ポーランドのビドゴシチでディープ旅。元秘密工場跡で歴史を学ぶ

Photo by Nitta Hiroshi

こちらは工場が稼働していた時の写真です。地下には兵器の製造に必要な大規模な機械が所狭しと置かれていたのでしょう。

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こちらは製造現場です。秘密工場には57000人ほどが働き、そのうち少なくとも3000人は強制収容所の囚人でした。つまり、労働者は地元民や戦争犯罪者、強制収容所の囚人によって構成されていたことになります。

危険物を扱うのですから、本来は専門のトレーニングが必要です。しかし、そのような教育も受けられず労働に従事した結果、作業中の事故が頻発したようです。

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博物館にはナチス=ドイツ統治下のポーランド人が味わった苦難も学べます。こちらは公の場でポーランド語を話した者に渡される「ポーランド語違反チケット」です。ポーランド人はドイツ語で話すことを強制されました。

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そもそも、なぜ地下に秘密工場が建設されたのでしょうか。それは敵国からの空爆に備えるためでした。また、秘密工場周辺はフェンスが敷かれ銃を持った守衛が守っていたそうです。逆に言えば労働者は「脱走」できない、ということです。

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秘密工場はソ連軍によるビドゴシチ開放まで製造を続けました。戦後になりポーランド当局の手に渡り、解体した建物もあれば、倉庫や工場として再利用した建物もありました。

このようにビドゴシチの秘密工場は違う角度からナチス=ドイツ並びに戦争を学べる施設です。ただし、展示物の大半はポーランド語で書かれています。英語ガイドをお願いしたい方は事前に博物館にメールすることをおすすめします。