TABIPPO社員
池田 竜旺 社員 / セールスディレクター

1997年、和歌山県生まれ。20歳の時に旅にハマり、海外や地方で感じた差別格差の問題に興味を持つ。学生時代は地域とのつながりをテーマに全国でのイベント開催や本の出版、トークイベントのゲストなどを行う。現在は株式会社TABIPPOでセールスディレクターを担当。ビール、BBQ、星空が好き。

南太平洋に位置する美しい島々の国、フィジー。

ガイドブックで見るフィジーには、美しい白砂のビーチ、透明度の高い海、豊かな山岳地帯が載っていて、キラキラしている。

まだ見ぬ異国の地で撮影された写真たちはいつも僕の好奇心を駆り立てる。

先日、首都であるスバ市(Suva)があるビチレブ島(Viti Levu)を中心に、人生で初めてフィジーを訪問してきました。

この記事は、フィジーで想像を超える美しさの連続に触れ、「この素晴らしい国の魅力を少しでも届けたい」と感じた、僕の旅の記録です。

南太平洋に浮かぶこの島国で、気の合う友達と壮大な景色を抱く。

はじめてのフィジーを、ここからはじめましょう。

フィジーってどんな国?


フィジーといえば、世界幸福度ランキングは常に上位。僕の中では「世界一幸せな国」というイメージがありましたが、皆さんはどんなイメージがありますか?

まずはフィジーの基本情報から。

民族

フィジー系住民がほぼ6割、インド系住民がほぼ4割を占めます。

人種や宗教に関係なく人々が共存しており、フレンドリーで社交的な性格の国民性。

陽気な人の多い国でした。「Bula!」(日本語のこんにちは)という言葉が、耳にとめどなく流れてきましたから。

時差

日本との時差は+3時間。日本が正午のとき、フィジーでは15時です。

ただ、フィジーではサマータイムが導入されているため、11月〜1月は日本との時差が+4時間となります。

*2024年のサマータイム期間は2024年11月10日(日)から2025年1月12日(日)

