「カバ」とは、木の根っこを乾燥させて粉状にしたものを布で包んで、洗面器に入れた水の中でしぼり出した飲み物です。見た目は泥水、味は漢方薬、飲んだら舌がピリピリしびれてきます。
フィジー人は、夕方くらいからカバ・ショップ(居酒屋みたいなもの)に集まってきます。そこでカバを飲みながら、深夜まで語らいます。「カバ会のためにフィジー人は生きてる」って言っても過言ではないです。「No Kava No Life」。人間関係を重んじるフィジー人らしい文化ですね。
カバには鎮静作用があります。飲めば飲むほどテンションが上がる酒とは逆で、飲めば飲むほどテンションが下がって、リラ~ックスした感じになります。
カバ・ショップ前を通ると、カバ会してるフィジー人たちが「こっちおいで。一緒にカバ飲もう!」と誘ってくれます。昼間に公園を歩いてたら、フィジーの首相がカバ会をしていて、誘ってもらったことすらあります。さすがフレンドリー大国フィジー!
Photo by yuma nagasaki
外国人の僕でも、こうやってすぐに受け入れてもらえます。フィジーはイギリスの植民地だったので、国民のほとんどが英語を話せます。いろんな国を旅してきましたが、フィジーほどスピーキングの機会に溢れる国は見たことないです。カバ会に参加して、英語力を伸ばしてみてください☆
4.フィジー料理って?
フィジー人の主食は、イモ類(キャッサバ、タロイモ)です。加えて、米やヌードルも食べます。体質的にも太りやすい上に、炭水化物率の高すぎる食生活の結果、世界有数の肥満度になっています。糖尿病が大きな社会問題になっています。
Photo by yuma nagasaki
写真のように、この新聞の宣伝記事だと、39インチの液晶テレビ(AQUOS)が小さく見えてしまいますね…。でも、フィジー人は気にしてません。むしろ、太ってないとモテません。
太ってるほうが、男性は「頼りがいがある」、女性は「セクシー」に見られる傾向が強いんです。太ったフィジー人に栄養バランスについてアドバイスをしたりすると、「健康になるために生きてるわけではない」と、奥深い反論をしてきます。
そんなフィジーでも、健康オタクの日本人にウケのいいフィジー料理があります。それは、ココンダです。
フィジー風刺身とも言われてます。白身魚のぶつ切りをレモンでマリネして、ココナッツミルクにつけ込んで食べます。適度な酸味でサッパリした食感。ココナッツに盛られ、ビーチ沿いで食べれば、仕事から解放された南国感も堪能できます。
5.Happiest Countryからのメッセージ
フィジーはブータンのように「国策で幸せを追求」している国ではありません。デンマークのように「社会福祉が充実していて老後も安心」という国でもありません。
フィジーは「人が世界遺産級に魅力的」な国です。そんな人たちの集合体だから、世界一幸福な国なんです。
「僕の物はあなたの物。あなたの物は僕の物」と何でもシェアするフィジー人。
過去を振り返らず、将来を案じず、「今ここ」を生きるフィジー人。
高田純次のようにテキトーなフィジー人。
間違い電話の相手とも長話しちゃうフレンドリーなフィジー人。
Photo by yuma nagasaki
日本と対極な国だからこそ、発見がたくさんあります。幸福について学びたければ、フィジーへおこしやす。僕がフィジーで学んだ「幸せの法則」は本当にシンプルです。
・困ってる人がいたら助ける
・自分が困ってたら助けてもらう
以上。みたいな(笑)
日本の常識は世界の非常識と言われます。フィジーの常識も世界の非常識です。足して2で割れば、ちょうどいいグローバル常識になるかもしれませんね♪ぜひぜひフィジーを訪れ、世界最幸を体感してみてください☆
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