最近何かと話題になる「エシカル」という言葉、みなさんご存知ですか。「旅は人を変え、社会を変える」という言葉もありますが、海外旅行のスタイルも多様になった近年。
海外旅行も同じく、「ボランティア活動」だけでなく「持続可能な社会をつくる」ことを試みるツアーも多くなりました。(「エシカルファッションカレッジ」エコ・スタディツアーが持続可能な社会を創る)
今回は「エシカル」な観点から、ファッションの街、パリが生んだスニーカーブランド「Faguo」を中心に、環境先進的社会であるパリの魅力をご紹介します!
エシカルとはどんな意味?
エシカル(ethical)とは、「倫理的」「道徳上」という言葉で、近年はエシカル「倫理的=環境保全や社会貢献」という意味合いが強くなってきました。
企業の社会貢献が注目されている近年、このような理念のもと起業をする会社も増えてきているんです。
1足につき1本植樹!
「Faguo」は2009年パリのサン・マルタンに誕生しました。当時の学生だった2人が立ち上げたスニーカーブランド。
Faguoの掲げる理念は「シンプル・尊敬・環境保護」です。この理念から、「Faguo」は3つの支柱となるエシカルな活動を会社として続けています。
1つ目に“靴が1足売れるたびに、木を1本植える”ことを徹底し、これまでに約28万本もの木がフランス各地に植えられてきました。日本でも大手流通グループであるAEONが日本国内はもちろん、ミャンマーやカンボジアやジャカルタに植樹活動を続けていますね。
2つ目にカーボンを軽減する「Bilan carbone(カーボン削減)」を掲げ、プラスチックのシューズボックスを100%リサイクル可能な段ボールに替えたり、CO2の削減のため製品の輸送に海路を利用するなど、徹底した環境保全を企業として続けています。
最後に就職支援にも力を入れており、倉庫や搬送作業をパリのハンディキャップを持つ人たちの施設で行なうなど工夫をしています。