ライター
工藤 綾香 トラベルライター

静岡県東部生まれ。自然に囲まれ、文鳥とともに育つ。柔道に明け暮れた大学時代を仙台で過ごし、卒業旅行のイタリア縦断で海外を初体験。旅行に目覚める。新卒で入った会社を退職後は、単身オーストラリアへ。建築めぐりを目的とした旅行、主にヨーロッパ旅行が好き。邦画のみを好んでいたが、最近やっと洋画の面白さを理解する。

こんにちは、トラベルライターの工藤綾香です。宝石を散りばめたように輝く夜景って、見ていると感動しますよね。

夜景にも、都市のネオンや工場夜景など色々な種類がありますが、ハンガリーの首都ブダペストでは、あたたかみのある夜景を楽しむことができます。

今回の記事では、「世界一」とも称される、そんなブダペストの夜景スポットをご紹介していきます。

ハンガリー・ブダペストってどんな街?

photo by Ayaka Kudo
ブダペストはハンガリーの首都で、その街の美しさから「ドナウの真珠」「東欧のパリ」などと称されます。

街の中心に、ヨーロッパで2番目に長い河川であるドナウ川が流れています。そのドナウ川を挟んで、西岸の「ブダ地区」と東岸の「ペスト地区」から構成されています。

歴史的な価値が高く、街の一部は世界遺産として登録されています。歴史上、アジア系の民族や、ヨーロッパを代表する名家・ハプスブルク家に支配されてきたため、東西の文化が融合した街並みとなっていることも特徴のひとつ。

photo by Ayaka Kudo
建築物ひとつ見ても、他のヨーロッパの大都市に比べて、どこかエキゾチックな、アジアの雰囲気をそこかしこに感じられます。一見の価値ありの街なので、近くまで旅行する際にはぜひ予定に組み込んでほしい都市です。

ブダペストの魅力は夜に訪れる

ウィーンなどから日帰りツアーもありますが、わたしはブダペストには最低でも1泊することを強くおすすめします。

なぜなら、ブダペストが本当に美しいのは日が暮れてから。いっせいにライトアップされた街を見て、「これがドナウの真珠と呼ばれる理由なのか」と思わずため息が出ました。

photo by Ayaka Kudo
これからご紹介していくスポットはいずれもドナウ川の付近で見ることができ、ブダペストの夜景はすべてドナウ川沿いに集約されているといっても過言ではありません。

わたしは「ペスト地区」にある国会議事堂から徒歩15分程度の場所に宿をとりましたが、今回ご紹介するスポットにはすべて徒歩で行けました。コンパクトな街なので、スケジュールがタイトだという方でも充分楽しめると思います。

ブダペストの中心・ブダ王宮

photo by shutterstock
ブダ王宮は川の西側「ブダ地区」を代表する建築物で、「王宮の丘」と呼ばれる少し高い丘の上にあります。

王宮のライトアップは一見の価値ありです。といっても、特別どこかに行かないと見られないということはなく、ブダペストの中心エリアに行けば、嫌でも目に入るのがブダ王宮。

photo by Ayaka Kudo
ドナウ川越しに見るのもいいですし、少し予算に余裕があれば、ナイトクルーズで川から見上げるように眺めてみてもいいのではないでしょうか。

■詳細情報
・名称:ブダ王宮
・住所:Budapest, Szent György tér 2, 1014 Hungary
・地図:
・アクセス:地下鉄2番(M2)で「Batthyány tér(バッチャーニ広場)」駅で下車後、徒歩10分~15分
・電話番号:+3614583000
・公式サイトURL:http://budacastlebudapest.com

まるでおとぎの国!マーチャーシュ教会・漁夫の砦

photo by Ayaka Kudo
ブダ王宮のある「王宮の丘」とほぼ同じエリアにあるのが、「マーチャーシュ教会」と「漁夫の砦」。夜間には教会は開放されていませんが、もし昼間に訪れたのであれば、内部のステンドグラスも必見です。

「漁夫の砦」は、真っ白でどこかメルヘンチックな塔が並んだ建築群。大きくて歴史的な建築物というわけでは決してないのですが、特徴的でかわいらしく、記憶に残る場所です。

photo by Ayaka Kudo
わたしが訪れた日は雨でしたが、それはそれで味があって綺麗なライトアップとなっていました。

見逃せないのがここから見えるドナウ川。少し高い丘の上にあるので、街全体を見下ろすことができるのです。そのため、「漁夫の砦」は展望台的な立ち位置としても扱われているようです。

