色を見せることから、いつしか名付けられるようになった「◯◯ブルー」。

ひとえに青色といっても、それぞれの地理や自然環境によって、まったく違う表情を作り上げます。そして海であったり、渓流であったり、空であったり、その対象もさまざま。

夏本番を迎える8月、そんな爽快で幻想的な、青の絶景を見に行く旅へ出かけてみませんか?きっと、うだるような暑い夏が、清涼感溢れる思い出に変わるはず!

ここは楽園か?透明度日本一の「仁淀ブルー」


最初に紹介したいのは、日本一綺麗な清流・仁淀川(高知県)が作り出す「仁淀(によど)ブルー」。西日本の最高峰・石鎚山(いしづちさん)の山麓、こんこんと流れる面河渓(おもごけい)が、高知県を縦断するように大きな河川へと移り変わっていきます。

河川のいたるところで、まるで水晶のように澄んだ青色を見せることから、いつしか「仁淀ブルー」と名付けられるようになりました。


その代表的なスポットが、いの町にある「にこ淵」。底まで透き通って見えるほど圧倒的な透明度を誇る滝壺は、言葉を失う青の絶景。

特に陽光が直接届く日中には、光の角度や加減によってみるみる表情を変え、幻想的な光景が広がります。陸の孤島と呼ばれる高知が作り出した、芸術作品です。

■詳細情報
・名称:にこ淵
・住所:高知県吾川郡いの町清水上分1278
・地図:
・アクセス:高知市街から車で約1時間
・所要時間:30分〜1時間
・公式サイトURL:https://www.inofan.jp/spot/%E3%81%AB%E3%81%93%E6%B7%B5/

北海道随一の青さ「積丹ブルー」


◯◯ブルーといえば、まず頭に浮かんでくるのが、北海道の「積丹(しゃこたん)ブルー」という方も多いのではないでしょうか?積丹半島から眺める海の美しさを示し、北海道の美しい自然を象徴する言葉でもあります。

断崖の上から覗いても海が透き通って見えるほど青く、宝石のように輝くさまは、北海道を訪れる人の心を魅了し続けています。


積丹ブルーを味わいたいなら「神威岬(かむいみさき)」は外せません。森林限界の荒涼な岬を進みながら、横に目をやると、引き込まれるような海の青さが飛び込んできます。名前の通り、まるで神様でも住んでいるような雰囲気も感じられます。

北海道ならではのスケール感で、雄大で荒々しく、それでいて美しい。青の絶景を全身で味わいましょう!

■詳細情報
・名称:神威岬
・住所:北海道積丹郡積丹町大字神岬
・地図:
・アクセス:小樽から車で約1時間半、札幌から車で約2時間
・営業時間:8時~18時(季節によってゲート開放時間が前後します)
・電話番号:0135-44-3715
・料金:無料
・所要時間:1時間
・公式サイトURL:https://www.kanko-shakotan.jp/spot/%E7%A5%9E%E5%A8%81%E5%B2%AC/

緑添える生命の渓流「阿寺ブルー」


木曽の名峰・御嶽山の南山麓にそびえる阿寺山地。その山々に育まれた阿寺渓谷は、近年「阿寺ブルー」と呼ばれ、ハイキングスポットとして脚光を浴びています。そのゆえんは、生命力溢れるエメラルドグリーンの清流。

深山幽谷からもたらされる水は、いつまでも輝きを失うことなく、約20キロメートルの区間を流れ抜いていきます。


阿寺ブルーを満喫できる名所の中で特におすすめなのが、「狸ヶ淵・狐ヶ淵(たぬきがふち、きつねがふち)」。ゆったりと流れる水面は、エメラルドブルーに透き通り、清涼感たっぷり。手つかずの、自然本来の色彩の美しさを見せてくれます。

私が訪れたのは、初夏の季節。初々しく新緑を帯びる木々が、パステルカラーの装いで渓谷に添えられていました。

■詳細情報
・名称:狸ヶ淵・狐ヶ淵(阿寺渓谷)
・住所:長野県木曽郡大桑村野尻
・地図:
・アクセス:中津川市街から車で約50分、赤彦駐車場に車を止めて散策
・電話番号:0264-55-4566
・料金:無料
・所要時間:3〜4時間
・公式サイトURL:http://www.vill.ookuwa.nagano.jp/kankou/picture/picture_atera.html
ライター
土庄 雄平 山岳自転車旅ライター|フォトグラファー

1993年生まれ、愛知県豊田市出身、同志社大学文学部卒。第二新卒を経験後、メーカー営業職とトラベルライターを両立。現在は、IT企業に勤めながら、自然や暮らしに一歩踏み込む、情報発信に精を出す。 山岳雑誌『山と渓谷』へ寄稿、「夏のYAMAPフォトコンテスト2020」入賞、「Yahoo!ニュース ベストエキスパート2024」地域クリエイター部門グランプリなど。山での活動をライフワークとし、学生来、日本全国への自転車旅を継続している。

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