リードダンスの見学で気を付けること
photo by satochan
外国人は神聖なイベントである5日目の川でリードを取るところと、6日目のリードを王宮に捧げるところ以外は見学が可能。その他、見学してもいいかわからないときは、現地の人に確認をしましょう。ほとんどの警備員や係員は、外国人観光客に丁寧に対応してくれます。
女性の場合、王宮ではスカートを履くことが必須です。スカートはミニスカートでもタイトスカートでも、スカートであればOK。間違ってロングパンツやショートパンツで来てしまったら、王宮入口で布を売ってるのでそれを腰に巻いてスカート代わりにしましょう。
この布は、アフリカならではのカラフルな布なので、お土産として持って帰ってもいいかもしれませんね。
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私もショートパンツで来たのでこんな感じで買って巻きました。1枚600円ぐらいだったと思います。隣の人のインパクトがすごいですが、彼はただリードダンスという伝統的行事に正装して来ただけだそうです。
ミニスカートはOKなのにロングパンツは不可という不思議。確かに、リードダンスに参加していた女の子たちも、みんなお尻が見えてしまうんじゃないかというぐらいミニスカートでした。しかも、下着を履いてないので、見ている方が恥ずかしくなってしまいます。
リードダンスに出ることは、恥ずかしいよりも誇りなこと
やはり、一番気になってしまうのは上半身裸でダンスをするということ。しかし、多くのエスワティニの女の子にしてみたら、リードダンスに出るのは「とても誇り」なんだそうです。
ちびっこたちもお姉さんたちの真似をして踊ります。
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男性も多く見学してましたが、特にいやらしい目で見ることもなく、皆さん冷静にこの行事を「文化」として見ていたと思います。
ちなみに、一緒に写真を撮ることは簡単であり、逆に女の子たちに「撮って!」とせがまれたりすることもありました。こちらが遠慮してしまうぐらいに無邪気な女の子たち。そんな無邪気っぷりを見ていると、上半身裸ではあるけれどまったくエロさがなくて、むしろ健全なお祭りだなと感じました。
お妃様をリードダンスで選ぶという噂
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リードダンスには、国王がこの女の子たちの中から毎年お妃様を選ぶという噂があります。
実際に現地の人たちや他のツーリストが聞いてきた話などを総合すると、今はリードダンスでお妃は選ばないんだとか。実は、前国王がリードダンスで毎年お妃様を選んでいたため、そのような誤解が世界に知れ渡っているようです。
現在の国王はお妃様がすでに15人もいる上に、他にも彼女が数人ほどいるそう。その彼女と結婚するかしないかは、別の日に彼女たちだけで小さなリードダンスが行われ、そこで踊った後に決めるそうです。また、今の国王は前国王と違って毎年はお妃様を選んではいないと聞きました。
エスワティニのお祭りの時期とアクセス方法
そんなエスワティニのお祭りを見てみたい!という方へ、時期とアクセス方法をご紹介します。
リードダンスは、8月の最終週の火曜日が1日目となり、9月の第一月曜日が7日目として開催されます。ダンスだけを見るのであれば、9月の第一日曜日と月曜日の夕方に会場入りしましょう。
アクセス方法は、日本からまず南アフリカへ向かいます。南アフリカの首都ヨハネスブルクからエスワティニへは、バスや飛行機でアクセスできます。また、モザンビークの首都マプトからもバスがあります。
会場は先ほども紹介した通り、ロバンバという村にある王家の土地。マンジニという大きな町からミニバスがたくさん出ています。
有名なイベントなので「リードダンス会場に行きたい」と言えば、ちょうどいいところで降ろしてくれるはず。その王宮の中にあるスタジアムが、リードダンス会場です。
のんびりとした、平和的で楽しいお祭り、それがリードダンス
上半身裸で踊ると聞くと「なんてエロい!」と思ってしまいがちですが、実際の雰囲気はのんびりして平和なものでした。国王の前で踊れることの楽しさと嬉しさが伝わってくるお祭りです。女の子たちが無邪気に楽しんでる姿を見るとこちらまでほっこりした気持ちになってきます。
機会があれば、ぜひリードダンスを見に行ってくださいね。