さらにドナウ川越しには、ブダペストの建築の中で一番の美しさを誇るといっても過言ではない、かの有名な国会議事堂がライトアップされているのが見えます。

■詳細情報
・名称:マーチャーシュ教会・漁夫の砦
・住所:Budapest, Szentháromság tér 2, 1014 Hungary
・地図:
・アクセス:地下鉄2番(M2)で「Batthyány tér(バッチャーニ広場)」駅で下車後、徒歩15分
・電話番号:+3613555657
・公式サイトURL:https://matyas-templom.hu

ブダペスト1の建築・国会議事堂

photo by Ayaka Kudo
ハンガリーの国会議事堂は、世界各国にある国会議事堂の中でも一番美しいと言われる、ゴシック様式を基調とした荘厳な建築です。

「ブダ王宮」や「漁夫の砦」のある「ブダ地区」とは川を挟んで反対側、「ペスト地区」のドナウ川沿いに建っています。

すでにご紹介したように「漁夫の砦」から見下ろすのも良いのですが、撮影スポットとしては、より近くで見られる川の反対岸がおすすめ。水面に映りこむ光もはずせません。

photo by Ayaka Kudo
ブダペストのライトアップは基本的に暖色で統一されているのですが、このオレンジ色の光が議事堂のゴシック建築を引き立て、さらに魅力的に見せてくれます。

間近から見るのも迫力があってすごいです。国会議事堂だというのが信じられないくらい、まるで宮殿のような豪華な造りをしていますよね。

photo by Ayaka Kudo

■詳細情報
・名称:国会議事堂
・住所:Budapest, Kossuth Lajos tér 1-3, 1055 Hungary
・地図:
・アクセス:地下鉄2番(M2)で「Kossuth Lajos tér」駅で下車後、徒歩0分
・電話番号:+3614414000
・公式サイトURL:https://www.parlament.hu/

街を一望!ゲッレールトの丘

ブダペストの夜景を見るにはとっておきの場所、ゲッレールトの丘。わたしの一押しの場所なのですが、街灯のない林道を歩かねばならず、女性1人で行くには少し注意が必要かもしれません。

徒歩でなくバスを使えば多少簡単に行けるようですが、それでも帰りの暗い時間帯は不安かもしれません。そんな方は、現地発着のツアーもあるようなので、そちらを利用するのが安心でしょう。

ブダ地区、ペスト地区、その間を優雅に流れるドナウ川、川に架かる歴史的な橋の数々。それらが織りなす夜景を一望することができます。

photo by Ayaka Kudo
こんなにも綺麗に夜景が見える場所であるにも関わらず、行くのが少し大変なためか、ほかの観光地のように混み合っておらず、ゆっくりと夜景を眺めたり写真を撮ったりすることができました。

そうはいっても頂上の城塞沿いには、地元のお土産を売っているような露店もあります。完全に無人ということはありませんのでご安心ください。

ブダペストの夜景のいいところは、明暗のコントラストがはっきりしているところ。ドナウ川沿いのライトアップされている建物や橋以外には、明るい照明が使われていないためでしょう。そんなブダペストの良さがはっきりとわかるのがゲッレールトの丘です。

■詳細情報
・名称:ゲッレールトの丘
・住所:Budapest, 1118 Hungary
・地図:
・アクセス:27番バス:バス停「Citadella」下車後、徒歩10分

ブダペストはヨーロッパを代表する夜景の街

photo by Ayaka Kudo
ブダペストの夜景の魅力、伝わりましたでしょうか。ドナウ川を中心に、いろいろな建造物や橋がお互いを邪魔せずにライトアップされていますよね。

都会のまぶしい夜景もいいですが、たまにはこんな暖かみのある夜景もいいですよ。

ドイツやオーストリアなど、中欧~東欧旅行に行かれる方は、ぜひハンガリー・ブダペストも予定に組み込んでみてはいかがでしょうか?

ライター
工藤 綾香 トラベルライター

静岡県東部生まれ。自然に囲まれ、文鳥とともに育つ。柔道に明け暮れた大学時代を仙台で過ごし、卒業旅行のイタリア縦断で海外を初体験。旅行に目覚める。新卒で入った会社を退職後は、単身オーストラリアへ。建築めぐりを目的とした旅行、主にヨーロッパ旅行が好き。邦画のみを好んでいたが、最近やっと洋画の面白さを理解する。

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