こんにちは。新婚旅行で世界一周していた、ほっさくら(@hossakuraworld)のほっさです。帰国してから4ヶ月ほど経ちましたが、久し振りに友達に会うといろんな質問をされます。
「1番ご飯が美味しかった国は?」
「移住するならどこ?」
「危ない目にあった?」などなど。
なかでも「1番印象に残ってる場所は?」っていう質問はテッパンみたいで、必ず聞かれます。そして、僕はいつも必ずこう答えています。
「ブラジルのファベーラかなあ」と。
ということで、今回は僕が1番印象に残ったブラジルのファベーラについてご紹介したいと思います。
ブラジルのファベーラとは?
ファベーラとは、一言で言うと「スラム街」。貧富の差が激しいブラジルでは、国中にファベーラと呼ばれるスラム街が点在しています。不法居住者の建てた小屋が並んでいるファベーラや、既存の街がスラム化してしまったファベーラが、大都市の郊外には必ずあると言われています。
ブラジルの貧富の差は世界最大です。国民の約60%の人たちが、国民平均所得の半分未満の所得しかないと言われています。
日本では考えられませんよね。世界を旅すると、いかに日本に生まれた自分が恵まれているのか実感します。
photo by free-notebook
この写真が、ブラジルの貧富の差を物語っていますね。豪華なプールまで備え付けられた高級リゾートホテルのすぐ隣に、とってつけたような屋根が密集したファベーラ。同じ国とは思えませんね。
もちろんファベーラの治安は最恐最悪。強盗、殺人、ドラッグなどが日常的に横行しており、ギャングの抗争も頻発しています。いわゆる、縄張り争いですね。
「1つのギャングがちゃんと(?)制圧しているところもあれば、複数のギャングが縄張り争いをしているところもあるんだよ」と現地の人に教えてもらいました。ちなみに、1つのギャングがちゃんと制圧しているところの方が治安は良いそうです…。
また、ファベーラは行政が作ったものではなく、住民たちが集まって作ったものなので、1軒1軒の家に住所がありません。ファベーラの中は美容院もあり、スーパー(?)もあり、小さな経済圏が成り立っています。しかし、それぞれに明確な住所はないのです。
自分の家、お店に明確な住所がないなんて、なんだか悲しいですよね。
僕が行ったファベーラはこんなところ
photo by hossakuraworld
僕たち夫婦は、リオデジャネイロにある「サンタ・マルタ」というファベーラに行ってきました。こんな感じで、ガチのファベーラです。台風が来たら街ごと飛んでいってしまうのではないかと思うほど、家は簡易的に作られていました。
photo by hossakuraworld
屋根の上にはゴミが山積みになっています。屋根兼ゴミ置き場ですね。
photo by hossakuraworld
ブラジル国旗など、街のいたるところに落書きがあります。細い道が入り組んでいて、1人で行ったら間違いなく迷子になりますね。
photo by hossakuraworld
中には、こんな大掛かりな落書き(アート?)もありました。なんだかファベーラっぽいアートですね。
photo by hossakuraworld
洗濯物は基本的にむき出しです。
photo by hossakuraworld
1番興味深いのがこの写真!黒い字で「CV」って書かれていますよね。「CV」って何だと思いますか?
実はこれ、ギャングの名前なんです。このサンタ・マルタというファベーラは「CV」というギャングが制圧しているそうで、街のいたるところに「CV」という落書きがされています。権力を誇示することが目的だそうです。
とにかく街全体がどんよりしていて、いたたまれないくらい重たい雰囲気でした。