ライター

高橋歩さんの「BELIEVE YOUR トリハダ」という言葉に影響を受け、自身も人の心を動かせる仕事をしたいと決心。サックスとジャズへの愛が止められず、メンフィスとニューオーリンズを訪れたことから旅に目覚める。好きなものはお酒といちご。

最近「エシカル」や「フェアトレード」などのワードを聞くことが増えてきました。少し難しそうなイメージですが、日本でも外務省が「持続可能な開発目標」(SDGs)を発表したり、その動きがじわじわと浸透してきています。

今まで全く意識していなかった筆者が、エシカルに興味を持ち始めたのはニュージーランドがきっかけ。2018年に初めてニュージーランドに訪れたとき、自分の中で今まであまり実感のなかったことが、ようやく現実味を帯びてきました。

今回は、筆者がニュージーランドで触れてきた「エシカルな思想」や「エシカル消費」についてご紹介します。

「エシカル」ってどういう意味?

エシカルとは、英語で「倫理的」を意味します。法律で定められている決まりではなく、人が良心的に考えて良いと思う社会的規範のことを指しています。少し難しく聞こえるかもしれませんが、エシカルな消費とは優しく言うと、環境にとって良いものを選ぶということ。

 

例えば化粧品で考えると、化学製品が多く含まれたものよりも、自然のもので作られた化粧品の方が人間の肌にとって良いですよね。食品に関しても、オーガニックなものを取り入れた方が身体が喜びます。実際に肌の調子が良くなったり、身体の不調も少なくなったりしたように感じました。

そして途上国の生産者と適正価格で取引をし、生産者の生活の改善を目指すフェアトレードも、エシカルの考え方のうちの一つです。

 

「人や環境に良いものを選ぶのは理解できたけれど、やっぱり難しそう」と思う人も多いはず。日本ではまだあまり頻繁に触れる機会もなく、堅苦しいイメージがあるのも事実だと思います。筆者もそう思っていましたが、エシカル消費を取り入れるのは、意外と簡単。

ニュージーランドでは、自然と「エシカル」の考え方が根付いており、当たり前のように取り入れている環境に驚きました。ここからは筆者がニュージーランドを訪れ目にしてきた、エシカルを取り入れた事例をいくつかご紹介します。

 

プラスチック製のストローの代わりにステンレス製を使用

2018年には、大手のスターバックスやマクドナルド社がプラスチックのストローを廃止することを発表し、話題となりました。

プラスチックストローの多くがリサイクルされず、ごみの廃棄や野生の動物に害を与えるなどの問題が重視され、プラスチックの代わりに紙のストローを導入する企業やお店も増えてきています。

 

ニュージーランドの「ボーゲル・ストリート・キッチン」でドリンクをオーダーした際、運ばれてきたのはドリンクとステンレス製のストロー。洗って繰り返し使えるもので、プラスチックのストロー問題に考慮した取り組みがされています。

最近ではネット通販でも簡単に手に入れることができ、少しずつ私たちの生活にも身近になってきました。

■詳細情報
・名称:Vogel Street Kitchen
・住所:76 VOGEL ST. WAREHOUSE PRECINCT. DUNEDIN 9016. NZ
・営業時間:(月)〜(木)7:30〜15:00、(金)7:30〜16:00、(土)(日)8:30〜16:00
・定休日:なし
・公式サイトURL:http://www.vogelstkitchen.nz/
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高橋歩さんの「BELIEVE YOUR トリハダ」という言葉に影響を受け、自身も人の心を動かせる仕事をしたいと決心。サックスとジャズへの愛が止められず、メンフィスとニューオーリンズを訪れたことから旅に目覚める。好きなものはお酒といちご。

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