こんにちは、ロンドン在住ライターKANAです。現在ロンドン生活奮闘中の私ですが、ロンドンで生活をする前は、オーストラリアとカナダでワーキングホリデー(通称ワーホリ)制度を利用して生活をしていました。
日本とのワーキングホリデーの協定を結んでいる国は、2019年11月現在で23カ国。選択肢がたくさんあるからこそ、ワーホリに行こう!と決断をしてから、どの国に行くべきなのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、この3カ国すべてのワーホリを経験した筆者の経験をもとに、それぞれの国を比較してみました。
ワーホリで自分に合う国を探すには
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「海外で生活をしてみたい」「海外経験を積んでみたい」という方に大人気のワーホリ制度。中でもワーホリ協定国の中でも人気と言われているのが、英語圏である、オーストラリア・カナダ・イギリスの3カ国です。
ワーホリに行く国を選ぶのが大変な理由は、「自分にとってどの国があっているのか、行ってみないとわからないから」というところ。
実際に行ってみると思っていた雰囲気と違ったり、逆に思っていたよりも自分にとって住み心地がよくて気に入ったり。行ってみないとわからない部分ももちろんありますが、ワーホリに行く国を選ぶ上で、「自分にとって何が大事」で、「何を求めているのか」をよく考えることが大切になってきます。
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筆者自身、最初のワーホリに応募したときは「海のキレイな場所で生活したい」というかなりシンプルな理由だったんです。「寒いのが苦手だからカナダとイギリスは違うよね、海がきれいな場所がいいからシドニーよりもゴールドコーストかな」
そんな単純な発想の展開で、オーストラリア・ゴールドコーストを最初のワーホリの地に決めました。
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「え?そんなことでいいの?」と思うかもしれませんが、いいんです。自分にとっての最優先は何なのか、海外生活で何をしたいのかを一番に考え、その国を比較してみてください。
英語を学びたい、田舎でのんびり過ごしたい、暖かい国にいきたい、星空のキレイな場所で暮らしてみたい、とにかくお金を稼ぎたい……。海外に行きたいと思った理由や目的をざっくりと考えて比較してみると、どの国が自分に合っているのか見えてきます。
ワーホリではそれぞれの国の英語の特徴を把握しておこう
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日本にも方言があるように、英語にもその国によって「特徴的な」話し方があります。一概にどの国が良い、どの国は悪いということは全くありません。
アメリカ人はアメリカ英語、イギリス人はイギリス英語にそれぞれ自信を持っており、イントネーションや単語の使い方、意味に多少の違いはあれど、英語を勉強したての日本人からしたら、どの英語かを聞き分けることすら難しいでしょう。
ここでは私が生活をしていて感じた英語の違いについてまとめてみます。
カナダ英語
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英語の初心者でも比較的抵抗なく、耳慣れしやすいのは「カナダ英語」。カナダ英語はアメリカ英語とイギリス英語を混合しており、初心者の方でも比較的分かりやすいです。
カナダには移民が多いということもあり、英語を母国語で話さない人に慣れている分、しっかりと相手の英語を聞きとってくれるという姿勢も強く、スピーキングに慣れていない人でも安心して英語を話せる環境が整っています。
語学学校も比較的に良心的な値段で、雰囲気も良く、英語を学ぶには最適です。
イギリス英語
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「イギリス英語」の特徴は、イントネーションやアクセント、独特の単語表現です。アメリカ英語に比べてイギリス英語は丁寧と言われており、日常生活においてもカジュアルな言い回しより、丁寧な言い回しが使われることが多いです。
そのため、ビジネス英語を学びたいという会社員の方の多くがイギリス英語を学んでいます。
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英語初心者の方には少しハードルが高いかもしれませんが、英語を学ぶ上で、最初にイギリス英語を取得しておくと、後々かなり便利だろうなと感じます。しかし、ブリティッシュイングリッシュ独特の抑揚は、アメリカ英語やカナダ英語に慣れている人には少し聞き取りづらいという印象を受けるかもしれません。
