この一帯では、アフリカゾウ、キリン、ライオンなどの野生動物が生息しているほか、唇にプレートをはめているムルシ族や牛飛びの儀式を行うハマル族など様々な民族も生活しています。
ティヤ
謎の石碑群が発見されたエチオピア南西部の村、ティヤ。一帯には160以上の石碑が発見され、大きなものでは5メートルを超えるものもあります。
ほとんどの石碑に人面や剣のようなレリーフが刻み込まれていますが、その意図は不明です。エチオピアの先住民たちによって作られたのではと推測されています。1980年に世界文化遺産に登録されました。
ファジル・ゲビ、ゴンダール地域
ゴンダール期に歴代皇帝たちによって建設された宮殿や聖堂が立ち並ぶ小高い丘です。全ての石造建造物軍はイスラム建築、インド建築、バロック建築の影響を受けたゴンダール様式で建てられており、ファシリデス帝やイヤス帝の宮殿、またヨハンネス1世の図書館などが代表されます。1979年に世界文化遺産に登録されました。
ハラール・ジャゴル要塞歴史都市
13世紀から16世紀にかけて建てられたイスラムの要塞都市で、城壁に囲まれた都市内部には82のモスクと102の霊廟があります。
イスラムの第四の聖地ともされており、アフリカとイスラムの伝統様式が混在しているハラールには、建築物や都市設計に独特の景観を持っています。これらが評価され、2006年に世界文化遺産に登録されました。
シミエン国立公園
岩山の連なる標高1900m~4430mの場所に広がる国立公園で、絶滅危惧種を含む動物保護を目的に作られました。特に有名なのは人に近い進化を遂げたと言われる霊長類のゲラダヒヒ。
他にはユーラシア大陸とアフリカ大陸がかつて繋がっていたことを示す高地ヤギのワリアアイベックスも生息しています。エチオピアの最高峰であるラスダシャン山も敷地内に聳え立っています。
まとめ
いかがだったでしょうか。エチオピアに向かう時はアフリカ、中東、ヨーロッパを経由した3通りの行き方があります。それぞれの観光地は距離が遠く、交通機関も乏しいため旅行の際には余裕をもった計画をしてくださいね。