ライター
土庄 雄平 山岳自転車旅ライター|フォトグラファー

1993年生まれ、愛知県豊田市出身、同志社大学文学部卒。第二新卒を経験後、メーカー営業職とトラベルライターを両立。現在は、IT企業に勤めながら、自然や暮らしに一歩踏み込む、情報発信に精を出す。 山岳雑誌『山と渓谷』へ寄稿、「夏のYAMAPフォトコンテスト2020」入賞、「Yahoo!ニュース ベストエキスパート2024」地域クリエイター部門グランプリなど。山での活動をライフワークとし、学生来、日本全国への自転車旅を継続している。

こんにちは!トラベルライターの土庄です。

いよいよ4月を迎えて、新年度に入りましたね!仕事や学業、趣味までいろいろなことに思いを馳せているのではないでしょうか。

もちろん仕事や学業も大事ですが、そのためには趣味の充実も不可欠だと思っています。

筆者にとっては、欠かせない趣味が「登山」です。

すでに登山が趣味という方や、これから始めたいという方に向けて、四季ごとの登山の魅力とおすすめの山をまとめてご紹介したいと思います。

さて、みなさんは今年度どんな山に登りたいですか?

春|花の絶景も。低山歩きが気持ちの良いシーズン


山の春は、街よりも遅め。桜の満開とともに、標高が低い山で芽吹き始め、それ以降、緑の色づきがみるみるうちに標高を上げていきます。

4月〜5月上旬は、低山(標高の低い山、一般的に1,000m以下の山のこと)ハイキングを楽しみ、GW以後から標高1,500m前後の山まで足をのばすのがおすすめです。


ただ標高2,000m以上の山となると、5月〜7月には雪がある場合も多いので、初心者の方は安易に計画を立てないように注意しましょう。

新緑ならではのグラデーションがかった淡い緑が美しく、ヤマザクラやツツジなど春の花との共演も楽しめます。

気温も高くないので、低山でも快適にハイキングができる貴重なシーズンです。

【愛知県】低山ハイキングの魅力が詰まっている「宇連山」


愛知が誇る名山のひとつ「宇連山(うれさん、標高929m)」。四方に尾根を育み、低山とは思えない壮大なルートが魅力。

宇連山は、ルートのほとんどを占める尾根の標高が標高200〜600m。4月の上旬でも美しい緑で彩られ、気温が上がりすぎない爽快な気候のもと、気持ちの良いハイキングを楽めます。

また4月下旬になると、遠州・奥三河エリアでしかみられない固有種のホソバシャクナゲが咲くことでも有名。春らしい緑とピンクの可愛らしい共演に魅せられますよ。

■詳細情報
・名称:宇連山
・住所:愛知県北設楽郡設楽町川合
・地図:
・登山口までのアクセス:鳳来峡ICから愛知県民の森まで車で約10分
・標準タイム:愛知県民の森から山頂まで往復5時間〜8時間(経由する尾根による)
※詳細は関連サイトをご参照ください
・公式サイトURL:https://www.aichi-park.or.jp/kenmin/hiking.html

【大阪府】ヤマツツジが山肌を覆い尽くす「大和葛城山」


大阪府最高峰である「大和葛城山(やまとかつらぎさん、標高959m)」。金剛山地を縦走するダイヤモンドトレールの中核をなす山として、多くのハイカーに愛されています。

魅力は、5月上旬から山頂一帯で見頃を迎える「ヤマツツジの大群落」。”一目百万本”とも称され、山肌が一面赤く染まる風景は、思わず言葉を失うほど鮮烈です。

葛城山ロープウェイも運行しているので、往路か復路でロープウェイを利用するのもあり。ツツジが見頃を迎える季節には、山腹の新緑も大変美しいですよ。

■詳細情報
・名称:大和葛城山
・住所:大阪府南河内郡千早赤阪村水分
・地図:
・登山口までのアクセス:御所南ICから葛城山駐車場まで車で約10分
・標準タイム:葛城山駐車場から山頂まで往復4時間(ロープウェイ利用で短縮可)
※詳細は関連サイトをご参照ください
・Yamap公式サイトURL:https://yamap.com/mountains/117

