ライター

高橋歩さんの「BELIEVE YOUR トリハダ」という言葉に影響を受け、自身も人の心を動かせる仕事をしたいと決心。サックスとジャズへの愛が止められず、メンフィスとニューオーリンズを訪れたことから旅に目覚める。好きなものはお酒といちご。

9月1日に開催される「旅祭2018」。13回目となる今年は初めての2DAYSとなり、2日目はPEACE DAYが開催されます。旅祭の魅力といえば、開放感いっぱいの音楽ライブや多種多様なトークライブ、パフォーマンスはもちろんですが、より一層フェスを盛り上げるのが「世界中のドリンク」です。

旅祭のオフィシャルバーには、EN counterが決定!株式会社Encounter Japanの代表取締役社長・西側 赳史さんはメキシコを拠点にビジネスを行っており、TABIPPOのメンバーとも昔からの旧友だとか。

今回はTABIPPO.NET編集長・前田 塁との対談形式で、メキシコでのビジネスや起業に至った経緯、そしてTABIPPOや旅祭への思いを伺いました。

対談者プロフィール

西側 赳史
関西学院大学在学中に1年半の海外放浪を経験。大学を卒業後、双日株式会社に入社。同社にて中南米向けのトレーディング、事業投資案件に従事した後、渋谷にCafe & Bar Encounterを創立。現在、株式会社Encounter Japan、Encounter de Mexico Japón S.A de C.Vの代表取締役を務める。

前田塁
世界一周中に出会った友人と旅人を増やす会社を起業して4期目。40ヶ国訪問、世界二周して、ワークライフカオスに生きてます。Webメディアの運用と開発が得意なハイブリッド型編集長で、次の夢は宇宙飛行士です。

メキシコに対する悪いイメージは、すべて想像にすぎない

前田 塁(以下、前田):本日はよろしくお願いします。現在、会社は2社を経営されていますよね。

西側 赳史(以下、西側):「最高の仲間とともに、日本とメキシコが世界中の人々に愛される世界を創る」ことを理念に、株式会社Encounter Japan、子会社がEncounter de Mexico Japon S.A de C.V の2社をやっています。

事業部門は4つに分かれていますが、会社の成り立ちは飲食店や宿泊施設を営む「居場所創生運営事業」でした。国内の店舗は渋谷と羽田、メキシコにはグアナファトに店舗を持っていて、現在レオン市内に4店舗を準備しています。

前田会社のホームページを見てみると、輸入卸売部門まであるんですね。具体的にはどんなことを?

西側:日本酒や味噌、焼肉のタレなどを中南米向けにブランディングして、現地のホテルやレストラン、企業のパーティーなどに卸しています。ハイアットホテルにも、広島県の地酒を置いていたりしています。

前田:メインの飲食店については、今後も増やす方針ですか?

西側:変な話、東京でお店をやるって泥沼に足を突っ込むようなものなんです。東京では家賃の高さや競合がたくさんいるためメキシコでは商機を感じており、今後も展開していく予定です。奄美や壱岐などの島や地元である神戸を始めとする西日本を中心に出そうかな、と。

前田:どうして島なんでしょう?

西側:夢があるじゃないですか(笑)。メキシコの次は島、なんてかっこいいですよね。

前田:周りと見ていると、アフリカで起業する旅人はいるんですがメキシコは少ない気がしていて。アフリカと比べたらインフラも整っていて人口も多いし、アメリカの市場も近いのに、なぜ西側さん以外誰も足を踏み入れないんでしょうか。

西側:言語はスペイン語というところが大きいと思います。あとは治安やアクセスが不便など、イメージが悪いですね。

前田:確かに、メキシコはアフリカとは違う治安の悪さがある気がします。

西側:そうですよね。でもそれって、全部イメージでしかないんです。言語もスペイン語だからといって、ハードルか高いのか低いのかわからないし、アクセスが不便で遠いのかなといったら東京から毎日2便は飛行機が出ているし。

時期によっては約10万円で往復できることを考えると、イメージがないだけなんです。なんとなく怖い、スペイン語なんてできない、みたいな。

前田:メキシコの治安はいかがですか?

