ライター
新田 浩之 フリーライター

国鉄が民営化された1987年生まれ。神戸市出身です。高校の時に読んだある小説の影響で、中央ヨーロッパ、東ヨーロッパ、ロシアに強い関心を持つことに。大学、大学院ではユーゴスラビアのことを勉強していました。2016年3月からライターとして神戸で活動しています。 直近では2015年9月から3ヶ月間、友人を訪ねながら、ヨーロッパ14カ国をめぐる旅を決行。ただ、イギリス、フランス、イタリア、スペインなどの西欧諸国には行ったことがありません。

郊外バスは発車するバスターミナルと本数に注意

photo by pixabay

都市と郊外を結ぶ郊外バスは発車するバスターミナルと本数に注意してください。郊外バスは市内バスのように小さな停留所には止まりません。始発は街にあるバスターミナルが一般的です。バスターミナルが複数ある都市は注意が必要。自分が乗りたい郊外バスがどのバスターミナルから出発するのか、事前にチェックしましょう。

郊外バスはそれほど本数が多くありません。国によって異なると思いますが、クロアチアで「バスの本数は多いから」と言われ「1時間に何本ですか」と尋ねると「1時間に1本!」という答えが返ってきました。確かにヨーロッパの郊外バスにおいて1時間に1本は多い方ですが、バス停で1時間も待つのはきついです。

 

バスの本数も事前にチェックしておきましょう。案外、忘れがちなのが帰りのバスの発車時刻。ついつい目的地に着き油断しますが、バスから降りたらすぐに調べるのがコツ。そうすれば時間のムダもありません。

郊外バスの券の買い方はバスターミナルの窓口もしくはドライバーに支払います。購入方法が分からなければ、とりあえずドライバーに支払えばOKです。

 

乗りこなすのが難しいマルシュルートカ

Photo by Nitta Hiroshi

個人的にヨーロッパのバスの中で最も難しいのが、マルシュルートカです。マルシュルートカはロシアをはじめとする旧ソ連諸国で見られます。まず外観は一般のバスではなく、ワゴン車です。ワゴン車の前方と側面に系統番号と行先が表示されています。

問題はバス停にマルシュルートカの地図もなければ時刻表もないことです。これは地元の人に聞くか、交通アプリを利用するしか方法はありません。また、降りるときはタクシーのように「降ります!」と言わないとバス停には止まりません。

さらにドライバーは英語がなかなか通じず現地語のみ。そのため、それなりのコミュニケーション能力が必要です。

 

「ミニバス」を使うマルシュルートカ特有の問題もあります。一般バスですと窓が大きいので、周囲の風景がよく見られます。しかし、マルシュルートカの窓は小さく、しかも汚れているので外がよく見えないこともしばしば。そのため、目的地のバス停を見つけるのは難しいです。

マルシュルートカのコツは事前にドライバーに目的地を伝えることです。そうすれば、バス停に近づいたらドライバーが教えてくれます。なお、席が後ろの場合、料金はバケツリレーのようにリレーして、ドライバーに渡します。乗客がちゃっかり料金を盗ることはありません。

 

また、ターミナル以外のバス停ではマルシュルートカに対して「止まってください」アピールをしましょう。立っているだけだと通過する恐れがあります。手で何らかの合図をすればOKです。

このように、ヨーロッパと日本ではバスのシステムが大きく異なります。その「違い」を楽しむのもバスの醍醐味かもしれませんね!

ライター
新田 浩之 フリーライター

国鉄が民営化された1987年生まれ。神戸市出身です。高校の時に読んだある小説の影響で、中央ヨーロッパ、東ヨーロッパ、ロシアに強い関心を持つことに。大学、大学院ではユーゴスラビアのことを勉強していました。2016年3月からライターとして神戸で活動しています。 直近では2015年9月から3ヶ月間、友人を訪ねながら、ヨーロッパ14カ国をめぐる旅を決行。ただ、イギリス、フランス、イタリア、スペインなどの西欧諸国には行ったことがありません。

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