ライター
Yu Villegas 元パティシエ&日本語教師

娘二人が産まれてからも、旅は引き続き人生の生きがい。格安航空券を見つけては、週末旅に出かける日々。元パティシエ&日本語教師。旅で何よりも楽しみなのは、そこでしか食べられないローカルフードや地元の人々との交流。渡航国数34ヵ国。現在はワーホリ以来12年ぶりにドイツ滞在中。 インスタやブログでも旅情報を発信中。

ベルギー屈指の観光都市である古都・ブルージュ。

絵本の世界のような可愛い街並みは、「天井のない美術館」と称されるほどの美しさです。

そんなブルージュの人気観光スポットを紹介する記事はすでにたくさんあるので、今回はあえて、とことんグルメに特化した“おいしいブルージュ”をご紹介します。

“天井のない美術館”世界遺産の街・ブルージュ


“おいしいブルージュ”をご紹介する前に、まずは簡単にブルージュの魅力をご紹介しますね。

ベルギー屈指の観光都市であるブルージュは2000年に、街ごとが「ブルージュ歴史地区」として世界遺産に登録されています。

17~18世紀に建てられたギルドハウスが並ぶ街並みは、本当に絵本の中のような可愛らしさ。(※ギルドハウスとは、中世に繫栄した産業組合の建物のこと。ギザギザの切妻屋根が特徴。)


ヨーロッパの街では一般的に「旧市街(=歴史地区)」と「新市街(=近代に作られた地区)」とエリアが分かれていることが多いのですが、ここブルージュは街のほとんどが歴史地区として世界遺産に登録されています。(これは他の街ではなかなかないことで、すごいことなんです……!)


街全体が中世の面影をそのまま残しているため、どこを歩いても本当にメルヘンチックな風景が広がっています。ブルージュは目的地を決めずに、思うままに歩くのがピッタリ。何気なく入った路地が、びっくりするような可愛い景色という体験が何度も待っています。


また、ブルージュは運河の街としても知られており、運河クルーズは1番人気のアクティビティ。川の上から眺める景色も、とってもロマンティックで素敵です。


さらにブルージュには世界遺産が3つも点在しています。

「ブルージュ歴史地区」のなかに、さらに別の世界遺産である「フランドル地方のベギン会修道院」と「ベルギーとフランスの鐘楼群」の一部があるのです。

ヨーロッパの可愛い街並みや世界遺産好きの方にもおすすめの、世界中の旅人を虜にする街。それがブルージュなのです。

それではここからは “おいしいブルージュ”の魅力にせまっていきましょう。

絶景テラスブルワリー!「Brewery Bourgogne des Flandres」


運河の景色は、ブルージュの代名詞。

街歩き中に、運河の美しい景色に足を止めることも多いと思います。

そんな景色をおいしいベルギービールと一緒にのんびりと楽しみたい!という方に、とっておきの場所があります。


それはBrewery Bourgogne des Flandres という、運河沿いにあるブルワリー。

ブルージュの中心地・マルクト広場から徒歩3分という好立地にあり、テラス席からの眺めが本当に素敵です。


1番人気は「ブルゴーニュ・デ・フランドル」という、ランビックというベルギー独自の熟成ビールとレッドブラウンエールビールをブレンドした、他ではまず味わうことのできないユニークな銘柄。

いろいろな味を試したい方には、5種のビールが試せるサンプラーセットがおすすめです。

ビールに合うおつまみメニューも豊富で、ついつい長居してしまうこと間違いなしのブルワリー。

ブルワリー内のツアーもしているので、興味のある方はぜひ公式サイトをチェックしてみてくださいね♪

■詳細情報
・名称:Brewery Bourgogne des Flandres
・住所:Kartuizerinnenstraat 6, 8000 Brugge, Belgium
・地図:
・営業時間:10:30~18:30
・定休日:月曜日
・公式サイトURL:Bourgogne des Flandres the real taste of Bruges

サステイナブル+伝統が生きるブルワリー「ドゥハルヴマーン醸造所」


次にご紹介するのはドゥハルヴマーン醸造所という500年以上もの歴史あるブルワリー。

道化師のラベルで有名な「ブルージュ・ゾット(=ブルージュの大馬鹿者)」という銘柄を有する、ベルギーを代表するブルワリーのひとつです。


ここのブルワリーの面白いところは、2016年に世界初であるビールのパイプラインを作ったこと。

それまでは、歴史地区の中心地にあるブルワリーで醸造したビールを、郊外の瓶詰め工場までトラックで運搬していました。

しかし、ブルワリーの規模が大きくなるにつれ、狭い路地の行き交う歴史地区内では運搬トラックによる交通渋滞・大気汚染・タイヤによる石畳の劣化などが問題視されるように。

そこで、市内のブルワリーと郊外の瓶詰め工場を結ぶ全長3.2キロものパイプラインをつくることにしたのです。これによって500年もの歴史あるブルワリーを市外へ移転する必要もなくなり、伝統を今後も続けられることに。


環境にも地域にも優しく。そして伝統を守り続ける。これぞサステイナブル!

