ライター
永崎 裕麻 生きる旅幸家

「旅・教育・自由・幸せ」を人生のキーワードとして生きる旅幸家。 2年2カ月間の世界一周後、世界幸福度ランキング1位(2014/2016/2017)のフィジー共和国へ07年から移住し、現在13年目。 100カ国を旅し、14カ国で留学した経験を活かし、内閣府事業に参画、教育企画の立案、ライターとして「ハフィントンポスト(日本版)」「日経doors」などで執筆、「幸せに気づくコーチング」、「40歳定年」などの活動中。 二児の父。著書に「世界でいちばん幸せな国フィジーの世界でいちばん非常識な幸福論」(いろは出版)。

みなさんは「終活」をしたことがありますか?就活ではなく、終活です。

TABIPPOの読者層は若い方が多いと思うので、終活経験者はほとんどいないかもしれません。私自身、39歳のとき(現在43歳)、地元大阪の公民館で開催されていた終活セミナーに参加しましたが、約200名の参加者のうち、ダントツで最年少の参加者でした。

終活なんて「60代以上がやるもの」という認識が一般的だと思いますが、私は20代や30代など、早期に始めるのがいいと考えています。

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私たちは例外なく、いつか死にます。

そんなデッドライン(締め切り)があるからこそ、後悔なきように日々を大切に生きることができます。仕事でもデッドライン(期日)があるからこそ、サボらずに取り組めるのと同じです。

ただ、人生のデッドラインはかなり遠くにあるので、普段は意識する機会がかなり少ないのではないでしょうか。特に若いうちは。加えて、日本人(男女平均)は世界でいちばん長生きするので、より期日感が薄いのでしょう。それをグッと近くに引き寄せ、意識させてくれる活動が終活です。

終活とは何か?

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終活の一般的な定義は「自らの死を意識して、最期を迎えるための準備」です。そして、日本人が終活を始める理由の第1位は「家族に迷惑をかけたくないから」。

私が考える終活は少し意味合いが違っており、「後悔をゼロにする活動」です。そして、終活する理由は「いまよりも人生を良くするため」です。やり残しが発生しないように先手先手で攻めていくためのものです。

イメージ的には、「学生時代の夏休みの宿題を初日に終わらせて、残り40日以上を自由に無敵状態で過ごす」という感覚です。

「やりたいことリスト」vs「後悔しそうなことリスト」

みなさんは「死ぬまでにやりたいことリスト100」というワークをやったことがありますか?「バケットリスト」とも呼ばれています。かなり有名なワークなのでやったことがある人も多いのではないでしょうか。

このワークがすごくフィットしている人もたくさんいると思いますが、私はとても苦手です。

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元来、やりたいことが少ない私にとって、100個も書き出すのは本当にしんどい…。5個くらい書いたら、あとは空白を埋めるために「特にやりたいとも思ってないこと」をテキトーに書いていく苦痛な時間が待っています。

私に向いているワークがあります。

それは「後悔しそうなことリスト」です。これだけはやっておかないと後悔しそうだと思うことを書き出します。バケットリストのようにたくさん書き出すのではなく、エッセンシャル思考で厳選したものを列挙します。

私の場合、「後悔しそうなことリスト」は基本的にゼロの状態にしておき、1つでも生まれたらそれをすぐに全力で消しにいきます。

リストがゼロの状態だと何をやっていいのか分からないのでは?と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。そのときどきで発生する欲求に正直に行動できる身軽さがあるので、むしろ目標が多くあるときよりも迷いがなく行動的になったりします。

死ぬときに後悔すること25

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終末期医療の専門家である大津秀一さんの著書に『死ぬときに後悔すること25』があります。1000人を越える患者さんたちから「死ぬ前の後悔」を聞き取り、以下の25個に集約している本です。

1. 健康を大切にしなかったこと
2. 遺産をどうするか決めなかったこと
3. 夢を叶えられなかったこと
4. 故郷へ帰らなかったこと
5. 行きたい場所に旅行しなかったこと
6. 美味しい物を食べなかったこと
7. 仕事ばかりで趣味に時間を割かなかったこと
8. 会いたい人に会わなかったこと
9. 自分の葬儀を考えなかったこと
10. やりたいことをやらなかったこと
11. 人に優しくしなかったこと
12. 記憶に残る恋愛をしなかったこと
13. 結婚をしなかったこと
14. 子供を産み育てなかったこと
15. 子供を結婚させなかったこと
16. 悪事に手を染めてしまったこと
17. たばこをやめなかったこと
18. 感情に振り回された一生を過ごしてしまったこと
19. 自分が1番だと信じて疑わず生きてしまったこと
20. 生と死の問題を乗り越えられなかったこと
21. 神仏の教えを知らなかったこと
22. 生前の意思を示さなかったこと
23. 残された時間を大切に過ごさなかったこと
24. 自分の生きた証を残さなかったこと
25. 愛する人に「ありがとう」と伝えなかったこと

みなさんはどの後悔をしそうですか?

SNSで調査してみたところ、5番の「行きたい場所に旅行しなかったこと」が意外に得票数が多くて驚きました。

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20代や30代のうちに「後悔をゼロにする終活」を実施することで、これまでなかなか踏み出せなかった旅はもちろん、やりたかったことに向かって前進できることもあるのではないでしょうか。

「幸せになりたい」よりも「後悔したくない」という動機のほうがモチベーションアップできるタイプの人は非常に多いと思います。

もしいま何かに行き詰まっていたりするのであれば、他人に迷惑をかけないための終活ではなく、これからの人生をより輝かせるための終活をやってみてはいかがでしょうか。デッドラインというやる気スイッチをきっちりと活用するために。

ライター
永崎 裕麻 生きる旅幸家

「旅・教育・自由・幸せ」を人生のキーワードとして生きる旅幸家。 2年2カ月間の世界一周後、世界幸福度ランキング1位(2014/2016/2017)のフィジー共和国へ07年から移住し、現在13年目。 100カ国を旅し、14カ国で留学した経験を活かし、内閣府事業に参画、教育企画の立案、ライターとして「ハフィントンポスト(日本版)」「日経doors」などで執筆、「幸せに気づくコーチング」、「40歳定年」などの活動中。 二児の父。著書に「世界でいちばん幸せな国フィジーの世界でいちばん非常識な幸福論」(いろは出版)。

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