夏|一年のうち束の間、手軽に高山の世界へ


梅雨が明けると、スッキリとした気候とともに気温が上がり、同時に夏山シーズンの到来を迎えます。

夏山いえば、真っ先に候補に挙がるのが「日本アルプス」。北・中央・南の3つからなり、標高3,000m前後の山々は、多くの登山愛好家で賑わいます。


気温の高い下界を離れて雄大な稜線を歩いたり、非日常の冒険に浸ったりする高山のならではの山旅は、夏山登山の醍醐味!

高山にも慣れ、装備を整えたらテント泊などを行い、稜線の世界を1泊2日以上で歩くという冒険も楽しむことも可能。夏山の世界は奥が深いですよ。

【岐阜県】標高約2,700mからスタートできる日本百名山「乗鞍岳」


長野県と岐阜県にまたがる、北アルプス「乗鞍岳(のりくらだけ、標高3,026m)」。標高3,000mを超える山でありながら、手軽に登れる山として有名です。

その理由は、標高約2,700mの畳平(登山口)までバスでアクセス可能なため。そのおかげで歩行距離5.6km、累積標高差は約420mと、初心者向けの内容になっています。

翡翠色をした池や、咲き乱れる高山植物、大迫力の火山地形など、雄大で美しい北アルプスの山の世界を味わうことができますよ。

爽やかな夏空とドラマチックな雲の対比も素晴らしいです。

■詳細情報
・名称:乗鞍岳(剣ヶ峰)
・住所:岐阜県高山市高根町野麦
・地図:
・登山口までのアクセス:乗鞍高原観光センターから畳平までバスで約50分
・標準タイム:畳平から山頂まで往復4時間
※詳細は関連サイトをご参照ください
・公式サイトURL:https://norikuradake.jp/

【長野県】千畳敷カールを越えて高山植物に癒される「木曽駒ヶ岳」


中央アルプスを代表する「木曽駒ヶ岳(きそこまがたけ、標高2,956m)」。標高3,000mに迫る高山ですが、2,600mまでバスとロープウェイでアクセス可能で、山頂まで片道2時間弱と初心者向けの内容となっています。

ロープウェイを降りると、いきなり「千畳敷カール」の絶景が展開!ダイナミックな氷河地形とその間に広がる緑が、一連の壁となって立ちはだかります。

暑い夏でも天国のように涼しく、雲が切れて雄大に広がる山並みに感動。道中には色とりどりの高山植物が咲いており、夏の日本アルプスの魅力を満喫できる名山です。

■詳細情報
・名称:木曽駒ヶ岳
・住所:長野県木曽郡上松町荻原
・地図:
・登山口までのアクセス:菅の台バスセンター駐車場から駒ヶ岳ロープウェイしらび平駅までバス約30分、その後、千畳敷駅までロープウェイ約5分、千畳敷カール徒歩すぐ
・標準タイム:千畳敷カールから山頂まで往復3時間半〜4時間半
※詳細は関連サイトをご参照ください
・Yamap公式サイトURL:https://yamap.com/mountains/100
ライター
土庄 雄平 山岳自転車旅ライター|フォトグラファー

1993年生まれ、愛知県豊田市出身、同志社大学文学部卒。第二新卒を経験後、メーカー営業職とトラベルライターを両立。現在は、IT企業に勤めながら、自然や暮らしに一歩踏み込む、情報発信に精を出す。 山岳雑誌『山と渓谷』へ寄稿、「夏のYAMAPフォトコンテスト2020」入賞、「Yahoo!ニュース ベストエキスパート2024」地域クリエイター部門グランプリなど。山での活動をライフワークとし、学生来、日本全国への自転車旅を継続している。

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