世界は広いもので私たちがまだまだ知らない世界というものが数多く存在しています。その中でも聞いたことはあるけれども、実際に見たことが無いというのが生活のすべてを水の上で暮らしているという人たちです。
水上生活というと私たちは、どこか南国のリゾートで悠々自適に生活している人たちの事を思い浮かべてしまうのですが、実際の水上生活を営んでいる人々はそれほど気楽なものではないようです。
そこで、今回は世界に存在している水上生活をしている民族や集落についてご紹介したいと思います。
トンレサップ湖(カンボジア)
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カンボジアにあるトンレサップ湖という湖は、大きさとしては日本の琵琶湖の約18倍というかなりの広さの湖です。首都のシェリムアップからおよそ車で30分ほどで到着できる場所にあります。
1年のうちのほとんどは全体にわたって推進1mほどの非常に浅い湖ですが、夏季にはモンスーンの影響で推進が9mにもなるユニークな湖です。
この湖は世界最大の水上生活者が住んでいる湖で1ブロックで1万人住んでおり、100ブロック以上の地区に分かれています。時にはタライで移動する子供もいるそうで、見た目は一寸法師のようです。
カントー(ベトナム)
ベトナムのメコン川の支流にあるカントーにも水上生活者が多く暮らしています。特にこの町は水上マーケットとして機能していて、観光地的な扱いを受けているので、海外から訪れる観光客も非常に多いです。
水上マーケットは早朝から始まっており、お昼ごろには徐々に船も減ってくるので、水上マーケットに興味のある人は、早朝の5時から8時ごろに行くことをオススメします。
チャウドック(ベトナム)
チャウドックもベトナムにある水上生活者が暮らす集落です。こちらもメコン川の支流に位置していますが、場所としてはカンボジアの国境にかなり近い位置にあります。
現地にはチャム族というイスラム系の民族が暮らしていて、主な彼らの収入源は漁業です。その他にも、彼ら自慢の小さな船を貸し切ってのクルーズ観光をすることができ、こちらは海外の観光客からも人気のアクティビティになっています。
ボルネオ島のバジャウ族(マレーシア)
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バジャウ族はもともと、フィリピンで暮らしていたイスラム系の民族ですが、約200年ほど前に、フィリピンからこのマレーシアのボルネオ島に移住してきました。
フィリピンにいた時からスルー諸島で水上生活を営んでおり、このボルネオ島に移住してからも水上生活をメインとしていました。
最近では、徐々に陸上生活者も増えてきてはいますが、それでも水上生活を好んでいる人が多いことで有名です。
インレー湖のインダー族(ミャンマー)
ミャンマーのインレー湖というと首長族を真っ先にイメージしてしまいますが、こちらにはインダー族という水上生活を営んでいる民族がいます。こちらの水上生活をしている人の大きな特徴は、変わった船の操船をすることです。