新しい生活様式が推奨される中、「外に出たいけれど、あまり長時間出かけることは控えたい」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。特にカメラを趣味にしている方は、出かけることがリフレッシュに繋がっていたと思います。
そのように悩む方にぜひ実践していただきたいのが、「夕日を見に行くサクッと旅」。夕日の絶景は、見られる時間が限られています。そんな夕日を目ざして旅をして、短時間で帰ってくるというスタイルです。
旅のリハビリにもちょうど良いですし、夕日に彩られた景色は、いっそうの美しさを見せてくれるはず。今回は、そんな「夕日を目ざす旅」の目的地としておすすめしたい6つのスポットを紹介します。
海の見える駅の代表地、下灘駅(愛媛県)
「海の見える駅」の代表地として、近年高い人気を誇る下灘駅。松山駅から約1時間、海が見える予讃線の景色を満喫していると到着します。
駅のホームに降り立つとすぐ目の前に海があるロケーションは、まるでどこか違う世界に来たかのよう。数々のドラマや映画のロケ地として選ばれたことも頷けます。
美しい青空をバックに撮影された写真も素晴らしいのですが、この場所がもっとも輝く時間帯が夕方。瀬戸内海に落ちる夕日を贅沢に堪能できる「至福のひととき」を味わえます。
海と空と駅。遮るものは他に何もなく、刻々と鮮やかに色を変えていく夕焼けを見ていると心が満たされます。
駅のベンチに腰掛けて、自分たちだけのシルエット写真を撮るのもおすすめ。夕日の時間は一瞬なので、他の方と譲り合って撮影するようにしましょう。
・名称:下灘駅
・住所:〒799-3311 愛媛県伊予市双海町大久保
・地図:
・アクセス:松山駅よりJR予讃線で約52分
・所要時間:約1時間
風車と夕日が織りなす絶景ポイント、青山高原(三重県)
風になびく黄金色の草原の先にいくつもの風車が並び、幻想的な光景を見せてくれる青山高原。アニメ映画の舞台のようなこの場所は、三重県にある室生赤目青山(むろうあかめあおやま)国定公園の一角にあります。
笠取山から青山峠付近まで続く、約600m~700mにもわたる広い高原は、ドライブにもハイキングにもうってつけ。頂上付近からは伊勢湾や知多半島まで見渡すことができ、きれいな空気と圧倒的な大パノラマに感動を覚えます。
夕日が沈む時間帯は、辺り一面が茜色に染まるなか、遠くでまわる風車を眺めながら、耽美な景色を堪能することができます。
夏は地上と比較して4℃ほど気温が低く、「関西の軽井沢」と呼ばれていることにも納得。ツツジやススキなど、季節ごとの景観を楽しむこともできるため、何度でも訪れたくなる場所です。
・名称:青山高原
・住所:〒518-0203 三重県伊賀市勝地
・地図:
・アクセス:国道165号線「青山高原入口」から車で約20分
・所要時間:約1時間
・公式サイトURL:https://www.kankomie.or.jp/spot/detail_1589.html” rel=”noopener” target=”_blank”>https://www.kankomie.or.jp/spot/detail_1589.html”>https://www.kankomie.or.jp/spot/detail_1589.html
日本の夕陽百選にも選定されている宍道湖(島根県)
「日本の夕陽百選」に選ばれている島根県松江市の宍道湖(しんじこ)。その美しさは格別で、広い水平線に日が落ちる様子をずっと眺めていたくなります。
宍道湖周辺にはオブジェや島があり、それらと一緒に夕日を撮影できることもポイント。遠くに静かに浮かぶ「嫁ヶ島(よめがしま)」や高さ2.5mにも及ぶ「袖師地蔵(そでしじぞう)」、島根県立美術館前にならぶうさぎのプロンズ像「宍道湖うさぎ」など、一緒に写すものを変えることで、写真の印象を大きく変えることができます。
宍道湖の湖岸周辺をゆっくり散歩しながら、自分だけのベストスポットを探してみませんか。
ちなみに、島根県立美術館前にある「宍道湖うさぎ」は、良縁スポットとしても有名。12匹のうさぎのプロンズ像のうち、前から2番目のうさぎが良縁を叶えてくれるのだとか。西を向いてうさぎの像を優しくなでると、幸せが訪れると言われています。
・名称:宍道湖
・住所:〒690-0049 島根県松江市袖師町5
・地図:
・アクセス:松江駅より徒歩約15分~20分
・所要時間:約1時間~2時間
・公式サイトURL:http://furusato.sanin.jp/p/area/matsue/1″ rel=”noopener” target=”_blank”>http://furusato.sanin.jp/p/area/matsue/1/”>http://furusato.sanin.jp/p/area/matsue/1
