ライター
桃(Momo) TABIPPO編集部 / フリーライター

書く人・エッセイスト。アメリカ・イギリスでの短期語学留学、ヨーロッパ鉄道周遊ひとり旅など経て、新卒でベンチャーの旅行会社に就職。現在は複数メディアにてフリーのライター兼編集者。趣味は英語で、映画は洋画を中心に年間150本を鑑賞。渡航国数は23ヶ国。

保護園はかぎりなく自然に近い状態


photo by 桃

カランビンワイルドライフサンクチュアリーの最大の魅力は、施設全体がほぼ自然に近いような状態に保たれていることです。急に鳥が飛んできてくつろいだり、知らない動物が迷い込んで保護していないのに住み着いているのは日常茶飯事だとか。

こちらはコアラがいるゾーンですが、一見どこにいるのかわからないくらい、自然な状態です。


photo by 桃

もちろん、脱出してしまい他の動物に傷つけられることがないよう、コアラが登れるであろう距離までしか木を伸ばさず、落ちた時ように薄く網を張ってあります。

こちらはワニのゾーン。これで大丈夫!?と疑ってしまうほど短い柵と、反対側は山がワニをガードしており、より自然の川に違いように保護されています。


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ちなみに、こちらはアメリカで撮影した野生のワニ。カランビンワイルドライフサンクチュアリーのワニゾーンとほぼ変わらない!保護園のクオリティの高さが伺えます。

最大の目的は野生に還すこと


photo by 桃

カランビンワイルドライフサンクチュアリーの最大の目的は、保護された動物を野生に還すこと。野生動物と生きるために、カランビン動物保護園は必要不可欠なのです。

市街地で偶然カンガルーに出会うということはそうそうありませんが、少し郊外に行くとほぼ共存しているのと一緒。わりと大きいカンガルーが、急に道の端から「ぬっ」と出てくる感じに、「あ…私オーストラリアにいるんだ…」と思わせてくれるので、ぜひ一度は遭遇したいものです。


photo by 桃

こちらは私が実際にハミルトン島で出会ったカンガルーです。ホテルクオリアという、海外セレブや超贅沢がしたいハネムーナーたちが好んで宿泊する超高級ホテルのエリアで遭遇しました。

ちなみに道路に出てくるカンガルーたちは、意外と人に慣れているので襲ってくることはないそう。「カンガルーも一緒に生活しているんだなー…」と思ったところですぐに引っ込んでしまうので、冷静を保ちながら通り過ぎることをオススメします。

そんなカンガルーをはじめ、オーストラリアではたくさんの動物が不幸にも事故にあったり、怪我を負うことが少なくありません。負傷した動物を発見すると、まず保護園に真っ先に運んできてくれる人が多いそうです。

そこで、カランビン動物保護園には動物病院が備わっています。まずはこの動物病院に運ばれ、手当や治療を受け、園内で保護・観察を行い、最終的には野生に戻すというサイクルです。動物病院はすべて窓ガラスで包まれているので、だれでも中を見渡すことができるのが特徴的。


photo by 桃

訪れた時は偶然、こちらで働いている日本の獣医師さんがカメの治療をしていました。カメは釣糸やゴミに巻き込まれ、動けなくなっていたり、手足を切って怪我をして運ばれてくることが多いそうです。


photo by 桃

こちらの掲示には、その月にどんな動物がどんな状況でなぜ運ばれてきたかを、写真と一緒に張り出しています。可愛いコアラも車にはねられて今月運ばれてきました。

オーストラリアに住んでいる人の共通感覚として、動物を大切にするという思いが小さい頃から備わっているのは、動物保護園が「動物可愛い!」などいう、ただのふれあい場としてあるのではなく、動物も一緒に生きているという事実を小さい子供に理解してもらうことで、しっかり保護園としての役割を果たしているからなんだそう。

「日本人より真面目ではないし結構いい加減なところがあるオーストラリア人が、動物のためになると外の世界に似せた環境を保護園で整えたり、動物教育を行なっているところが好きです」

案内してくださった日本人スタッフの方が、そう教えてくれたのです。これまで柵のある動物園にしか行ったことがなかった私は、カランビンワイルドライフサンクチュアリーを訪れて、動物保護園の大切さを身を以て実感し、感動しました。

アクセスはバスが便利

カランビンワイルドライフサンクチュアリーは、ゴールドコーストの中心地であるサーファーズ・パラダイスからバスまたは車で30分程度のところにあります。

チケットを購入すると、直通のシャトルバスを同時予約できることもあるので、忘れずにチェックしてみてください。アクセスは比較的楽な方ではないので、個人的にはタクシーを割り勘するか、バスの利用をオススメします。

■詳細情報
・名称:カランビンワイルドライフサンクチュアリー/カランビン野生動物保護園
・住所:28 Tomewin St, Currumbin QLD 4223
・地図:
・アクセス:ブロードビーチ・サウス駅からルート700番のバスで25分
・営業時間:午前8時〜午後5時
・定休日:12月25日(クリスマス)と4月25日(アンザックデー)
・電話番号:1300 886 511(国内) 61 7 5534 1266(国際)
・料金:49.95ドル(大人)
・所要時間:2〜3時間
・オススメの時期:11〜5月
・公式サイトURL:https://currumbinsanctuary.com.au/

人と動物が共存している事実をしっかり教えてくれる保護園

日本では輸入され柵に入れられていた動物を、小さい頃からみてきた私にとって今回の訪問は、コアラを抱くだけでなく、動物病院で治療内容を覗くことができたり、柵がない外の世界にいるように動物が保護されている保護園は、「動物は一緒に生きている」という現実を改めて知ることができたいい機会でした。

これまでペットも飼ったことがなく動物に触れ合うことがあまりない生活を送ってきたため、日本で学ばなかった様々なことを一気に吸収できる保護園だと感じました。きっとどの世代の方が訪れても、動物に対する気持ちが少なからず変わる施設だと確信しています。

2〜3時間あればぐるっと回れてしまう施設ですし、そのほかにアスレチックなどがある子供用エリアや、時間毎にオーストラリア民族アボリジニのショーなどをはじめとした、エンターテイメントも充実している施設ですので、半日利用し家族や友人とゆっくりするのにぴったりです。

世界でも珍しいこだわりの詰まった動物保護園でコアラ抱っこを楽しみながら、たくさんの動物に触れ合える旅はいかがですか?

ライター
桃(Momo) TABIPPO編集部 / フリーライター

書く人・エッセイスト。アメリカ・イギリスでの短期語学留学、ヨーロッパ鉄道周遊ひとり旅など経て、新卒でベンチャーの旅行会社に就職。現在は複数メディアにてフリーのライター兼編集者。趣味は英語で、映画は洋画を中心に年間150本を鑑賞。渡航国数は23ヶ国。

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