西側:出張が多く、月の半分くらいしかグアナファトにいないですが、アメリカとの国境付近は危ないです。ただメキシコで生活をして4年目になりますが、1回も嫌な思いもしたことがない。

もちろん海外なので、カフェで荷物を置いて席を離れる……などはしないですが、海外で当たり前にするマナーを守っていれば問題はないと思いますね。

同じ国でも異国の雰囲気すら感じるメキシコ

前田:メキシコって、実は旅行者にとっても空白地帯なんです。TABIPPOでもメキシコシティやカンクン、グアナファトでも行ったことがある人がほとんどにない。そういうエリアって珍しいんですよね。

南米やアフリカまで行く人はいるのに、中南米やカリブは訪れる旅人が意外と少ないんです。

西側:一応、統計上では旅行者数は右肩上がりなんですけど、確かにそうですよね。最近だとディズニー映画の「リメンバー・ミー」の効果もあって増えているみたいなんです。

グアナファトやカンクン、セノーテなんかは、旅人より20代後半や30代前半のハネムーンで来る方とか、アジアやヨーロッパはまわったから、次はメキシコやキューバに行きたい方が来ているんじゃないかな。

前田:あのあたりの国は周りづらいから、クルージングでまわるのが良いんじゃないかと思うんです。マイアミから出ている船で、1泊1万円しないくらいの安いプランがあるので結構ありだな、と。飛行機で移動するのは大変だから、クルージングで7〜10カ国くらいまわりたいですね。

西側:クルージング、めちゃくちゃありますよ。安いのでおすすめです。

前田:メキシコ旅行では、どこがおすすめですか?

西側:グアナファトの隣町にある、サンミゲルという街なんか良いんじゃないんですかね。綺麗な街ですし、ワイナリーもあります。アメリカ人のリタイアした人が街を気に入って、移住する人もいるそうですよ。グアナファトを大きくした感じの街ですね。

リゾート地でいうとロスカボスがおすすめ。カンクンは人が多くて騒がしいですが、喧騒で疲れた人はロスカボスでゆったりしていることが多いです。マグロとかも超美味しいです。

前田:ロスカボス、良さそうですね……(街の写真を見ながら)。最近耳にしたんですが、カンクンに代わるリゾートとして注目されているのって、どこでしたっけ?

西側:イスラムへレスですね!そこもおすすめです。日本からアクセスしやすいのは、ロスカボスかな。アメリカのロスからも行けるので楽だと思います。

前田:こんなに大きな国なのに、都市の位置関係がわからないって珍しいですよね。他の国だと、だいたい都市の場所まで把握できるのに。

西側:TABIPPOの人でもメキシコに行ってないって、由々しき事態ですね(笑)。

前田:僕は来年にでも行こうかと考えています(笑)。ちなみに西側さんが考える、メキシコ旅行の楽しさはどんなところですか?

西側:中南米の国は、各都市が違う国みたいな発展をしているんです。先住民がたくさんいるエリアもあれば、メキシコシティは想像以上に発展していたり、カンクンは完全にリゾート地だったり。いろんなものを楽しめるのも魅力だと思います。

料理も文化も言葉の違えば、考えていることも違う。同じ国なんだけど、違う国に来てるかのような感覚を味わえるのがメキシコ旅行の楽しさであり、中南米でも珍しいですね。

ライター

高橋歩さんの「BELIEVE YOUR トリハダ」という言葉に影響を受け、自身も人の心を動かせる仕事をしたいと決心。サックスとジャズへの愛が止められず、メンフィスとニューオーリンズを訪れたことから旅に目覚める。好きなものはお酒といちご。

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