気候


年間を通してとても気候に恵まれている常夏の島国フィジー。

季節は大きく分けて12~4月の「雨季」と、5~11月の「乾季」に分かれますが、基本的にどの時期に訪れても温暖な気候なので、服装は夏服で問題ありません。

乾季の朝夜は気温が下がり、肌寒く感じることもあるため、一枚薄手の羽織を持っていくことをお勧めします。

現地での交通手段

フィジーでの観光客のメイン交通手段はタクシーかバスです。

多くの地元の人がバスを利用しますが、観光客の場合はタクシーを利用した方が、移動のハードルは下がるかもしれません。

直行便でフィジーへ

日本からフィジーへはオーストラリアなどを経由する乗り継ぎ便のほか成田空港からフィジーのナンディ国際空港までの直行便が週に2本運航しています。

僕は今回、フィジーエアウェイズを使って直行でフィジーへ行きました。

複雑な乗り換えもないですし、機内食も2回提供されるので、8時間半〜9時間のフライトを快適に過ごしながらフィジーへ行くことができました。

いざ南太平洋に浮かぶ美しい島国、フィジーへ


フィジーは333の島々からなり、そのうちおよそ100の島に人が暮らしています。大小様々なそれぞれの島で、美しい景色を見ることができるのだとか。

ターコイズブルーの海、白い砂浜、温かい人々。憧れを抱いていたフィジーへの期待が膨らみます。

夜、日本を出発するフィジーエアウェイズに乗ってフィジーへ向かいます。

夜便を使えば、フィジーに到着するのは朝。夜は機内の中でぐっすりと眠り、しっかり休んだ状態で朝から行動できるのも嬉しいポイントです。


今回、僕がナンディ国際空港に到着したのは午前10時。

ほのかに鼻に届くフルーツの香り、夏の暑さを忘れかけていた肌に刺さる日差し、青々とした空。

夢のような時間が始まる予感がしました。

“宝島”という名の、小島にあるリゾート

フィジーの海の特徴は、ソフトコーラルやハードコーラルといったサンゴの美しさ。水面下には色とりどりのサンゴが花開きます。

大自然に身を委ねながら、透明度の高い海をシュノーケリングなどで楽しみたい。隠れたリゾート地でゆったりとした時間の流れを感じるなら、島の移動がおすすめです。

そんな僕が、まずはじめに訪れたのは、“宝島”という名前がつけられた「トレジャーアイランド」。


その昔、海賊が宝を隠したという伝説から名付けられたといいます。

1周20分程度のこの小さい島の中には、イグアナやヤモリなどが野生のまま生息しており、野生や自然とそのまま触れ合えることから子ども連れのファミリー層に人気です。

日本ではあまり馴染みがないですが、子どもを預けて大人たちはそれぞれの観光を楽しむ旅の仕方が定着してきている海外では、島やホテルの敷地内などに子供を預けられるキッズプログラムが充実した場所が多々あります。

トレジャーアイランドはそういったキッズプログラムやフィジー人たちのホスピタリティで好評の島。


レストランやスパ施設を併設した島の裏側には宿泊用のヴィラが点在しており、それぞれの空間を楽しむことができる作りとなっています。

子どもたちはキッズプログラムへ。
大人たちは大人たちだけで、のんびりと過ごす。

大自然とフィジアンホスピタリティが自慢のリゾートにて、のんびりとしたフィジータイムを過ごすことができるこのトレジャーアイランドへは、ビチレブ島から船で30分ほどで 行くことができます。

■詳細情報
・名称:Treasure Island(トレジャーアイランド)
・地図:
・アクセス:ビチレブ島から船で約30分

ジャングルの奥にある、2,000種の蘭

スリーピングジャイアント植物園photo by Andrew Lewthwait
綺麗な海が人気なイメージのフィジーですが、雄大な自然も見どころの一つです。

スリーピングジャイアントと呼ばれる山の麓にある「スリーピング・ジャイアント植物園」。ここには2,000種もの蘭が自生しており、ほとんどの蘭を公開しています。

この植物園は1977年にカナダ出身の俳優レイモンド・バーが、プライベートコレクションとして世界中から蘭を集めて生育するために作ったものだったそう。

プライベートコレクションとして2,000種もの蘭を集めるなんて……と、遠い目をしてしまいました。

スリーピングジャイアント植物園
その彩豊かな蘭の数々はもちろん、園内には熱帯のジャングルを散策できるウォーキングコースなどもあり、海の景色とは一転、大自然の中で森林浴をすることができます。

スリーピングジャイアント植物園
都会の喧騒から外れたジャングルの中に佇む木漏れ日のベンチ、丁寧に舗装されたウォーキングコース、乱雑にポットへ入れられた数千種の蘭の花々……。よく晴れた、穏やかな午後を過ごす際には最適な場所です。ぜひ訪れてみてくださいね。

少し余談になりますが、今回僕が行ったのは4月。フィジーでは雨季にあたります。

運よく晴天が続いたものの、湿度、気温ともに高く、僕vs蚊や虫たちとの戦いが裏では繰り広げられていました。

雨季のシーズンに行かれる際にはぜひ虫除けスプレーなどの対策グッズをお忘れなきように。

■詳細情報
・名称:Garden of the Sleeping Giant(スリーピング・ジャイアント植物園)
・住所:Fiji Islands, Garden of the Sleeping Giant, Wailoko Road, Nadi, フィジー
・地図:
・営業時間:9:00~17:00
・定休日:なし
・電話番号:+6799952855
・料金:大人 $30.00 / 16歳以下 $15.00
・公式サイトURL:https://www.gardenofsleepinggiant.com/

