ライター
佐々木 拓馬 フリーライター

せかいいっしゅうしましょう じぶんのいきたいところにいきましょう むずかしいことはなしにして さぁ、いきましょう

グルジアで人間世界遺産と酒を飲んだとき

9460997536_d93695b4c8_bphoto by Andrzej Wójtowicz
「グルジアに人間世界遺産と呼ばれる夫婦がいる。」という話を聞いて、僕はグルジア(現、ジョージア)に飛びました。

それまでグルジアなんて国は名前くらいしか知りませんでしたが、なんとなく、でも確実に面白そうな予感がしてたまらなかったことを覚えています。

人間世界遺産夫婦と呼ばれるスリコとメディコが営むゲストハウス「スリコの家」にたどりついたのは昼過ぎでした。

最初は愛想よく妻・メディコさんが僕をもたらしてくれましたが…妻の後ろに隠れてニコニコしているおじいちゃんからはすでに怪しいオーラが漂っていました。

この怪しいオーラの持ち主こそが宿の主であるスリコさん。昼間はとても優しく穏やかな人なのですが、夜になるとしてスーパー宴会マシーンに変身します!

歌いながら飲む!踊りながら飲む!宴会芸をしながら飲む!とにかくありとあらゆる技術を駆使して、食事を盛り上げてくれます。

とにかく楽しくて仕方ないという感じでお酒とパーティを楽しみます。

70を過ぎたおじいちゃんが妻に叱られながらもどこまでも楽しそうにはしゃぐ姿を見ていたら、なぜか悲しくもないのに涙がこぼれました。

帰国のチケットを予約した瞬間

95621481_d8755e9553_ophoto by hirotomo
僕はモロッコに滞在していた時に帰国のチケットをとりました。「もう旅はこれでおしまい!」と強く決心してチケットをとりました。旅中何度となく繰り返したインターネットでのチケット購入。

いつも通りの作業をたんたんとこなし、画面に映し出される「これで予約を確定していいですか?」という文章。なんの緊張感もなく押してしまったenterキー。

しかし、その瞬間に腹の底から叫び声が沸き上がってきました。

悲しいとも、うれしいとも、寂しいとも違う、「叫ばずにはいられない」という感情に襲われました。もう旅には満足していたはずなのに。

今でもあの瞬間を思い出すと腹の奥底にじんわりと波紋が広がるような不思議な感動をはっきりと思い出すことができます。

まとめ

僕は自分が旅をする以前、みんなが感動する景色を見れば自分も感動できるものだとなんとなく思い込んでいました。

しかし、それは大間違いでした。僕は絶景に対する感受性が低いのです。

でも、僕の旅には僕だけの感動がありました。世界の絶景にも負けない感動的な瞬間が何度もありました。

きっと自分だけの感動はだれにでもあるもの。世界に一歩踏み出して、自分だけの感動を探してみませんか?

ライター
佐々木 拓馬 フリーライター

せかいいっしゅうしましょう じぶんのいきたいところにいきましょう むずかしいことはなしにして さぁ、いきましょう

RELATED

関連記事