政府宮殿、フェラール宮殿、サン・ロレンソ学校など、新古典主義様式の建物が立ち並び、この都市景観は近代都市計画の典型的な例ともされています。2005年に世界文化遺産に登録されました。
サンティアゴ・デ・クーバのサン・ペドロ・デ・ラ・ロカ城
この要塞は、16世紀末にスペインの国王フェリペ2世によって建設されました。サンティアゴ港の防衛を目的とした要塞には、弾薬庫や砦、砲弾が複雑に配置され、イタリア・ルネサンス様式で建築されています。
その後、海賊の密貿易の拠点となり、18世紀末にはフランス人が移り住んだことで、町にはスペインとフランスの建築様式が交じり合って立ち並んでいるのが見られます。
トリニダードとロス・インヘニオス渓谷
18世紀末にサトウキビプランテーションによる砂糖の生産で大きく発展した都市で、サトウキビ農園主の屋敷をはじめ、ラ・ポパ聖堂、サンティシマ・トリニダード大聖堂などそれを象徴する遺構が数多く保存されています。
インヘニオス渓谷には当時の砂糖工場が56あり、黒人奴隷を監視する目的で作られたイスナーガの塔が今も残っています。
アレハンドロ・デ・フンボルト国立公園
バラコア山を代表とする山岳地帯から、美しい珊瑚礁が広がる海岸線までの自然が織り成す景観が美しい国立公園です。
広がる熱帯林には、キューバ・ソレノドンをはじめとする希少生物が数多く生息しています。国立公園の名前は、ドイツの博物学者アレクサンダー・フォン・フンボルトがこの土地を訪れたことから来ています。2001年に世界自然遺産に登録されました。
グランマ号上陸記念国立公園
世界最大級の規模を誇る石灰岩の段丘は、40キロメートル以上も続きます。厳しい自然環境の下で、ここには300種類を越える固有種の動植物が生息しており、独自の生態系を維持しています。
カストロやゲバラが最初に上陸した土地としても重要な意味をもつこの土地は、彼らが乗っていた船の名前がつけられました。1999年より世界自然遺産に登録されています。
キューバ南東部のコーヒー農園発祥地の景観
シエラ・マエストラ山脈に広がるコーヒープランテーションの跡地です。18世紀に黒人奴隷と共にキューバへ渡った白人たちによって発展した大規模なコーヒー農園ですが、衰退後、独自の景観だけが残りました。
当時使われていたトロッコなどの設備も残っており、かつてのコーヒー栽培の様子を伺い知ることができます。2000年に世界文化遺産に登録されました。
まとめ
いかがだったでしょうか。日本からキューバ(ハバナ)まではメキシコかカナダを経由して行くのが一般的です。あまり馴染みのない国ですが、これを期に旅行されてみてはいかがでしょうか。