引き潮の時間帯だけ現れる砂浜でひとやすみ

フィジー 海
世界には、「サンドバンク(砂州の島)」と呼ばれる砂浜が存在します。

サンドバンクとは、引き潮になると浅瀬に突然現れる砂浜のことで、世界的にも限られた場所でしか見ることができない絶景です。

フィジーはサンドバンクの宝庫で、美しいスポットが数多く存在しているのだとか。

サンドバンクを訪れたことがなかった僕にとっては、まだ見ぬ未知の景色へと期待が高まります。

サンドバンクの宝庫と呼ばれるフィジーでも、特に高い人気を誇るのがママヌザ諸島の南西に位置する「マナ島」周辺にある小さなサンドバンク。今回はそんな、人気のスポットへと訪れてみることにしました。

フィジー サンドバンク
真っ青な海を切り裂くようにスピードボートでトレジャーアイランドから進むことおよそ15分。

真っ白な砂浜の上に整列するパラソルが僕の視界に飛び込んできました。

「島」と呼べないほど小さくてキュートなその場所は、今回のフィジー滞在の中でも非常に印象的で、その美しさは他の追従を許しません。

周りには何も遮るものがなく、どこまでも広く透き通った空と海はその境界線がわからなくなってしまうほど。

フィジー サンドバンク
まるで天国のような場所とも言われるサンドバンク。

晴れ渡った空と、透き通る海のビーチは美しく、鳥が飛び交い、遠くに山々が見え、気持ち良い風がそこら中を撫ぜる、世界中の祝福すべてを集めたような空間でした。

■詳細情報
・名称:Mana Island(マナ島)
・地図:
・アクセストレジャーアイランドからスピードボートで約15分

海に浮かぶ水上レストランで、非日常な体験を

フィジーの海を満喫しながら食事をしたい人々に人気なのが、水上に浮かぶレストラン「Cloud9」。ブルーの海が360℃広がる船上で、カクテルやピザ窯で焼いた本格ピザなどを楽しめます。

Cloud9
フィジーの本島にあるデナラウ港から船で約40分ほどの場所に位置し、日帰りツアーなどに申し込むと訪れることができるCloud9は近年、多くの観光客が訪れる人気のスポットになっているんだそう。

Cloud9では、フィジーの定番ビールである「フィジーゴールド」や豊富な種類のカクテルを楽しむことができ、真っ青な海を見渡しながらお酒を飲んだり、デッキから海に思い切りダイブするなど一味違ったリゾート気分を堪能することができます。

また、Cloud9では、サンデッキやデイベット、サラウンドサウンドシステムを備えており、定期的にDJイベントなどを開催していることもあるそう。海の上でお酒片手に音楽を聴きながら酔いしれるのも楽しそうです。

■詳細情報
・名称:Cloud9
・住所:Roro Reef (off Malolo Island), Mamanuca Islands, フィジー
・地図:
・アクセス:フィジーの本島にあるデナラウ港から船で約40分
・予約:https://cloud9fiji.rezdy.com/?_ga=2.143657333.134271319.1637965243-165664211.1637965243
・電話番号:+6798697947
・公式サイトURL:http://www.cloud9.com.fj/

大自然のなかで、至福のひとときを過ごすフィジー滞在

ぎゅっと詰まった濃い旅をするもよし、働きながらちょっと長めに滞在するもよし。気の合う友人との弾丸旅行にもぴったりのフィジー。陽気な人柄のフィジー人に囲まれていると、日常の悩みも少し軽く感じられるかもしれません。

保護された大自然のなかでゆっくりと、これからの観光について考えるような週末を過ごしてみませんか。

Photos by Ryuo Ikeda

TABIPPO社員
池田 竜旺 社員 / セールスディレクター

1997年、和歌山県生まれ。20歳の時に旅にハマり、海外や地方で感じた差別格差の問題に興味を持つ。学生時代は地域とのつながりをテーマに全国でのイベント開催や本の出版、トークイベントのゲストなどを行う。現在は株式会社TABIPPOでセールスディレクターを担当。ビール、BBQ、星空が好き。

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