一般的に、日本の学校で学ぶのはアメリカ英語。よほど意識しないと、イギリス英語に触れる機会は少ないと思います。私は旅を通じてイギリス英語の楽しさを体感してきました。
今回は実体験を基に、イギリス英語の楽しみ方と注意点を解説します。
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そもそも、イギリス英語・アメリカ英語とは?
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さて、イギリス英語、アメリカ英語、どちらが世界で多く使われているのでしょうか。実はイギリス英語を使っている国のほうがアメリカ英語よりも多いのです。つまり、アメリカ英語を学んでいる国は少数派、ということになります。
特にヨーロッパではイギリス英語がメイン!実際にヨーロッパではイギリスで英語を学んだ人も少なくありません。
イギリス英語の発音はRP(received pronunciation=容認標準英語)を指します。つまり、BBCで使われている英語だと思ってください。それでは、すべてのイギリス人の英語がRPかというと、それは違います。
イギリスはイングランド、スコットランドをはじめとする連合王国。それぞれの地域で方言があり、また階級によっても使われる表現が異なります。
No worries! Indeedが出てきたらイギリス英語!
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ここからは私の実体験を基にイギリス英語の表現を見ていきます。今年、私はポーランド人の友人に会うために、ポーランドに行きました。友人はイギリスで勉強したので、バリバリのイギリス英語! 文法もしっかりしており、まるでネイティブのように話します。
友人の口から一番多く出てきた表現が「No worries!」 翻訳すると「大丈夫」とか「OK」みたいな感じですね。逆に日本で習った「That’s fine」「Sure」はほとんど友人の口からは出てきません。
ところで、No worriesはもともとオーストラリア原産の表現だとか。オーストラリア英語はイギリス英語をベースにしているため、逆輸入のような形ですね。
さて、私が英語で何かを話すと、友人はしきりに「Indeed」と言いました。最初は「Indeed? 実際? どういう意味なんだろう」と思ったものです。このケース、「Indeed」は「確かに」という相槌を打つような表現になります。ただし、イントネーションによって意味も変化するようです。
Do you mind~にご注意!
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市街地を歩いていると、友人が「ちょっと郵便局に寄っていい」というフレーズで「Do you mind~?」を用いました。「Do you mind~」は「~をしてもいいですか?」という表現。確かに、日本の学校でも習いますが、アメリカ人の口からはあまり聞かれないような気がします。
私はいつものように「郵便局に寄ってもいいよ」という感じで「YES」と言ってしまいました。しかし、「YES」と言った瞬間「しまった!」という私の焦り。妙な沈黙が20秒ほど続いた後、友人が「ちょっと待って、今のYESは私が郵便局に行ってもOKという意味?それでもダメという意味?どっち?」と聞いてきました。一体、どういうことでしょうか?
「Do you mind~」は直訳すると「~しても、あなたは気になりませんか」ということ。つまり、「気になりません(いいですよ)」なら「NO」、「気になります(ダメです)」なら「YES」です。イギリス英語では相手に許可を求める際に、よく「Do you mind~」が用いられます。理屈で覚えてもなかなか対応できないので、日常生活で無理やり用いて反射神経で対応するしかなさそうです。
また、「Do you mind~」の「~」にくる動詞は必ず「ing形」です。TOEICなどの英語テストでも、よく出題される文法事項なので、必ずチェックしておきましょう。