ペルーの観光地マチュピチュの最寄りとなる大都市クスコの人気お土産が「オーダーメイドシューズ」なことをご存知でしょうか。アンデス特有なカラフルな100種類の織物と20色の皮を使って世界に一つだけの靴を作れるお店が中野にOPENしました。
お店の名前は「Delinka(デリンカ)」。3年半104ヶ国の世界一周を終えたオーナーの野地健人さんにお話を伺ってきました。
みんな気になる世界一周の概要を教えてください
2011年7月〜2015年2月まで3年半、104ヶ国を世界一周をしていました。旅行中は「ちょっと世界一周してくる」というタイトルで動画を撮影していましたので、こちらをご覧いただくとそれぞれの国の様子が分かりやすいんです。
どの地域も平均的に滞在していて、北米5ヶ月、中南米8ヶ月、ヨーロッパ9ヶ月、アフリカ6ヶ月、中東・アジア・オセアニアで1年ぐらい。沈没することなく夏を追いかけて移動していました。
予算は500万円くらいで、ホステルに泊まり、食事は自炊する一般的なバックパッカースタイルです。
なぜ世界一周へ?
世界一周したいと思ったきっかけは、大学2年生(19歳)のときに経験したニュージーランドとオーストラリアへの語学留学です。休学して半年ずつ滞在しました。
その時に初めて外国人の友達ができたので、帰国してから友達の国を訪ねていくうちに、ガッとまとめて色々な国に行ってみようと感じて世界一周したくなりました。
大学2年生の時に休学しようと考えた理由は?
大きかったのは父の勧めです。大学1年の夏休みに父の知り合いのニュージーランドのお宅に1ヶ月ホームステイを経験しました。行ってみたら、もう少し長く英語を勉強したり、海外を経験したいなという気持ちが芽生えたので、大学2年生は休学しようと決めました。
就職活動しなかった
語学留学から帰ってきて1年遅れで進級しましたが、周りの友達が就活しているのを見て、嫌になってしまいました。そして、またニュージーランドです。今度は休学せずに、6ヶ月間滞在しました。
帰国したら、大学卒業間近
ニュージーランドから帰国して、仕事しなくちゃいけないなーとは感じましたが、すでに新卒採用シーズンは終わり。中途採用しかなかったので、バイト経験をひっさげて仕事を探しました。
外資系企業だったら英語が話せる強みを生かせるのでは?と考えて、ドイツの材料メーカーに営業職として入社しました。うまく就職活動できなかったとしても、バイトすれば食べていくことはできるし、焦りはありませんでした。
世界一周するために働く3年半
27歳までの3年半、世界一周の貯金をするために仕事を続けていました。当時は30歳までに貯金を100万円くらい残して帰国するつもりでしたが、実際に行ってみたらその計画はどこかに行ってしまい。結局、貯金を使い果たしてきました。
世界一周から帰国後の仕事を心配する方がとても多いですが
人生なんとでもなりますし、世界一周に行って後悔した人は見たことがなかったです。とにかく可能性が広がることは間違いない。やりたいことが分からない人は、何か見つかるきっかけになるでしょうし。
日本にいても世界一周していてもリスクは同じなので、それなら楽しい方がいいんじゃないでしょうか。というわけで、仕事が心配な気持ちはよく分かりますが、ぜひ世界一周へ。
靴と出会った瞬間
世界一周の途中でペルーのクスコに立ち寄った際にオーダーメイドシューズと出会いました。旅人の間でオーダーメイドの靴が大流行していて、Awayというお店で一足作りました。