ライター
永崎 裕麻 生きる旅幸家

「旅・教育・自由・幸せ」を人生のキーワードとして生きる旅幸家。 2年2カ月間の世界一周後、世界幸福度ランキング1位(2014/2016/2017)のフィジー共和国へ07年から移住し、現在13年目。 100カ国を旅し、14カ国で留学した経験を活かし、内閣府事業に参画、教育企画の立案、ライターとして「ハフィントンポスト(日本版)」「日経doors」などで執筆、「幸せに気づくコーチング」、「40歳定年」などの活動中。 二児の父。著書に「世界でいちばん幸せな国フィジーの世界でいちばん非常識な幸福論」(いろは出版)。

最近、感動していますか?涙を流すほどの感動を最後に体験したのはいつでしょうか?

卒業式でしょうか。受験に合格したときでしょうか。親友の結婚式に出席したときでしょうか。それとも、世界一周から無事に日本に帰国したときでしょうか。

いま例示したような「非日常」的な出来事は「感動」をもたらす可能性がとても高いように感じます。ただ、日常ではどうでしょうか。歌手のゆずは『傍観者』という曲で「感動しながら生きていきたいのさ」と歌います。私も強く共感します。

今回の記事は、平凡な日常をどうすれば感動で彩ることができるのかがテーマになります。

旅のどこで感動するか?

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旅は感動の玉手箱です。だからこそ多くの人を惹きつけ続けます。

みなさんの旅を振り返ったとき、どんなときに感動していたか、少し思い出してみてください。

私の場合だと例えばこんな感じでしょうか。

・イースター島で朝日を浴びるモアイ像を見たとき
・ナミビアで赤い砂漠の上に素足で立ったとき
・サグラダファミリアの前で圧倒的な歴史と芸術を感じたとき
・エチオピアでムルシ族(唇に皿をはめている少数民族)と出会い、価値観が揺さぶられたとき
・フランスでバス停にいた現地人につたない仏語で不安ながらに話しかけることができたとき
・日本人宿でラウンジにいたクセの強そうな日本人男性に「一緒に街を散策しませんか?」と勇気を出して誘えたとき
・カンボジアの学校で日本語を子供たちに教えたとき
・タイでビーチクリーンの活動に参加してタイ人の友達ができたとき

など、みなさんにとってのさまざまな種類の感動体験があったかと思います。

旅はなぜ感動的なのか?

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ここで、旅はなぜ感動を量産してくれるのかについて考えてみます。

感動のメカニズム 〜心を動かすWork & Lifeのつくり方』(前野 隆司著)に登場する「感動のSTAR分析」を使いましょう。

STAR分析とはなにか。ざっくりいうと、感動の構成要素を以下の4つに分類したものです。STARという言葉の由来はそれぞれの頭文字を並べるところからきています。

1. Sense(美、味、匂い、触、心地よさなど、五感を感じた感動)
2. Think(頭で考えて「知見の拡大」に感動)
3. Act(動きや変化による「体験の拡大」への感動)
4. Relate(人や物へのつながりに基づく「関係性の拡大」への感動)

もうお気づきのように、旅にはこの4要素がこれでもかというくらい濃密に含まれています。

旅では自然の中に身を置くことが多くなります。五感が研ぎ澄まされ、「Sense」するためのセンサーが過敏に反応します。

例の「イースター島で朝日を浴びるモアイ像を見たとき」や「ナミビアで赤い砂漠の上に素足で立ったとき」の感動はこのSense感動です。

また、旅では文化や風土、価値観の違いから「なぜ?」という疑問がいっぱい頭に浮かびます。物事の本質について俯瞰的に「Think」したり、訪問先の芸術や歴史などについても学びます。

上述した例の「サグラダファミリアの前で圧倒的な歴史と芸術を感じたとき」や「エチオピアでムルシ族(唇に皿をはめている少数民族)と出会い、価値観が揺さぶられたとき」の感動はこのThink感動です。

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他にも、旅では勇気を出すシーンが多くあります。不安だけど、怖いけど、一歩前に踏み出して「Act」することが必要だったりします。

例の「フランスでバス停にいた現地人につたない仏語で不安ながらに話しかけることができたとき」や「日本人宿でラウンジにいたクセの強そうな日本人男性に《一緒に街を散策しませんか?》と勇気を出して誘えたとき」の感動はこのAct感動です。

最後に、旅中には国籍を問わず一生涯の仲間ができたり、現地でボランティア活動などを通じた社会貢献をする機会があります。

出会った人たちと一期一会を大切に「Relate(関係)」していくことが旅の醍醐味です。

上述した例の「カンボジアの学校で日本語を子供たちに教えたとき」や「タイでビーチクリーンの活動に参加してタイ人の友達ができたとき」の感動はこのRelate感動です。

旅は幅広くSTAR感動を網羅しています。だから旅は感動的なのです。

日常をより感動的にしていくには?

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では、日常を感動で彩るにはどうすればいいのでしょうか。さきほどご説明した感動4要素を日常生活に取り込んでいくことが大切です。

「Sense」感動を高めるに

「いま、ここ」にフォーカスする瞑想(マインドフルネス)を実践したり、普段はただの通勤路なので見過ごしていた自然(公園の花など)をゆっくりと味わったり。

寝る前には感謝日記を書くことで「日常に隠れがちな小さな幸せ」に気づいたり、が大切です。

「Think」感動を高めるに

「そもそも論」で俯瞰的に思考する癖をつけることが有効です。

「そもそも、働く必要なんてあるのか」「そもそも、本当に幸せになりたいのだろうか」など、視座を高めていくことで、新しい発見が増えていきます。

「Act」感動を高めるに

新しいことに挑戦してみましょう。

時代が大きく変わろうとしている現在、自分なりのニューノーマル時代の生き方を模索しながら、どんどんと新しいチャレンジを始めていく絶好の機会が巡ってきています。

「Relate」感動を高めるに

新型コロナウイルス感染症拡大で一気に普及が進んだ「zoom」を使ったオンラインイベントに参加したり、自分が共感するクラウドファンディングで支援したり。

オンラインを駆使して人とつながっていくことが可能です。

日常に感動を取り込む工夫を

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サイボウズという会社をご存知でしょうか。サイボウズには人事労務部「感動課」というチームがあります。ミッションは「職場に感動を!」をスローガンに社内に感動の種を見つけて、感動の華を咲かせることです。

私たちも「自分」株式会社の中に「感動課」を設ける意識が必要です。感動しながら生きていくためには。

日常の中に感動をうまく取り込む習慣を身につけ、自分の人生を感動で埋め尽くしてやりましょう。そして、より多くの人を感動させていきましょう。

ライター
永崎 裕麻 生きる旅幸家

「旅・教育・自由・幸せ」を人生のキーワードとして生きる旅幸家。 2年2カ月間の世界一周後、世界幸福度ランキング1位(2014/2016/2017)のフィジー共和国へ07年から移住し、現在13年目。 100カ国を旅し、14カ国で留学した経験を活かし、内閣府事業に参画、教育企画の立案、ライターとして「ハフィントンポスト(日本版)」「日経doors」などで執筆、「幸せに気づくコーチング」、「40歳定年」などの活動中。 二児の父。著書に「世界でいちばん幸せな国フィジーの世界でいちばん非常識な幸福論」(いろは出版)。

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