「ゴールドラッシュ」といえばカリフォルニアのイメージもありますが、実はカナダにもゴールドラッシュで栄えた時代があるのです。
今わたしが暮らしているユーコン準州もゴールドラッシュの恩恵を受けた場所です。先日、ゴールドラッシュの始まりの地とも言われるドーソンシティに行ってきたので、夏の終わりのドーソンの街について書きたいと思います。
(途中お酒に入れるヒトの指の写真が入りますので、苦手な方はご注意ください)
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ドーソンシティって?
カナダのユーコン準州、西部にある街。1896年のクロンダイクゴールドラッシュで栄えた街です。街の大きさはこじんまりしていて、徒歩でダウンタウン全部を周れるほど。
夏には世界各国からハイキングやカヌーを楽しむ人々が訪れます。ユーコンリバーがダウンタウン沿いに流れ、夏にはカジノやサルーンと呼ばれる飲み屋が賑わいます。
ゴールドラッシュ時代の街並み
photo by Satomi
まるで西部劇の中に入り込んだようなノスタルジックな街並みが今でも残っています!ダウンタウンは歩いて回れるほどのコンパクトサイズ。U.S.ドラマ「Suits」でお馴染みのパトリック・アダムズも訪れた街です。
カラフルで可愛らしい建物がずらり。ダウンタウンをゆっくり散歩するのも楽しいです。
絶対試してほしい!サワートーショット
photo by Satomi
ドーソンへ行ったら絶対に試したいのが「サワートーショット(Sourtoe cocktail)」。親指入りドリンクです。グラスの中に入っているのはなんと、本物のヒトの足の親指です!かなりインパクトのある見た目ですよね……。
決して店長の嫌がらせ、ではなく、れっきとしたルーツがあるのです。1920年代にユーコンの北の地を旅していた兄弟の1人が凍傷になり、その指を提供したのが始まりと言われています。ダウンタウンの中心にあるその名も’Downtown Hotel’のバーで注文することが出来ます。
photo by Satomi
サワートーカクテルクラブなる組織があり、認定証をもらうために必要なのは
1.最低1オンス(約30ml)のアルコール
2.乾燥させた足の指
3.勇気
と定められています。「早く飲んでも、ゆっくり飲んでも大丈夫。ただし唇が指に触れていないとダメ!」というなんだか易しいような、易しくないようなルールですね!
お酒が弱い人でも大丈夫!ドリンクは40度以上のアルコールではなくてはいけませんが、飲まなくても良し。グラスを傾けて指が唇に触れたのを確認してもらったら「OK!」と言ってもらえます。ショットは友達に飲んでもらいましょう!
まさに極寒の冬を知っている、ユーコナー(ユーコンに住む人)の証とも言える経験なのです。行った際には証拠の動画を取るのをお忘れなく!
名物カンカンダンスとカジノ
photo by Satomi
せっかくドーソンまで来たら楽しみたいのが伝統的なカンカンンダンスショーとカジノです!これもダウンタウンにある‛Diamond Tooth Gerties Gambling Hall’で楽しむことができます。
ショーは1日3公演行われますが、オススメは真夜中のショー!人も一気に増え、一番盛り上がります!自由席なので、少し早めに行っていい席を取るのもポイントです。ショーの後は同じ建物内にあるカジノを楽しむのもあり。
カンカンンダンスショーも、カジノも夏の間しか開いていないので、ぜひ夏に来てみて下さい!