ライター
阿部サキソフォン TABIPPO編集部 / ライター

高橋歩さんの「BELIEVE YOUR トリハダ」という言葉に影響を受け、自身も人の心を動かせる仕事をしたいと決心。サックスとジャズへの愛が止められず、メンフィスとニューオーリンズを訪れたことから旅に目覚める。好きなものはお酒といちご。

フィンランドと聞いて、何を思い浮かべますか?ムーミンや北欧デザインなどを想像する方も多いと思いますが、フィンランドを語るには「サウナ」は欠かせません。

最近では日本でもブームになり、全国にサウナーと呼ばれるサウナ好きの人が増えてきています。

フィンランド人にとって、サウナはどのように生活に結びついているのか。なぜフィンランドは「世界一幸せな国」と言われているのか。その秘密に迫ってみたいと思います。

サウナの伝統は2000年にも及ぶ

photo by Abe saxophone
私たちの生活にも身近になってきたサウナ。その伝統は2000年に渡るといわれており、スモークサウナの原型は約1万年前からあったといわれています。フィンランドでは人口550万人に対し、330万ものサウナがあるんだとか。

フィンランド人の多くが、自分の家、もしくは湖沿いに構える夏のコテージにサウナを持っているそう。コテージを聞くと裕福な人をイメージしますが、フィンランドでは庶民的な家庭もコテージを持っていることが当たり前だといいます。フィンランドには、約50万ものコテージがあるそうです。

それほど、フィンランド人にとってはサウナがある環境が当たり前なのです。

フィンランド人がサウナを自宅に置くことはとても一般的。マンションの場合は、住民の方が時間制で予約できるサウナが設置されていることも多いようです。現地でお会いしたフィンランド人の方は、月額20ユーロを支払って1週間に1回サウナを利用されてるんだそう。

また、金曜には無料で利用できる「lenkkisauna(ジョグサウナ)」というのもあります。ウォーキングやランニングの後、サウナでリラックスすることを意味しますが、もちろん運動をせずに、ストレスを洗い流して週末をスタートすることも可能です。

フィンランドではさまざまなサウナがあり、アイスキューブから作られたサウナ(!)なんてものもあるんだとか。最新のトレンドは、「持ち運び可能な」テントサウナです。

首都・ヘルシンキの観覧車の一部がサウナになっていたことには、さすがに驚かされました。

家の中で最も清潔な場所だった

photo by Abe saxophone
古くからサウナは家の中で最も清潔な場所とされており、女性はサウナで出産し、最後の旅に出る前にはそこで体を洗い流していました。そのため神聖な場所として使われ、昔はサウナの中で出産することや、亡くなった人を送り出す場所でもあったそうです。

長い歴史があるスモークサウナとは、煙突がないサウナのこと。7〜8時間もかけて薪をくべて燃やし切り、通気口から煙を外に逃がしたのちに入ることができます。

photo by Abe saxophone
私が体験したスモークサウナは、写真のように明かりが1つだけついた暗めの雰囲気。普通のサウナとは違い、燻した燻製のような香りも少し漂っていました。

今回は時期的に葉が落ちてしまっているため体験できませんでしたが、フィンランド式サウナでは白樺の枝や葉をまとめて束にしたものを使ったマッサージ、「ヴィヒタ」も有名です。

白樺の香りを楽しんだり、血行の改善にもつながったりするんだとか。夏には自分でヴィヒタでパタパタとマッサージをする人が多いそうです。

■詳細情報
・名称:PETÄYS RESORT
・住所:Petäyksentie 35, 14620 Tyrväntö
・地図:
・公式サイトURL:https://petays.fi/en/petays-the-lakeland-resort/

平等に楽しめる公衆サウナ

photo by Abe saxophone
前述したように、フィンランドには多くの公衆サウナが残っています。今回訪れたのは、サウナの首都ともいわれる「タンペレ」という都市。公衆サウナが一番多い都市であり、なんと34個もあるそうです。

photo by Abe saxophone
私はそのうちの一つ「Rauhaniemi(ラウハニエミ)」に入ってみることに。

サウナを利用している人の年齢層は幅広く、友達同士で来ている20代の女の子ペアや、一人でリラックスしに来ている40代の男性、そして70代の女性など本当にさまざまでした。

性別や年齢、国籍や社会的立場が違う人も、サウナはみんなが平等に楽しめる場所なんだとか。サウナの中では自由に話をして良いので、ローカルの方たちと交流するのにも最適な場所なんです。

サウナに必要なもの

フィンランドの公衆サウナは基本的に男女別。男女別のサウナには、慣れている人は裸で入る人が多いそうです。家族同士や、友達同士で入る場合も裸で入ります。男女混浴の場合は、タオルや水着をつけて入りましょう。

タオルや水分補給に必要な飲み物を持って、サウナに向かいます。

基本的なサウナの入り方

photo by Abe saxophone
サウナに入る前に、シャワーを浴びるのがマナー。そのあとにサウナ室に入り、サウナストーンに水をかけてロウリュを起こしながら温まります。

体が十分温まったら、外で外気浴をしたり湖に入ったりしてクールダウン。汗がひいたら、再びサウナ室に入って体を温めます。これを何度かくりかえし、最後にシャワーを浴びて終了です。

外気浴をしていたら、ピンクの帽子をかぶった可愛らしいおばあちゃんに遭遇。お友達同士で、週に2回ほどサウナに来ているんだとか。

■詳細情報
・名称:Rauhaniemen kansankylpylä
・住所:Rauhaniementie 24 33180 Tampere
・地図:
・公式サイトURL:https://www.rauhaniemi.net/
ライター
阿部サキソフォン TABIPPO編集部 / ライター

高橋歩さんの「BELIEVE YOUR トリハダ」という言葉に影響を受け、自身も人の心を動かせる仕事をしたいと決心。サックスとジャズへの愛が止められず、メンフィスとニューオーリンズを訪れたことから旅に目覚める。好きなものはお酒といちご。

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