ライター
新田 浩之 フリーライター

国鉄が民営化された1987年生まれ。神戸市出身です。高校の時に読んだある小説の影響で、中央ヨーロッパ、東ヨーロッパ、ロシアに強い関心を持つことに。大学、大学院ではユーゴスラビアのことを勉強していました。2016年3月からライターとして神戸で活動しています。 直近では2015年9月から3ヶ月間、友人を訪ねながら、ヨーロッパ14カ国をめぐる旅を決行。ただ、イギリス、フランス、イタリア、スペインなどの西欧諸国には行ったことがありません。

ブリヤート共和国が焼き餃子の発祥地?知られざるブリヤート料理

Photo by Nitta Hiroshi

次はブリヤート料理を紹介します。ブリヤート料理の代表選手がモンゴル風肉まん、ブーズです。ブーズの底には肉汁スープがたっぷりと詰まっています。

ブリヤート人やロシア人はてっぺんをつかみ、底から肉汁スープを器用に吸うようにして飲みます。それから、ブーズ本体を食べていました。私もチェレンジしてみましたが、うまくいきませんでした。

Photo by Nitta Hiroshi

主にブーズには牛肉が使われていました。モンゴル料理と聞くとラム肉をイメージしますが、ブリヤート料理ではラム肉はあまり使われていないように感じました。同じモンゴル系でも料理文化は異なります。もしかすると、ロシアの影響があるかもしれませんね。

また焼き餃子の発祥地のひとつとして、ブリヤート共和国が挙げられています。私は料理の専門家ではありませんが、ブーズを食べた瞬間に「ここが焼き餃子の発祥地だ!」と思いました。

Photo by Nitta Hiroshi

こちらはシューメンと言われる麺料理。麺の太さはラーメンとうどんの中間で、あっさりとしたスープになっています。シューメンとブーズを食べればお腹いっぱいですよ。

Photo by Nitta Hiroshi

ビールはモンゴルビール「チンギス・ハーン」や中国のハルビンビールがありました。ブリヤート共和国の地ビールも探してみましたが、見つかりませんでした。

Photo by Nitta Hiroshi

ところで、「ブリヤート料理は試したいけどウラン・ウデへは行けない!」という人は極東のウラジオストクに行ってみましょう。ウラジオストクにもおいしいブリヤート料理店があります。

 

ブリヤート共和国旅行のアドバイス

Photo by Nitta Hiroshi

私は2018年11月に訪れましたが、そのときの情報を基にしてアドバイスします。まず、ブリヤート共和国では英語が通じません。ロシア語は100%通じます。

モンゴル語は確かめていませんが、ブリヤート人には通じると思います。

Photo by Nitta Hiroshi

そして、ソヴィエト広場にあるレーニンの頭像をバカにしてはいけません!この頭像は道祖神のような役割を果たします。先ほど紹介したミニバスでは、基本的に車内放送がありません。あったとしてもロシア語オンリーです。

そのため、ダツァンからウラン・ウデ中心地に帰る際に、レーニンの頭像が役立つわけです。とりあえず、レーニンの頭像が見えたら「アスタノーフケ!」と叫びましょう。すると、バスはソヴィエト広場のバス停に止まります。

 

ブリヤート人、ロシア人は基本的に寡黙ですが、旅人にはとてもやさしく接してくれます。わからないことがあれば、ボディーランゲージを通じて伝えたら、何とかなると思います。

ぜひ、ウラン・ウデを訪れて知られざるロシアに触れてみましょう!

ライター
新田 浩之 フリーライター

国鉄が民営化された1987年生まれ。神戸市出身です。高校の時に読んだある小説の影響で、中央ヨーロッパ、東ヨーロッパ、ロシアに強い関心を持つことに。大学、大学院ではユーゴスラビアのことを勉強していました。2016年3月からライターとして神戸で活動しています。 直近では2015年9月から3ヶ月間、友人を訪ねながら、ヨーロッパ14カ国をめぐる旅を決行。ただ、イギリス、フランス、イタリア、スペインなどの西欧諸国には行ったことがありません。

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