入国してみたら…悲しいほどロシアに片想いしている国だった!
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ちなみに、ティラスポリの地図は国家機密に当たるらしく、市内に地図や観光案内所のようなものはありません。そんな、未知ですがなんだかドキドキワクワクする国。
入国してみたら、なんともソ連、そしてロシアへの愛が溢れている国でした。まず、入国してすぐ見える大きな橋は、ロシアの国旗と自国の国旗のカラーが塗装されています。
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いたるところにロシア国旗が掲げられています。もちろん、自国の国旗と並べて。
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なんともソ連時代を感じさせる無機質な建物と、レーニン像も多く見ることができました。
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街中では、「未来はロシアと共に!」と書かれた看板もたくさん…。
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本当に、ロシアへの愛が溢れているのですが、なんとロシアも沿ドニエストル共和国のことを国としては承認していないのだそう。ロシアから経済的な支援は受けているそうですが…。
その話を知ったとき、なんとも悲しいと言いますか、切ないと言いますか…なんだか居た堪れない気持ちになったのでした。
こんなにロシアに片想いしている国だったなんて。このロシアへの溢れる想いが届く日が来ることを願ってやみません。
そんな沿ドニエストル共和国に行ってみて欲しい理由とは
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ちなみに、沿ドニエストル共和国には、特に目立った観光地はありません。しかし、行って良かったなーと思っています。なぜなら、旅行のエキサイティングな感覚を思い出させてくれる場所だからです。
まず、世界で5本の指に入るんじゃないかと思うくらい英語が通じませんでした。しかし、地図もないので、行きたい場所には自力で辿り着くしかありません。
その、「これからどうなるんだろう」というドキドキ感。そんな中、思い切って道行く人に声を掛けてみると、みんな立ち止まって話を聞いてくれる。言葉が通じなくても、親身に教えようとしてくれる。
目的地まで2km以上もあるのに、最後まで一緒に歩いて連れていってくれたこともありました。
そういうときに、旅慣れしている人でも、「あぁ、やっぱり旅っておもしろいなー」と感じることができるのではないでしょうか。
また、日本人からしたら貴重なお金が手に入ります。単位はルーブルですが、ロシアの通貨とは全く違います。おそらく、今後の人生で一度も目にすることが無い通貨でしょう。
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沿ドニエストル共和国に行った方だけが、この超レアなお金を手にすることができます。ぜひ使い切らずに記念に持って帰ってください。
(番外編)未承認国家で発見した意外なものをご紹介
以上、未知の国「沿ドニエストル共和国」についてご紹介してきました。最後に、そんな未知の国で発見した意外なものをご紹介したいと思います。
まず一つ目は、10月25日通りというメインストリートを歩いていると、なぜか「浜崎あゆみ」さんの看板がありました…。
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沿ドニエストル共和国の皆様は、これが誰だかわかっているのでしょうか。そして、一体どんな経路でこの写真がここに辿り着いたのか、世界の七不思議に入りそうです。
二つ目は、なぜか沿ドニエストル共和国に、日本の石油会社であるENEOS(現JXTGエネルギー)さんの商品のポスターがありました…。
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ロシア語が書かれているので、日本から送られたものではなさそうですが。こんなところでも日本の製品が活躍していて嬉しいですね。
最後に
以上、未承認国家「沿ドニエストル共和国」についてお伝えしてきました。いかがでしたか?行ってみたくなりましたか?
日本からだと、そもそもモルドバに行くのも大変です。そこからさらに足を延ばさなければ辿り着けない場所ではあります。
しかし、人生に一回でも沿ドニエストル共和国を訪れる日本人が何人いるのだろう…。そう考えると、「沿ドニエストル共和国に行ったよ」と言えば、話のネタになること間違いなし!
誰も行ったことがないような場所が好きな方は、ぜひぜひ訪れてみてください。
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私は出すのを忘れてしまったのですが、沿ドニエストル共和国から日本に向けて手紙を出すと、とっても記念になるそうな。ぜひご家族やご友人に送ってみてはいかがでしょうか。