他にも「地元産の食材」「水の消費量の削減」「再生可能エネルギーの使用」など数えきれないほど、企業としてできるサステイナブルを率先して行っています。

時代の先端を行くのが、伝統あるブルワリーというのがとっても素敵ですね。


ちなみに、パイプライン設置費用の一部はクラウドファンディングで調達。出資した人には、死ぬまで1日1本ビールが支給されるという粋な後日談まで!

知れば知るほど、すっかりこの醸造所のファンになってしまいました。

こちらでは試飲付きの見学ツアーも開催。世界でここでしか飲めない無濾過のブルージュ・ゾットと、ブルージュ1の絶景が見られる屋上テラスが、人気を集めています。

ツアーに参加しなくても、ビアガーデンや併設レストランは利用可能ですので気軽に行ってみてくださいね。

■詳細情報
・名称:Huisbrouwerij De Halve Maan
・住所:Walplein 26, 8000 Brugge, Belgium
・地図:
・営業時間:日~水曜日は11:00~18:00。木~土曜日は11:00~21:00
・料金:クラシックツアー(45分・ビール一杯付):16ユーロなど
・公式サイトURL:Welcome to brewery De Halve Maan

郷土料理と400種類のビール!「Cambrinus」


次にご紹介するのは、ブルージュでビアレストランといえばここ!というくらい知名度のあるレストラン「Cambrinus」。

10年以上前からブルージュに通い詰める私たち家族も、ブルージュに行ったら必ず行く場所です。

こちらもブルージュの中心地・マルクト広場からすぐのところにあり、ベルギーの郷土料理が楽しめます。


また、自慢のビールの品ぞろえはなんと400種類以上!選ぶだけで小一時間かかってしまうほど、圧巻のメニューリストはぜひ1度見てほしいところ。

料理も安定の美味しさですが、こちらで試していただきたいのはビールを使った煮込み料理です。


この地方名物のフランドル風シチュー(牛肉のビール煮)をはじめ、ウサギとプルーンのビール煮も看板メニュー。

ベルギー料理定番のムール貝も、ここではビール蒸しバージョンがあり絶品ですよ。(通常は白ワインが使われます)

■詳細情報
・名称:Cambrinus
・住所:Philipstockstraat 19, 8000 Brugge, Belgium
・地図:
・営業時間:11:00~22:00
・公式サイトURL:Bierbrasserie Cambrinus | De koning van het bier!

ブルージュで1番おいしいコーヒーを「WE ARE COFFEE MAKERS」

続いてご紹介するのは、ブルージュ1おいしいコーヒーが飲めるとの呼び声も高いWE ARE COFFEE MAKERS

ブルージュの中心地マルクト広場から徒歩5分、静かな通りに佇むローカルが集まるカフェです。


店内で自家焙煎しているため、店中に入った瞬間ブワーっとコーヒーのいい香りが漂っています。

ケーキやペイストリーもとってもおいしいし、スタッフの方々もとってもフレンドリー。

私たちが行ったときカウンター内で働いていたのはお兄さん1人でとても忙しそうでしたが、ホットミルクを娘たちにサッとにこやかにサービスをしてくれました。

とってもほっこりする素敵なカフェ。朝食やカフェ休憩にぜひおすすめのスポットです。

■詳細情報
・名称:WE ARE COFFEE MAKERS
・住所:Sint-Jakobsstraat 36, 8000 Brugge, Belgium
・地図:
・営業時間:8:30~17:00
・定休日:月・火曜日
・公式サイトURL:WE ARE COFFEE MAKERS | BAR & EATERY

ブルージュへのアクセス方法

日本からはまずブリュッセル国際空港へ。

空港駅からブルージュ駅までは、特急列車(IC)で約1時間20分ほどで着きます。(20~30分に1本間隔)

また、ヨーロッパ内は鉄道網が発達しているためパリやアムステルダムなどの他国からも2~4時間ほどでアクセス可能です。

ヨーロッパ周遊の旅程に組み込むのもおすすめですよ。

ブルージュで“おいしい旅”をしてみよう

ヨーロッパの美食大国、ベルギー。

その中でもブルージュは、チョコレートやワッフルのようなスイーツだけではなく、本当においしいものであふれています。

今回はあえて紹介しなかったベルギー名物・ワッフルやフリッツ、チョコレートも、ぜひ自分だけのお気に入りのお店を見つけてみてくださいね。

つい観光スポットを中心にめぐってしまいがちな旅行も「おいしい旅」のようにテーマを決めて旅をすると、また違った視点で新たな発見をすることができます。

「食」から深掘りする地域の歴史や、人々の暮らし、文化などにも触れながら、みなさんも旅をしてみてはいかがでしょうか。

All photos by Yu Villegas

ライター
Yu Villegas 元パティシエ&日本語教師

娘二人が産まれてからも、旅は引き続き人生の生きがい。格安航空券を見つけては、週末旅に出かける日々。元パティシエ&日本語教師。旅で何よりも楽しみなのは、そこでしか食べられないローカルフードや地元の人々との交流。渡航国数34ヵ国。現在はワーホリ以来12年ぶりにドイツ滞在中。 インスタやブログでも旅情報を発信中。

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