語学力、とりわけ英語力がキャリアにおいて重要であることは言うまでもありません。英語を流暢に話せるようになるため、相当の努力をしてきた方も多いでしょう。
しかし、英文履歴書でどのようにアピールしたらいいかわからない、という方は実際多いです。ここでは、ちょっとしたコツをご紹介します。
スコア取得による英語力証明が重要な理由
まず、月並みな意見ではありますが、スコア取得による英語力証明は、今でもなお重要です。むしろ、デジタル化が進み、企業への応募もクリック一つで簡単にできる時代だからこそ、採用担当者は応募者の履歴書をじっくりと見ている暇はありません。
英語力をアピールするため、スコア取得は必須です。また、リンクトインでは、英語のスコアなど資格を入力するだけで、訪問者数が6倍にもなります。このような機能を上手く使いこなすことも大切です。
どの試験でスコア取得し、英語力を証明すればいいのか?
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英語力を証明するにあたり、どの試験でスコア取得すればいいのか?も改めて考え直す必要があります。日本では未だにTOEICの知名度は高いですが、アカデミックなトピックにも通用する英語力を証明するなら、TOEFLやIELTSの方がベターでしょう。
しっかりとスコア取得をしておくことで、応募への熱意が高いとみなされるでしょう。国際的にも通用する試験を選ぶことが重要です。
もう一つ考えるべきことは、試験の費用と利便性です。多くの試験では、1回受験するにあたり、おおよそ200USドルがかかりますし、受験日程も融通が利かないことが多いです。
一つだけ例外をあげると、現在海外で知名度を上げつつあるEFSETという無料のオンライン英語テストです。
英文履歴書での上手な書き方
ひとまずスコアを取得したら、あとは履歴書における見せ方を工夫させるのみです。
各言語で受験したテスト、スコア、レベルについて簡潔な説明(例:中級レベル)を記載し、書き方を統一させることが最低限必須です。採用担当者からみて、分かりやすい書き方を心がけましょう。
たとえば、複数の言語でスコア取得している場合、履歴書では以下のように書きます。
・フランス語: DELF B2 (ビジネスレベル)
・英語: EFSET 60 (中上級レベル)
・日本語: JLPT N4 (初級レベル)
スコアを持っていない!でも時間がない場合
まだスコアを取得していない。けれどこれから試験を受けている余裕もない。そのようなケースもあるでしょう。特に英語以外の言語で、受験料無料かつ信頼性の担保された試験がない場合。
そのようなケースは、一般的に使用されている指標を用いて自己評価をするしかありません。ヨーロッパでは、CEFRという指標が、アメリカではACTFLとILRという指標が一般的です。履歴書では、以下のような書き方をします。
・ドイツ語 CEFR B2 (中上級レベル)
日本の場合は、CEFRという指標は一般的ではないので、その場合は、Fluent(流暢に話せる)、Conversational(会話レベル)といった記載を加えると分かりやすいでしょう。