セブパシフィック航空
ライター
かわい まゆみ 絶景ハンター&トラベルライター

秘境絶景ひとり旅好きな絶景ハンター。国内47都道府県、世界89カ国、訪れたスポットは2000以上。フットワークの軽さと胃腸の丈夫さが自慢。マニアックな絶景スポットを発掘するのが好き。"ちょっと出かけたくなる"、そんなきっかけを作れるような情報発信を心がけています。

近年、語学留学先としても注目されるフィリピン。

フィリピンといえば、首都マニラやセブ島のイメージが強いですが、近年、その経済成長のポテンシャルや治安の良さからマニラ郊外のまち・クラークが注目されているのをご存じですか?

そのクラークと成田を結ぶ「成田―クラーク線」が2023年5月、フィリピン格安航空(LCC)の「セブ・パシフィック航空」より再開されました。今回は、さらに10月末からスタートする毎日就航を記念して、成田―クラーク線の搭乗レポートをご紹介します。

フィリピンの格安航空LCC「セブ・パシフィック航空」とは

成田ークラーク線再開の「セブ・パシフィック航空」Photo by Mayumi
黄色とスカイブルーがコーポレートカラーの「セブ・パシフィック航空(Cebu Pacific Air)」。

フィリピンの首都マニラとセブ島を拠点とするフィリピン最大手の格安航空会社(LCC)であり、1996年の運航開始以来、フィリピン国内全域の路線に加え、現在では、タイ、ベトナム、インドネシアなどのアジア圏を中心に、オーストラリアや中東ドバイまで中長距離国際路線までカバーしています。

そして、日本はといえば、2008年11月の大阪(関西国際空港)への初就航以来、現在はマニラを中心に成田、名古屋、大阪、福岡の4都市・6路線が運航されています。

フィリピンの空の旅へ(セブパシフィック航空)Photo by Mayumi
そして、セブ・パシフィック航空もまたコロナ禍の影響で減便、欠航を余儀なくされた航空会社のひとつ。

しかし2022年以降、世界的なコロナ禍の収束、それによる旅行需要回帰と国際線市場の急速な回復を受け、同社もまたコロナ前と同水準の回復を目指す方針に転換。その施策の一環が、2020年3月以来となる、セブとルソン島中部の経済特区クラークへの就航の再開です。

機体(セブパシフィック航空)Photo by Mayumi
成田-クラーク線は、2023年5月21日から10月28日まで毎週火・木・土・日曜日の1日1便、週4便で就航されていましたが、10月29日より毎日運航に切り替わったため、ますますフィリピンが身近になりました。

というわけで今回は、今注目の成田-クラーク線を体験!その搭乗レポートをご紹介します。

出発は成田国際空港第2ターミナルから

成田空港のセブ・パシフィック航空チェックインカウンターPhoto by Mayumi
今回のセブ・パシフィック航空クラーク線が唯一就航するのは、成田国際空港第2ターミナル。チェックインカウンターは「出発ロビー3階QRカウンター」です。(2023年10月現在)

フライト2日前(48時間前)になるとオンライン・チェックインを促すリマインダーが登録アドレスに届きます。

もし、機内預け荷物(受託手荷物)など特に何もなければチェックインカウンターに立ち寄る必要がないため、事前のオンライン・チェックインが便利です。

成田空港チェックインカウンター(セブパシフィック航空)Photo by Mayumi
一方、受託手荷物を預けたり、オンライン・チェックインが上手くいかない、出発当日に座席指定や超過荷物のオプションを追加購入するなどの用件があればチェックインカウンターへ。

国際線はフライトのおよそ3時間前にチェックインカウンターがオープンするため、余裕を持って手続きを済ませましょう。

フィリピン電子渡航申告システム「eTravel」Photo by eTravel
ちなみに、現在フィリピンでは、フィリピンに到着する72時間前までにヘルスチェックを兼ねた電子渡航申告システム「eTravel(イートラベル)」への登録が義務化されています。

ただし、筆者が訪れた2023年9月時点では、入国審査において登録後に発行されるQRコードの提示は要求されませんでした。また、フィリピン出国時は不要となっています。ルールは頻繁に変更されますので、最新情報は外務省情報等をご確認ください。

