フォニックスを学ぶ
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ネイティブの子ども用教材がおすすめです。DVD付きのものも良いですし、短い歌を歌うものもあります。
日本人の大人は読むのは得意ですから、既に知っているスペリングの知識を駆使して、文字と音声をつなげて行くことが出来るため、’sh’と’s’の音の違いなどに着目して、上記にあげた音素学習で学んだことが、単語レベルではどのように発音されているのかをじっくり学ぶことが出来ます。
lush, lash, rush, rash…すべて、意識的に発音が出来るようになりましたか?
音声辞書を活用する
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一度母語の回路が出来上がってしまうと、個人差はあるものの、意識せずの聞き流しは、あまり役に立ちません。言葉として認識出来る状態=意味のある音として認識する、ことで初めて成立します。
今は気軽にオンライン辞書で音声を聞けますので、意識的に聞き、発音するよう心がけていきましょう。新しい語でも、一つずつの音素・音節を気にしながら発音していくことで、発音が格段に向上します。
短いセンテンスを実際に練習
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この練習には、一文・もしくは短いダイアローグの英会話集などがおすすめです。発音を上達させる為には、シンプルな短いセンテンスを繰り返します。
日本人は、読むのは得意なため、知的レベルとしては物足りないものですが、旅行会話集や英検3級レベルくらいの単純な文章で、スクリプトを見ながら、今まで学んだことを意識して、ネイティブの発音をシャドウイングやオーバーラッピングしてみましょう。
語句のまとまりの中や文章の中で、つながった音・消える音に気をつけると、さらに滑らかな発音に近づきます。
まとめ
大人の場合、聞ける能力と発音の上手さは、必ずしも比例しません。日本語と英語では、音を出す筋肉の使い方が違うため、他の分野は、知識や慣れでカバーできても、音声に限っては、特別なフォローアップで、実際に口を動かすことなくして上達は難しいといえます。
日本人の英語が伝わりにくいのは、(学校で厳しく指摘されるような)文法の間違いではなく、単純な発音の部分ですので、逆に言えば、ここさえ強化すれば、伝わる英語への一番近道だとも言えます。
「シンプルに、一つずつ段階を追って身につける。」一番忍耐が必要ですが、挑戦してみる価値はきっとあると思います。