こんにちは、TABIPPO編集部です。2020年9月14日(月)から2020年10月12日(月)まで「#私たちは旅をやめられない」コンテストを実施しています。

応募媒体は「note」。指定の#タグと共に、自由な表現で “海外への旅” への思いを投稿いただくコンテストです。

同時に、クリエイターによる作品とコンテストの受賞作を掲載する特集もスタート。様々な表現での、それぞれの思いをぜひご覧ください。

今回はフォトグラファーやライターとして幅広く活動されている、yuriさんの作品をご紹介します。

yuri
世界をパステル調に撮影することが好き。カラフルな景色や歴史ある建物を求め、カメラを持って旅に出ます。 得意分野は、ヨーロッパの可愛い風景。 実際に旅した情報や、撮影の工夫について、記事を書いています。 SNS・ブログでも、旅やカメラについて発信中。

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私にとっての旅は、1つ雑誌を作ることに似ている。

写真や文章をたっぷり載せて、素敵な情報を届けてくれる雑誌が、昔から大好き。落ち込んだり気分が乗らなかったりする時は、助けを求めるように本屋さんに通っていた。特に旅関連の雑誌が好きで、行く予定の有無に関わらず、手にとっては読みふける。

美しい景色、おいしそうな食べ物、雰囲気が素敵なお店、かわいいお土産。

ページをめくるたびに感じる、きらきらと輝く宝箱を開けるような感覚が嬉しくて、「見ているだけでわくわくする“旅雑誌”のような旅をする」という想いを持つように。

とはいえ、誰かに見せるための旅はきっと楽しくない。あくまでも主軸は私。流行りだけではなく、自分の琴線に触れるものを集めて、自分だけがわくわくできる雑誌を編集するような気持ちで作り上げた旅は、何よりも心に残る。

そんな宝探しのような旅に夢中になる中で、もっとも心に残った場所がポルトガルだった。


2018年8月、職場の夏季休暇を利用して、ポルトガルへ7日間の旅に出た。

仕事の都合上、長期休暇を取れるのは1年に1回。いつもはここぞとばかりに、1週間で2~3か国詰め込む旅をしている私にとって、1つの国で7日間も過ごすのは異例中の異例。

それでも、行きたい場所が山ほどあって、朝から晩まで歩き続けても結局時間が足りないほどに、見どころがあふれている国だった。


ポルトガルの魅力を一言で表すと「七変化」だと思っていて、少し都市を移動するだけで、まるで違う国に来たような、まったく違う景色を楽しむことができる。

オレンジ色の屋根が埋め尽くす華やかな首都「リスボン」を少し離れると、絵本のような小さな村「オビドス」やRPGゲームの中に迷い込んだような場所がいくつもある「シントラ」。

魔女の宅急便の舞台とも呼ばれる第二の都市「ポルト」で、運河沿いの景観に出会ったかと思えば、虹色の傘が一面に広がる「アゲダの傘祭り」やストライプ柄の家が立ち並ぶ「コスタノヴァ」で絵葉書のような世界を堪能できる。

美しいリゾート地である「ナザレ」やユーラシア大陸最西端にある「ロカ岬」など、景勝地も忘れてはならない。

同じ国とは思えないほど、目にする世界がコロコロと変わるポルトガル。毎日違う国に遊びに来ているような感覚に、引き込まれるように夢中になった。


ポルトガルの魅力はこれだけではない。

海に囲まれた街だからこそ食べられる魚介料理が絶品で、タコや魚・お米をたくさん使うポルトガル料理は、日本人の口によく馴染む。

「ナタ」と呼ばれるポルトガルの名物お菓子は、円形のパイ生地にカスタードクリームがたっぷり入ったエッグタルト。街中で安価に販売されているため、1日1つは食べていたんじゃないか。

ポルトガルのナタはボリュームたっぷりの割にお値打ちで、日本で食べるより何倍も美味しい気がする。


街のいたるところで見られるアズレージョと呼ばれる装飾タイルも、目を見張るほどの美しさ。お店や駅、教会など、それぞれで色と形が若干変わる様子を見ているだけで、どこか幸せな気持ちになる。

お土産の柄にも、アズレージョがたくさん。食器や石鹸、インテリアなど、普段はあまり買わないのに、ついたくさん購入してしまったのも、いい思い出だ。


そんな魅力あふれるポルトガルの旅は当然あっという間。7日いても時間はまったく足りず、終わった直後から「おかわり」を考えた旅先は初めてだ。

最初の旅を「包括的な旅雑誌」とすると、2度目の旅は「特集」を作る旅にしたい。そういう想いから、今でも次のポルトガル旅のテーマを時々考える。

リスボンでのんびりお店をまわってみたり、ナタの食べ比べをしてみたり、素敵なアズレージョポイントを集めてみたり。

考えるだけでときめく気持ちが止まらないポルトガルは、私にとっての旅雑誌を何冊も作れてしまうぐらいに素敵な国だ。


「あの国に行きたい」という想いが、驚くほどに届かないものになってしまった今、海外のことを考えなくなった方も多いと思う。そんな今でも私は、本屋さんに行くと、海外旅行の本をつい手に取ってしまう。

まるで別世界のように美しい景色や、その土地ならではの料理、あちこちで聞こえる陽気な音楽や、街を飛び交う知らない言葉。

ページをめくるごとに、その国の魅力を想像できる旅雑誌を読んでいると、それだけで楽しい気持ちにさせてくれる。旅は偉大なパワーを持っていることを実感する瞬間だ。

「いつか」はきっと来る。そう信じて、私は今も次の旅の編集を続けている。

All photos by Yuri

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「#私たちは旅をやめられない」特集でその他の作品も掲載中!


「#私たちは旅をやめられない」特集では、コンテストの概要、旅を愛するクリエイターの作品、TABIPPOメンバーの作品、そしてコンテストの受賞作を、継続的に公開していきます。

受賞作の発表までは、様々な表現の作品を掲載していきますので、ぜひ応募の参考にしてくださいね。コンテスト概要はこちら

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