いよいよセブ・パシフィック機内へ潜入

それではいよいよセブ・パシフィック航空機内の様子をご紹介します。

クラーク線使用機種「エアバスA320neo」

セブ・パシフィック航空機内Photo by Mayumi
クラーク線の主な使用機種は、定員188席を搭載した小型ジェット機「エアバス A320neo」。

新型エンジンを搭載し、低燃費・低騒音に安全性を兼ね備えたA320ファミリーの最新モデルです。

ただし、小型機ならではのコンパートメント(収納)の少なさから争奪戦になることも。スーツケースなどかさばる手荷物が多い人は早めの搭乗をオススメします。

シート回りの設備と座り心地

シートの様子(セブパシフィック航空)Photo by Mayumi
個別シートには液晶モニターやUSB等の充電口はなく、典型的なLCC仕様です。もちろん、イヤホンやブランケット、新聞等の無料サービスもありません。

成田からクラークまではおよそ5時間のフライト。退屈しのぎの娯楽アイテムと充電切れを防ぐモバイルバッテリー等の事前準備を忘れずに。

シートピッチ(セブパシフィック航空)Photo by Mayumi
足回りは思ったよりも余裕があり、5時間程度のフライトなら負担には感じませんでした。ただし、大柄な方だとちょっと窮屈に感じるかもしれません。

それよりも、これはフィリピンの乗り物あるあるですが、機内の空調が効き過ぎる傾向にあります。想像以上に冷え込むため、防寒着やブランケットのご用意を。

機内食は事前予約制

事前予約制の食事(セブパシフィック航空)Photo by Mayumi
セブ・パシフィック航空の機内食「CEB Meal」は有料オプションかつ事前予約制となっています。

興味のある方は、航空券を予約する際に追加オプションとして同時購入するのがベスト。ただし、予約後でもフライト24時間前までならオンラインで追加購入できます。

機内食は全9種類、フィリピン定番のアドボ(肉煮込み料理)から中華風、パスタ等のイタリアン、そしてサンドイッチ類が用意されています。

食事を配布(セブパシフィック航空)Photo by Mayumi
お昼を過ぎる頃、キャビンクルーが予約内容を確認しながら配布して回ります。名前を呼ばれたら機内食を受け取りましょう。

フィリピンフードの機内食(セブパシフィック航空)Photo by Mayumi
今回実食したメニューは「チャーチューチキン(Char Siu Chicken)」。濃厚バーベキューソースのグリルチキンとミックスベジタブル入りピラフにチンゲン菜炒めのセット。

なかなかの本格派で、食べ応えもあり。なお、おしぼりは付いていないので、ご自身でウェットティッシュをご用意すると良いでしょう。

軽食やドリンクの機内販売サービス

軽食の機内販売サービス(セブパシフィック航空)Photo by Mayumi
クッキーや菓子パン、カップ麺にスナック菓子といった軽食やアルコール・ドリンク類が機内販売されます。

ここでひとつ注意点が、支払方法においてクレジットカードはVISA、MASTERのみ。現金はフィリピンペソ、米ドル、その他就航先の通貨(ただしベトナムドン、マカオパタカ、台湾ドル、ブルネイドル、マレーシアリンギット、ルピーを除く)のみ取り扱い可で、お釣りはすべてフィリピンペソで支払われること。

フィリピン現金を無駄に増やしたくない人はカード払いがオススメです。

セブパシファンには嬉しいオリジナルグッズも販売

オリジナルグッズも販売(セブパシフィック航空)Photo by Mayumi
もうひとつの機内販売は、セブ・パシフィック航空オリジナルファングッズ。

定番のエアバスプラモデルからブランケット、ぬいぐるみ、パスポートホルダーに帽子など、マスコットキャラを起用した、ここでしか手に入らないレアグッズを絶賛販売中。ぜひお土産にいかがですか?

セブ・パシフィック恒例のプレゼントクイズ

定番のクイズ(セブパシフィック航空)Photo by Mayumi
成田発のクラーク線では、セブ・パシフィック恒例とも言われるプレゼントクイズが開催されます。およそ3問程度の小クイズを出題、挙手をしてクイズに正解した乗客にはセブパシオリジナルグッズがプレゼントされます。

なお、クイズはもちろん英語のみ。このときの出題クイズは、記念日に関するものでした。それにしても、割と唐突に始まり、特に盛り上がることもなく、淡々と終わる……といった印象。

もし、クイズに興味がある意欲的な参加者は機会を逃さないよう、キャビンクルーの行動に眼を光らせましょう。(おおむねランチタイムが終わった頃が目安)

ちなみに、クラーク発の帰国便は深夜のため、クイズは行わないそうです。

ライター
かわい まゆみ 絶景ハンター&トラベルライター

秘境絶景ひとり旅好きな絶景ハンター。国内47都道府県、世界89カ国、訪れたスポットは2000以上。フットワークの軽さと胃腸の丈夫さが自慢。マニアックな絶景スポットを発掘するのが好き。"ちょっと出かけたくなる"、そんなきっかけを作れるような情報発信を心がけています。

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