限られた時間にのみ現れるリフレクションを求めて、父母が浜(香川県)
「日本のウユニ塩湖」として多くの人に知られることとなった父母が浜(ちちぶがはま)。香川県三豊市にある海水浴場は、1枚の写真がきっかけとなり、多くの人に感動を与える場所となりました。
干潮の時間にだけ見ることができる景色は美しく、「いつかはこの目で見たい」と思う方も多いのではないでしょうか。夕日の時間帯は比較的風が少なく、リフレクションを見る絶好のチャンス。
実際に筆者が行った日はかなり曇っていたのですが、夕日の時間帯に奇跡的に晴れてくれて、夕焼けリフレクションをきれいに写真に残すことができました。
写真を撮る際には、広角レンズを用意して、水面にレンズを近づけながら撮影することがポイント。潮だまり(水たまり)が大きければ大きいほど、広大な鏡張りを収めることができます。風景だけでなく、人物のシルエットを入れれば、より魅力的な写真が撮れますよ。
・名称:父母が浜
・住所:〒769-1404 香川県三豊市仁尾町仁尾乙
・地図:
・アクセス:三豊鳥坂ICより車で約20分
・所要時間:約1~2時間
・オススメの時期:干潮と日の入り時刻の重なる時
・公式サイトURL:https://www.mitoyo-kanko.com/chichibugahama/
工場夜景と夕日をじっくり楽しむ、晴海親水公園(山口県)
全国有数の工場夜景スポットとして名高い、山口県周南市。新幹線の車窓からきらきらと輝く工場夜景に目を奪われた方もいると思います。
多数ある周南市の工場夜景スポットの中でも、比較的アクセスが良く、きれいな夜景が見られる場所として人気を誇るのが、晴海親水公園。JR徳山駅から徒歩約15分でアクセスできる広い公園内を歩くと、徳山湾沿いに壮大な工場が見えてきます。
「日本夜景遺産」にも登録されている工場夜景は驚くほどに美しく、ロマンチックなデートスポットや夜景撮影スポットとしてもおすすめです。
この場所に行くなら、夕日が沈む少し前がベスト。徐々に工場の明かりが灯り、マジックアワーに色づく空と工場の光が創り出す幻想的な世界は、この時間ならではの絶景です。刻々と変わる夕焼けの色と、ほのかに明るい工場夜景の共演を楽しむことができます。
まだ比較的明るいので、三脚がなくても写真が撮りやすいこともポイント。明るい時間帯から少し暗くなってきた時間帯まで撮影して、お気に入りの1枚を探してみてください。
・名称:晴海親水公園
・住所:〒745-0024 山口県周南市晴海町
・地図:
・アクセス:徳山駅より徒歩約15分
・料金:無料
・所要時間:約1時間
棚田に映り込む幻想的な夕焼けが見られる、東後畑棚田(山口県)
「日本の棚田百選」にも選ばれている、東後畑棚田(ひがしうしろばたたなだ)。山口県長門市に大きく広がる棚田地帯の中でも、高い人気を誇る場所です。
斜面上に段々と作られた水田の向こう側には雄大な日本海が広がっており、展望スポットに立つと、どこかノスタルジックな眺望を堪能することができます。
特におすすめするシーズンは、田植え時期である5月中旬から6月上旬まで。田んぼに水が張られるため、鏡のように、空の色が反射する様子を目に焼き付けることができます。夕日の時間帯は、彩られた空が水田に反射して、夕焼け空の美しさがより一層引き立ちます。
また、東後畑棚田といえば、イカ釣り漁船の漁り火との共演も忘れてはなりません。5月中旬よりシーズンを迎えるイカ釣りの漁船が、日が沈むと棚田周辺に現れます。
遠くできらきらと光る漁り火は、まるで輝く星のようで、棚田越しの眺望は唯一無二。日が沈むまでだけでなく、日が沈んだ後も存分に景色を楽しむことができます。日によって漁に出る船の量が変わるため、どんな光景が見られるかは、その日の運次第!
・名称:東後畑棚田
・住所:〒759-4711 山口県長門市油谷後畑410-1
・地図:
・アクセス:美祢ICより車で約60分
・所要時間:約1~2時間
・オススメの時期:5月中旬から6月上旬
・公式サイトURL:https://nanavi.jp/sightseeing/tanada/
夕景を堪能して、最高のリフレッシュタイムを
時間とともに異なる魅力を放つ夕景は、私たちの心を大きく動かします。 度重なる社会の変化に疲れている今こそ、夕日を見て気分を切り替えてみませんか。
今回紹介した場所以外にも、夕日の時間帯に美しい眺望を見せてくれる場所はたくさんあります。素敵な景色を目に焼き付けたり、写真に収めたりしながら、最高のリフレッシュタイムを。
All photos by Yuri
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