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また、イギリス英語と呼ばれる単語や独特の表現が多く、アメリカ英語やカナダ英語と比較するとまったく意味が異なることも多いので注意が必要です。たとえば「How are you ?(調子はどうですか?)」という日常でよく使われる挨拶も、イギリスでは「Are you alright?」が使われることが多いです。
アメリカやカナダでこの表現を使うと、「Are you alright?(あなた大丈夫?)」病気や具合の悪そうな人にたいして使う言葉なので、アメリカ英語に慣れている人はかなりの違和感を感じることでしょう。
語学学校も他国と比べて学費が比較的に高い印象です。しかし、英語の発祥地であり、教育水準の高さも世界から認められているだけあり、本気で英語を学びたいという方にはぴったりの国。
オーストラリア英語
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「オーストラリア英語は訛っている」というのはとても有名。オーストラリアイングリッシュの特徴は、アメリカ英語やイギリス英語と根本的に発音がことなることです。たとえば、Aの発音が「エイ」ではなく「アイ」になるなどが挙げられます。
もともと英語を習っていた方にとっては戸惑いも大きく、オーストラリアイングリッシュがさっぱり聞き取れない!と焦る方もいるかもしれません。
とはいえ、聞き取れないほど訛っている英語を話すのは、オーストラリアでも田舎と言われている西オーストラリア州に住んでいる方や、年配の方のみ。実際に中心部で暮らしていても、たまに「あぁ、オーストラリアイングリッシュだなぁ」と感じる程度で、日常生活を送る上で困ったことは一切ありませんでした。
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英語を学ぶという点では、語学学校の先生もオーストラリア人だけではないため、訛りのない英語を学ぶことができるので特に問題はありません。
他国と比べて比較的安価な価格で探せる上に、アクティビティに特化した語学学校が多いため「遊びながら学びたい」という方にはぴったりな国です。
いますぐ海外に行きたい!ワーホリビザはいつから取得できるのか
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ワーホリにに行こう!と決断をしてからまず肝心なのはワーホリのビザを手に入れることですよね。国によって申請方法や申請条件が異なるので、行きたい国の申請方法を調べる必要があります。下記、それぞれの国の条件や申請方法についてまとめてみました。
カナダ
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毎年12月頃(変更の可能性アリ)の募集スタートから6500人の定員に達するまでいつでも申請が可能です。ビザの有効期限は1年間。たいていの場合は申請をしたら取得することができます。
申請費用は335カナダドル(約2.8万円)と比較的安価なのが嬉しいですよね。ちなみに、カナダのワーホリビザでは就学が6カ月以内までと決まっているので、語学学校に6カ月以上通いたいと考えている人はご注意ください。
イギリス
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年間1,000人が定員となっており、年に2回(1月と7月)の抽選により決定されます。3カ国の中で最もビザが取りずらい国で、ビザの有効期限は2年間。他国のワーホリ期間が1年間なのに比べ、2年間のビザを貰えるという点でもかなり貴重なビザです。
抽選のため「何度応募しても当らない」という方もいれば、「1回目の応募で当選した」という方も居たりと、運次第。ワーホリの年齢制限は30歳までなので、イギリスに行きたい!と思っている方は、当たったらラッキーくらいの気持ちで毎年応募しておくのがおすすめです。
また、抽選に受かってからビザの申請費用で244ポンド(約3万6千円)、IHSという英国の国民保健サービスで600ポンド(約9万円)、資金証明として1,890ポンド(約29万円)の残高証明が必要となり、3カ国の中で最も初期費用がかかる国です。
オーストラリア
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応募時期はいつでも可能で定員もありません。申請さえすれば誰でも手に入れることができ、3カ国のうち最もビザが取得しやすい国です。
行こうと決めてから比較的すぐ、モチベーションを保ったままの状態で渡豪できるので、いますぐに海外に行きたい!と思っている方にはおすすめです。
ビザの有効期間は1年間。指定された仕事(ファームジョブ)を3か月間するとプラスもう1年延長できます。また、ビザの申請費用は485オーストラリアドル(約3万6千円)とカナダと同じくお手頃なのも嬉しいポイントですね。