冬は逆に朝起きても真っ暗です。昼くらいにようやく南の空が色付き始め、氷の結晶に覆われた大地を薄く照らし始めたかと思ったら、すぐ陽が沈みまた暗くなってしまいます。なのでみんな寝てばっかり。不思議なもので、暗いと人は眠くなるんですね。
夏に行くにせよ、冬に行くにせよ、体内時計の概念を根本から覆されるような、日本では絶対に経験できない日照時間を楽しみましょう。
魅力3 ありえない民族との出会い
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不思議なもので、極北には我々日本人と同じモンゴロイドのDNAを持つ民族が多く存在します。
北アメリカの通称イヌイット民族が有名ですが、ロシア連邦北部に住む通称サモエード民族、そしてフィンランド周辺に住む通称ウゴル系民族(正確には混血)など、多くの極北圏内でその存在が確認されています。
同じ起源のDNAを持つ民族が、太古の時代に凍りついた海を渡り、そして過酷な環境で文明を繋ぎ、悠久の時を経て同じ場所に立っている。
という「ありえない」奇跡に思いを馳せながら彼らと向き合えば、魂が揺さぶられる感動が起こるはず。そして過酷な環境にて生活する知恵や文化を目の当たりにすれば、彼らの強さに畏敬の念さえ抱くはずです。
またつい先日一大ブームを巻き起こしたディズニー映画「アナと雪の女王」は、極北ノルウェーが舞台とされており、劇中にはトナカイと遊牧をして生活していたと言われる極北の民族サーメ人も登場します。
日本はおろか、通常の観光地旅行では絶対に経験できない民族との出会いを楽しみましょう。
魅力4 ありえない動物との出会い
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海外旅行では野生動物との出会いも醍醐味のひとつ。環境が過酷な極北では野生動物なんているのかと予想されますが、実は豊富に存在します。むしろ人間の文明があまり入っていない手つかずの自然が多いこと、そして過酷な環境ほど動物は大きく強く育つことから、場所によってはかなりの個体数と出会うことができます。
しかもどれも日本ではまず見られない生態ばかりです。
・カナダ東部チャーチルのホッキョクグマ
・カナダ西部からアラスカにかけて生息するグリズリー
を代表として、ムース、オオカミ、ビッグホーンシープ、トナカイ(カリブー)、エルク、クジラ、ミンクなどなどどれも資料集でしか見たことのない「ありえない」動物ばかりです。日本では絶対に経験できない野生動物との出会いを楽しみましょう。
魅力5ありえないオーロラとの出会い
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極北に訪れる人のほとんどがこのオーロラ(英語ではNorthern Lights)観察が目的だと言っても過言ではありません。事実、オーロラはそれ目的に大金と時間を叩いてでも見る価値があるほどの美しさです。
太陽風と地球の磁場、そして大気の分子が衝突して起こるオーロラは、宇宙をも巻き込んだ「ありえない」奇跡的な現象です。原住民が神の存在を信じたのも納得するほどに夜空に輝く光のカーテンは、言葉に表せられないような魂が揺さぶられる感動です。
極地以外では絶対に経験できない神秘的な自然現象を楽しみましょう。
まとめ
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いかがでしたでしょうか?極北でしか経験できないことはこんなにも多く、すべての経験が魂を揺さぶられる感動となるはずです。特にアウトドアが好きな方にはその美しい大自然を楽しむツアーも豊富ですし、アウトドアが苦手な方でも都市部には想像以上のインフラが整ってるので快適で安心です。
普通の旅や南の島バカンスに飽き始めた方、一度くらいこの「ありえない」ことだらけの極北トリップに出かけてみてはいかがでしょうか。